Riecine 2011 Riecine
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リエチネ 2011 リエチネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ100%/フルボディ》
ガイオーレ・イン・キャンティ地区。1971年にイギリス人のジョン・ダンクリーが避暑地としてリエチネ村に1.5haほどのブドウ園がついた別荘を購入。使い古された醸造設備を補修と、ブドウの植え替えを行い本格的にブドウ栽培とワイン生産を始めます。
リエチネのワインは80年代にも高い評価がされました。ラ・ジオイアはサンジョヴェーゼからなるスーパータスカンとしてご存知の方も多いでしょう。現在当主であるショーンは、1988年にリエチネに訪れジョン・ダンクリーに出会っています。1990年までは他の生産者の元で醸造を行っていましたが、1991年にジョン・ダンクリーから畑や醸造設備を引き継いだショーンがオーナーとして再出発をしますが、1996年に経営状態が悪化し出資者を募ります。翌年にはニューヨーク在住のガリバーマンの出資により再建、1998年には元々セラーだった場所に醸造所を移設し経営を再建後はショーンが当主となっています。2012年には設備も一新、セラーも拡充されました。
現在は合計15haの畑を持ち、ロゼ、キャンティ・クラッシコ、サンジョヴェーゼ100%のIGTはラ・ジオイアとその名もリエチネの二種類を生産しています。サバスティアーノと呼ばれるトレッビアーノとマルヴァジアからなるパッシート(ヴィンサントではなさそうです)も醸しています。
リエチネのスーパータスカンとしてのIGTと聞けば「ラ・ジオイア」を思い出す方も多いと思いでしょう。ラ・ジオイアもサンジョヴェーゼ単一(公式サイトにはサンジョヴェーゼをベースとした‥との記載)ですが、この「リエチネ」もサンジョヴェーゼ100%のIGTとなります。「ラ・ジオイア」は前のオーナーの時代から造り続けられているもの‥そして、この「リエチネ」は現当主のショーンが新しく造り出したもの‥となります。
正規輸入元に確認したところ「ラ・ジオイア」は当時スーパートスカーナとして企画されたもので、当時はわかりませんが現在は自社のブドウではなく良い区画を持つ栽培農家からの買いブドウが使用され2年落ちのバリックで熟成されているようです。
またリエチネに関しては現在は醸されていないCCRを復活させようと企画されたサンジョヴェーゼ100%のキュベですが、元々DOCG規定への執着心がないことや、CCGSなんてのも出来ましたしね。リエチネのの思想をそのまま表現するようにその名もリエチネ、規格もこだわることなくIGTとしてリリースされたようです。こちらは自社のサンジョヴェーゼ100%で新樽バリックでの熟成となります。このリエチネがリリースされてからは、こちらがトップキュベという認識でいいのだと思います。
また、また実験的にImprovvisazione - インプロヴィッサツィオーネ(即興)というシリーズでピノ・ノワール(商品名 No.1)とメルロ(商品名 No.2)も醸しているようですね。
ライムストーンと粘土が混じる土壌を持つ区画は標高は500mにもなります。リエチネの所有する区画の中でも歴史ある最上の区画で樹齢は約20年。手詰みでの房選りの収穫後は、選果台でさらに選別がされます。ブドウは足踏みで圧搾され、開放型のタンクと卵形のセメントタンクを併用して醸しと発酵を約40日と長期間行います。
熟成はバリックと大樽で36ヶ月の長期樽熟成後2014年の12月に瓶詰めされました。2011年ビンテージの生産本数は9,000本とのこと。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
特徴的な撫で肩のボトル形状。新世界のピノ・ノワール的でしょうか。ラベルもとてもシンプルなものです。キャップリールは蜜蝋‥というか、溶かした樹脂のようなもので、本当の蜜蝋だとナイフで剥ぎ難いのですが、こちらは厚めのビニールのような感覚でキレイに剥がれます。コルクはなかなかの質の5cm。グラスは迷いましたがとりあえずヴィノムのボルドー型でスタート。ちなみに、バックラベルに記載のアルコール度数は14度となります。
そのキャンティ・クラッシコとの共通項も感じますし、実は前日にペルカルロ2010年など、レンテンナーノ特集を飲んでいますので、ああ、これもサンジョヴェーゼだな‥も確認。スミレの葉にグラデーション。少し乾燥(枯れた)葉や花びらもあれば、しっとりと濡れる葉や花びらもある。あからさまではないが華やかなフラワリーさがある。樽香は清々しい杉系の香りもあるが、ヴァニラなどは目立たないエレガントなもの。アルコールもキレイですね。
もっと濃厚なIGT的サンジョヴェーゼを想像していましたが、元々はCCRのつもりで企画されたものよくわかります。口に含みますと輪郭にチャーミングな甘味がありその甘味と相乗効果のようなおいしい酸味がムクムクとします。とても質の高い渋味と酸味が甘味ある果実にキレイに溶け込み一口目から旨味も感じますね。飲むとCCRからIGTにある意味格上げされたのもわかる(語弊あり)。とても現代的な旨味をコーティングする甘味のでかたがとてもいいですね。おいしいです。
口の中で樽の要素とアルコールを感じますが決して過ぎないもの。密度高くエキスぃですが残糖感や舌に残る濃い味‥あるいみ化調的な味の残りがないんですよね。だからストレスなくもう一口を求める。余韻もほどよく長く複雑さも十分。
二杯目はブルゴーニュ型グラスにしてみます。スミレの香り増幅でさらにサンジョヴェーゼ感満開ですね。うーん、溶け込んだ樽と果実味がとてもまろやかながら張りもありますね。口の中をたっぷりと満たします。ああ旨い。
これはCCRじゃない。うん、IGTとしてリリースしたのも理解できるし、とてもおいしいサンジョヴェーゼIGTである。このワインを飲む前に飲んだのはペルカルロの2010年。ペルカルロの方がより酸を感じエレガントに感じるが何もこのリエチネにモダン過ぎるとは感じはしない。
果実の濃密感は(あくまでも酸味や他の要素とのバランスだが)リエチネの方が上で、スミレの強さもリエチネに個性を感じる。いずれも美味しいんだけどね。
二日目もブルゴーニュ型グラスで。より一層の香りの開きとまとまり‥。しっかりと熟した果実、スミレの密度の高い香り。サラサラとしたサンジョヴェーゼらしい粉っぽさが濡れ、少しのヴァニラも感じる樽香もなめらかで果実によく溶け込んでいます。
リエチネのCCと比較すると確かにアルコール感もあり、そこにモダンさやIGTらしさを感じることもあるが、あくまでもエレガントさもある。少しだけスイカっぽさがあるのは未熟さではなくこの畑の個性かもしれない。
味わいもより複雑さが増しましたね。甘味もありますが、酸味も負けず劣らず寄り添うようにある。初日から旨味があるタイプですがまだまだジュシーに、つゆだくになる余地を残す余裕と力強さを感じます。ペルカルロやレ・ペルゴレ・トルテとの差は感じません。サンジョヴェーゼ100%のIGTとして、そしてリエチネの個性を持ちながらも素晴らしいワインを造ってきましたね。
三日目もブルゴーニュ型グラス。このスミレの香りがとてもいいんですよね。スミレなのでフラワリーな香りなんだけれどもスミレの果実香と例えたい果汁感があるスミレ。健全で不潔さのないチェリーもいい。三日目は樽香はすっかり溶け込んだようです。口に含みますと、うん、まだまだ‥酸味がグイグイと旨味を引っ張ってはいまずがドボドボと溢れるような旨味はまだまだ。いや、もちろんすでに旨味があるのですがもっと、もっとちょーだい!そんな感じですね。甘味も嬉しいなあ。果実由来の甘味がとても美味しい。
含み香に白い石灰を感じるミネラルがありスミレの紫と果実の赤に濡れながらもドライな飲み口を演出しています。若さという力強さ、ブドウの持つポテンシャルの力強さを感じますが、エレガントさもしっかり感じます。
奇しくもペルカルロと同じ価格です。サンジョヴェスタの西野嘉高として同格!と断言してもいいレベルですね。本当にすばらしいサンジョヴェーゼ100%のIGTです。
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