Chianti Classico 2012 Riecine
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キャンティ・クラッシコ 2012 リエチネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ100%/フルボディ》
ガイオーレ・イン・キャンティ地区。1971年にイタリア人の妻パルミラを持つイギリス人のジョン・ダンクリーが避暑地としてバディア・ア・コルティブォーノの近くにある1.5haほどのブドウ園がついた修道院近くの別荘を購入。使い古された醸造設備を補修と、ブドウの植え替えを行い本格的にブドウ栽培とワイン生産を始めます。
初めてのキャンティ・クラッシコは1973年ビンテージで1975年にリリースされました。ジョン・ダンクリー氏はDOC法では認められながらも決してカベルネ・ソーヴィニョンを栽培するつもりはなかったらしく、「バロン・フィリップ・ド・ロートシルトがサンジョヴェーゼを植える時こそ、私はカベルネ・ソーヴィニョンを栽培し始めるでしょう」だなんて名言も残しています。
リエチネのワインは80年代にも高い評価がされました。ラ・ジオイアはサンジョヴェーゼからなるスーパータスカンとしてご存知の方も多いでしょう。現在当主であるショーンは、1988年にリエチネに訪れジョン・ダンクリーに出会っています。1990年までは他の生産者の元で醸造を行っていましたが、1991年にジョン・ダンクリーから畑や醸造設備を引き継いだショーンがオーナーとして再出発をしますが、1996年に経営状態が悪化し出資者を募ります。翌年にはニューヨーク在住のガリバーマンの出資により再建、1998年には元々セラーだった場所に醸造所を移設し経営を再建後はショーンが当主となっています。
2012年には設備も一新、セラーも拡充されました。新しく清潔な醸造所に、流行りの(語弊あり)卵形セメントタンク。もちろん栽培だってビオに移行している途中かと思われます。それが今‥なんですよね。ブドウ栽培だって醸造だって、少なからずトレンドがあるものです。
現在は合計15haの畑を持ち、ロゼ、キャンティ・クラッシコ、サンジョヴェーゼ100%のIGTはラ・ジオイアとその名もリエチネの二種類を生産しています。サバスティアーノと呼ばれるトレッビアーノとマルヴァジアからなるパッシート(ヴィンサントではなさそうです)も醸しています。また実験的にImprovvisazione(即興)というシリーズでピノ・ノワールとメルロも醸しているようですね。
海抜400mから500m、ライムストーンと粘土が混じる土壌。平均樹齢25年、2012年は10月初旬から始まった収穫は手詰みにて区画ごとに行われます。房選りで収穫したブドウは選果台でさらに選別され、足踏みで圧搾されます。
開放型のタンクや、卵形のセメントタンクなどを併用して醸しと発酵を約40日と長期間行います。熟成に関しても卵形のセメントタンクや、バリック、大樽などが併用され18ヶ月の熟成後ブレンドされ瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
シンプルかつ洗練されたラベルデザイン。RIECINEの書体は前と同じかな。コルクはなかなかの質の4.5cm、表記のアルコール度数は13.5度、グラスはオヴァチュアです。
明るさのなかにも落ち着きのあるルビー色、決して濃いタイプではない透明度を感じます。非常に洗練されたキレイなスミレと、熟しながらも新鮮さを忘れないチェリーの果実味がとてもいいですね。先入観もあるかもしれませんが、単一品種ながらグラデーションを感じるのは、様々な樽材での熟成も影響しているかもしれません。
まだ飲んでないのに‥。すでにつゆだくジューシーさがあるのがわかる。うん、わかる。旨味に溢れているのか、それとも上品な旨味なのか、そこにどう酸が絡んでくるのがワクワクさせてくれる香りですね。
口に含みます。
素晴らしい!
めちゃくちゃ素晴らしい!
やわらかな輪郭、これは‥スタンダードなCCなスタイルではないですね。CCRクラス、いや、スタイルなんです。なるほど、だからそれなりのお値段、でも一般的なCCRよりもお値段は控えめ‥つまり、素晴らしいコスパです。
あくまでもミディアムですが、溌剌さや、元気さ、チャーミングで活発なぱみゅぱみゅ感を楽しむタイプではないんですね。
リエチネを飲むのはかなり久しぶりなのですが(イタリアで試飲して以来‥)こんなに旨味出汁系だったかなというのが第一印象。
紆余曲折を経てショーンは今はビオな生産者ですが、汚れや不衛生さはまったく感じません。サンジョヴェーゼという果実がピュアに表現されています。サンジョヴェーゼの良さをストレートに引き出すための樽使い‥そう、樽の風味もとてもいいんです。樽香は効いてるのですが、まったく邪魔じゃない。サンジョヴェーゼ本来の旨味や果実味を引き立ててくれますね。
いいサンジョヴェーゼだなあ、いいキャンティ・クラッシコでもある。西野嘉高の選ぶサンジョヴェーゼが好み‥そんなお客様には‥(またか‥)もとい!やっぱり旨い!そう思って頂けるはずですね。
初日の一杯目からすでにバランスよく旨味が旨い。
少し硬さを感じさせるミネラルとしての鉛はありますね。やわらかさだけではない。一本気、ドストレートなサンジョヴェーゼなのは単一品種だから当然かもしれませんが、まったく単調に感じさせないのはいいワインの証。
正直、CCなので3,000円を超えるとなると‥他の銘柄と比較して、コスパ的に扱うのは無理だろうな‥と思ってたのですが、これはザクザクおつりがきます。
二日目もオヴァチュアです。色がいいよね‥怪盗が盗みたくなるようなルビー色なんだけれども、決して濃くはないんです。イチゴやラズベリーなど小さな赤い果実に紫が遊ぶ。適度にスパイス香があり、渋味ある香りにリンクします。
口に含むと、イチゴ飴のような高音とカランとした甘味も感じますが甘過ぎはしません。完成されたバランス、酸味が浸透するように果実味を引っ張る。さらさらとした渋味、重苦しくない密度、隙のない旨味。
かなり旨いです。
これCCRとして売ればいいのに(なら、この価格は安く見えるはず)。CCだと額面だけだと高く見えちゃうからね。でも、このワインの実力、おいしさを計れる‥にしの組のお客様にはご理解頂けるはずです。
余韻もとても長いですね。旨味を感じるワインはほんと余韻が長い。香りも味も続く感じですね。
三日目もオヴァチュア。やわらかく熟したベリーとチェリーの共演。ミネラルを含む旨味がつるんつるんの輪郭。密度感があるのですが、重過ぎないねえ。すんなりと飲める。
旨味出汁系のキャンティ・クラッシコとして完成されたバランスですね。リエチネってこんなに、こんなに旨かった?!
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