Brunello di Montalcino Sugarille 1993 Pieve Santa Restituta / GAJA
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ スガレッリ 1993 ピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータ/ガヤ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼグロッソ/フルボディ》
アンジェロ・ガヤがこの修道院も兼ねるピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータを購入したのは1994年。数年前に飲んだブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ1988のラベルには"Selezione GAJA Distribuzione"の記載がありました。実際に1988年のブルネッロを栽培し、醸造したのは当時のオーナーであるベッリーニ。1994年の買収時に1988年のリゼルヴァなら丁度リリース年だったか、まだ熟成途中だったのだろう。もちろん、そんな熟成途中の樽も含めての買収のはずで、バローロのグロミス同様に、気に入らない樽は桶売してしまっただろう。そして気に入った樽は"ガヤのセレクションですよ"と明記して販売したわけだ。
ガヤが造ってないからまあまあか?それは違う。ガヤが買収しようと思っただけのことが確かにあるわけです。その1988年の素晴らしかったことったら‥(遠い目)。ではガヤが醸したのは、1994年?1995年?1995年はガヤの名前でしたね。1994年は現物を見てみないことにはね。収穫前、醸造前に話が済んでいればきっとガヤの名前になっているかもしれません(いまだ未確認)。
1988年はリゼルヴァが存在しますが、以降何年まで存在したかは不明。2005年からはスタンダードな(あだ名やクリュ名前を名乗らない)ブルネッロ・ディ・モンタルチーノがリリースとなりラベル変更がありましたね。
この1993年はお馴染みのラベル。このラベルになってから、サン・ピエトロ、カスターニョ、ピアン・デイ・チェッリの各区画を混醸した『レンニーナ』と、約4haの畑で沈泥と石灰が混ざりあった単一クリュである『スガリッレ』を名乗る最上級の二種類になったはずです。ということは前オーナーの思想であり、それをガヤは継承していたとも言えます。
1994年からガヤの所有となりますのでこの1993年は前オーナーであるベッリーニの最後の作品となりますね。ガヤの時代になってからは、12ヶ月のバリック熟成と、12ヶ月の大樽熟成の合計24ヶ月の樽熟成を経るようです。
サンタ・レスティトゥータは、かのソルデーラのお隣に畑とアジェンダを構えます。さすが目の付けどころがガヤなのかもしれませんね。この地域はモンタルチーノの中でもほんといい生産者、作品が出来上がりますね。個人的に、ほんと悔しいんだけれどもやはりピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータは大好物。ガヤ‥うーん悔しい‥けど旨過ぎですな。なお、モンタルチーノ協会公式のビンテージチャートは★★★★。
さて‥状態は、ラベルにはシミ汚れがやや目立ちますね。一部捲れ、擦れなどもありますが気にしない、気にしない。ララア専用モビルアーマー色のキャップシールはキレイな状態ですね。DOCGのピンクの帯封はやや色褪せてきましたが、問題ありません。ちょっとハゲている部分は、私物専用に印をつけていた跡になります(テヘペロ)。帯封はシール裾に横巻きですので、くるくるとは回りませんが、液面は揃って高い位置をキープしており液漏れはないはずです(ほぼほぼリリース当時と液面は変わらないんじゃないかな)。液色はまだまだ深さ、暗さがあるクリアな赤。瓶底の凹みには、比較的細かめの澱がオーラ状になるボトルや、塊の澱のあるものもありますが、いずれにせよ、経験を思うと澱は少量ですね。ラベルはご理解いただきたいですが、ワインの状態はすこぶる良いですよ。ちなみに表記のアルコール度数は14度となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(※2013年9月の毒味です)
コルクは良質の5cm。ラベルに表記のアルコール度数は14度となります。グラスはヴィノムのボルドー型。基本的にブルネッロ型と口部カットの位置が違うだけなのでボルドーででよし‥としております(ほんとは欲しいんだけどね)。香りが非常に開いていますね。とてもやわらかに溶け込んだ熟成香にヴァルサミコの香りが複雑です。スミレの香りも豊富ながら、まだ枯れきらないセミドライな感じ。よく熟したブラックチェリーやベリーの果実香が豊富で、爽やかなハーブや黒いミントの揮発的香りに乗って果実香もよく開いていますよ。非常に濃密な香り…これはいいぞー!
口に含みますと…輪郭がとてもシルキーですね。膨らむ‥というかすでに満たされたものの密度の高さを感じるフルボディ。溶け込んだミネラルと果実。酸味は豊富ですがさわさわとしています。タンニンに甘味がありますね。果実の甘味ももちろん感じます。酸も引き締まってはいまずが、深い旨味とよくマッチしていますね。余韻も長くさ・す・がです。先日飲んだ1988年と共通項あるねー。やわらかさは熟成とともにでてるんだけれども、ミネラル、タンニン、酸味‥構成がカチっとしているから若く感じるんですよ。旨味と酸味が濡れてるんですよねー。チュパっ系の酸で、ベリーの出汁な旨味がある。こういうタイプは二日目がさらに‥なんだよなあ。
30分ほど経過してからの二杯目。うん、まとまるねー。抜栓して、一杯注ぐという行為はボトル内にほどよい空気の循環をもたらし、味が開いてくる‥それを二杯目に実感しますね。ほんと、酸味と旨味のバランスがいいんだよ‥このワイン。
二日目もヴィノムのボルドー型。やはりグラスに注いでいる段階からの香りの開きがとてもいい。鼻孔をくすぐるようなスパイスとハーブ香がちらちら。漆のスミレの深い香、熟したブラックカラント、木質な香り、香りが深いですね。口に含みますと初日比122%の深みがある。ガンツ的な黒く丸い球体(黒アメっぽさはない)。熟成香もあるのだが、やはりまだ若さすら感じるほどタンニンと酸の量は多いし、まだまだ熟れる要素がある。
これぞブルネッロ!
お手本のようなワイン。もちろんビステッカを欲するわけだが、そのレバーのソースが濃厚なハトが喰いたい‥ハトが。どこかスモーキー、炭火焼的なニュアンスがあるのでなおさらかな。
三日目はグラスをヴィノムのキャンティ型にサイズダウンしてみました。まだ若々しさも感じますがなんつっても1993年という古酒ですからね。やはり注いでいる香りからして華開いて感じますね。旨味な甘味ある香りが強くなってきましたね。三日目ですがまったく落ちた感じもありません。口に含みますと‥しっとりとなめらか‥あら、この三日目が一番好きな状態かも。
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