Trebbiano Spolentino 2010 Perticaia
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トレッビアーノ・スポレンティーノ 2010 ペルティカイア
《イタリア/ウンブリア/白/トレッビアーノ・スポレンティーノ/辛口》
トレッビアーノの概念を打ち破ってくれたのは初めて飲んだ2008年。スッキリ、サッパリだけではない、上質なミネラルと、どこかオイリーな酒質にブルゴーニュグラスで飲み始めて以来‥このトレッビアーノ・スポレンティーノの可能性に魅了されました。嬉しいことに2009年の2580円(税込)から、400円値下がりし、この2010年は2180円(税込)でご案内できることになりました。
中部イタリアの古い言葉である[Perticaia]は、日本語に訳すと「鋤」なんて聞き慣れない言葉に辿り着きます。「鋤(すき)」とは、幅の広い刃に柄をつけた櫂(かい)状の農具で、手と足で土を掘り起こすのに用いる農具が由来です。
ペルティカイアの葡萄園が発足したのは2000年のこと(ファーストビンテージも2000年のようです)。同地区にある名高いサグランティーノの生産者であるコルペトローネや、スカッチァディアヴォリでの長年の経験を元に、葡萄栽培のみならず、ディレクターとして活躍していたグイド・グアルディッリ氏が独立し、興しました。もちろん、これまでも、サグランディーノ・ディ・モンテファルコに携わっていた彼にとって、夢の自身のアジェンダとなる約束の地は、モンテファルコ以外に選択肢はありませんでした。コルペトローネと同じく、ペルージャの南であり、モンテファルコ地区の東に位置すグアルド・カッタネオ地区に葡萄園を構えることになりますが、元々は、スカッチァディアヴォリが所有していた農園だったようで、当初はオリーブ園だった土地を開拓し、葡萄を植樹したそうです。
そんなペルティカイアの葡萄園は、海抜300m〜350mの緩やかな斜面の中腹に位置し、南西向きとなります。土壌は水はけのよい小石混じりで、石灰や粘土も混じる複雑な砂質だそうです。低いコルドンで仕立てられた葡萄達は、haあたり5500株の株密度で、ひとつの樹からは、7房〜8房までしか実をつけさせない徹底ぶりは、グイド・グアルディッリ氏自身がアグロノモと勤め、きっちりと畑で葡萄を見ているから成せる業なのかもしれません。
設立当初は、コルペトローネと同じく、エノロゴに名高いロレンツォ・ランディ氏を迎えてましたが、現在では、エミリアーノ・ファルシーニが担当しております。
現在は、モンテファルコ・サグランティーノとなる、サグランティーノが植樹された畑が7ha。モンテファルコ・ロッソとなる8haには、サンジョベーゼが60%、サグランティーノが15%、メルロが25%、その他、カベルネフランとコロリーノが植されており、最近取り組み始めたトレッビアーノの畑が1haと、2.5haのオリーブ園を所有しています。
そんなペルティカイア唯一の白ワインが、僅か2haの畑で栽培されているトレッビアーノ・スポレンティーノ種100%からなる辛口の白ワインなんですね。
トレッビアーノ種といえば、イタリア中部では馴染みの白品種ですね。大きく‥エミリア・ロマーニャ州での「トレッビアーノ・ロマーニャ」と、トスカーナを中心とする「トレッビアーノ・トスカーノ」に分別できるようですが、中川原まゆみ著「土着品種で知るイタリアワイン」には、このトレッビアーノ・スポレンティーノ種はどち
らにも亜種として名がありませんでした。
ペルティカイアが位置するスポレート近郊のトレッビアーノは、トレッピアーノ・トスカーノに比べて収穫時期が10月末‥と遅く、完熟した状態でも酸度が6〜6.5%となるトレッビアーノとなり、長期熟成に向く‥と、言われているトレッビアーノをトレッビアーノ・スポレンティーノと呼んでいるようです。
南東と南向き‥海抜320〜350mの1ha(輸入元資料では1.5ha)の石灰質と粘土な土壌には、haあたり4500本の株密度で、トレッビアーノ・スポレンティーノ種が栽培されています。すでに黒葡萄はすっかり収穫を終えた10月末に収穫された葡萄は、7度に温度管理されたステンレスタンクで、まずはコールド・マセラシオンを24時間施されます。15度〜16度(輸入元資料では17度〜19度)で、約15日間の発酵の後、そのまま約6ヶ月‥タンク内で熟成され、瓶詰めされます。
当主グイド氏曰く‥トレッビアーノ・スポレンティーノの酸、ミネラルは長熟向き‥10年熟成させて飲んで欲しい‥だなんて言われましたが、10年も熟成させるの無理無理。今飲んでも極上の白ワインなのに‥な厚みは2010年の健在です。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
それまで同様のブルゴーニュ型ボトルですが、ラベルの貼付け位置がちょっと上になってまして、上辺がボトルのカーブにちょっと被ってるものですから、上辺がちょっと縒れてるのですが‥そこにイタリアらしさを感じて頂ければ幸いです。ラベルデザインはお馴染みのもので、このトレッビアーノ・スポレンチティーノは金色のマークが眩しい。アルコール度数は例年通りの13度の表記となります。冷蔵庫キンキン温度、グラスはブルゴーニュ型をチョイス。
純露の薄い方な金色が射すレモンイエロー。香りは注いだ時から開いており、とても密度の高い柑橘のピール、パイナップルジュース、黄色い白桃、完熟のビワ、カランとした甘味を感じます。しっかりした果実香ながら、透明度、ミネラルも香りから感じますね。
口に含みますと、やはりトレッビアーノ以上の厚み、クドさのないオイル、酸味がとてもチャーミングで、みかん、はっさく‥中音〜高音のレンジをカヴァーします。2009年ほどの金属的っぽさじゃなく、ガラスっぽいかな‥ミネラルの透明度がそう感じさせるのかもしれません。香りほど味わいに甘味で押してくるわけではなく、しっかりとドライで、しっかりと酸っぱくって好き。時間とともに、じんわりと溶け込んでいたハーヴが柑橘の隙間から染み出る。ふぅ‥ブルゴーニュグラスがまた似合うなぁ。ブルゴーニュ型は決してシャルドネのためにあるのと違うのだよ‥。
今宵のワインの肴はオカンが新筍と、新ワカメの炊いたん。流石長男には、穂先のやらかいところが入ってる(笑)。しっかりと灰汁は抜いてあるが、筍特有のエグミ、ワカメのヨードが、鰹出汁と相まって‥やはりミネラルが灰汁やヨードと合うのだよな。果実味、旨味は鰹出汁と‥。
じゃぁトレッビアーノらしからぬ酒質か?と、言われればそうではない。あくまでもトレッビアーノ。でもこのトレッビアーノがイイんだな。ハーヴが染み出てきたかと思っていたらミネラルが前面に。
二日目はあえて冷やさずにブルゴーニュ型グラス。初日の甘味ある柑橘、熟れたビワやパイン系の香りもあるが、バジルなどのハーブ香が心地よく出てきましたね。口に含むとミネラルとハッキリとした輪郭の酸味をやわらげるようなオイリーさは高めの温度の方が顕著。トレッビアーノはピンからキリまで‥を、思うとこれはピン。曇ったり微発泡していても評価されるトレッビアーノもあるが、個人的にそういうのは嫌い。そしてこういうのが好き。
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