Ampeleia 2004 Ampeleia

トスカーナ州の赤

販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

■ アンペレイア 2004 アンペレイア
《イタリア/トスカーナ/カベルネフラン45%、サンジョベーゼ25%、グルナッシュ+ムールヴェドル+アリカンテ+カリニャーノ+マルセラーノ30%/赤/フルボディ》


トレンティーノを代表する赤ワインといえば‥テロルデゴ種からなるフォラドリのグラナート‥ですね。そんなトレンティーノで名を馳せたフォラドリの現当主‥エリザベッタ・フォラドリ女史が、仲間とスタートさせた新しいプロジェクトがこのアンペレイア‥トレンティーノではなくトスカーナ、単一葡萄品種ではなく、多数葡萄品種からなる新しい試みなのです。

エリザベッタと意を共にするのは、ワイン愛好家の二人‥ジョヴァンニ・ポディーニ氏と、トーマス・ウィドマン氏‥まだ彼らの素性は明らかではありませんが、ワイン愛好家‥でワインが造れるのであれば‥俺も造りてーよっ!!まぁそれなりに‥懐具合も余裕のある方々なんでしょうね‥^^; 生産者としての経歴はありません。

そんな彼らが、なぜトスカーナなのか‥エリザベッタはもとより、二人の愛好家もアルト・アディジェの住人にも関わらず‥。

そんな三人が集まったのは、なぜかニューヨーク。お互いがワインに求める理想のスタイルは‥「地中海らしさのある、なめらかな絹のようなワイン。」という共通項に辿り着きました。そして、「じゃ‥作っちゃう?」となるところが素晴らしいですね。

普通はこう考える‥まず土地があり、その土地にあう葡萄品種を考え、植樹、栽培しワインに仕立てる。しかし彼らは、目標とする地中海を感じさせる‥高貴で調和の取れたワインを造るために‥まずは、栽培したい葡萄品種からその葡萄品種に適した土地を探し初めました。

彼らが栽培したいと考えた葡萄品種は、地中海の雰囲気を持つ、南フランスやスペインの葡萄品種だったんですね。

そして彼らの理想郷となったのが‥トスカーナ州はマレンマだったのです。マレンマと聞けばティレニア海に程近いイメージもありますが、アンペレイアが生まれるロッカストラーダ地区は、スヴェレートとモンタルチーノ‥どちらが近いか?と問われれば後者な、シエナから南西に向かった位置、海からは30km内陸に所在します。海にも近いことは地中海らしい葡萄品種を栽培するのに適しているはず‥しかしそれだけではない感覚を‥この土地を選んだエリザベッタは感じたんでしょうね。

まずエリザベッタが着目したのは、カベルネフラン。もちろん、マレンマは、トスカーナということもあり、基軸はサンジョベーゼなわけですが、カベルネフランを軸としたワイン造り、構成を思い描いたようです。

マレンマ地区には、モレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCGがあり、海抜600m〜700mの丘陵地帯‥エリザベッタは、この地域の高度、日照量、土壌、気候を徹底的に研究しました。特に、古代ローマ時代には、マレンマは石炭と鉄鋼の鋼業が盛んな土地で、その土壌には、それらに由来する多分のミネラルが含まれていることも解りました。

畑は、かつてスイス人の実業家が所有していた土地で、葡萄品種にあう土地を買い増しして行く方法で畑を広げました。よって、アンペレイアが所有する畑は、マレンマ地区に点在する‥という特殊な形態となっています。

特に、アンペレイアは標高700Mの丘に三つの大きな畑を所有しています。畑は標高別なっています。そして、それぞれの畑に合う葡萄が栽培されているのです。


・アンペレイア・ディ・ソプラ畑
 
標高450m〜650m。内陸と海洋の両方の影響を受ける土地。一番標高の低い土地で、この土地は、かのフランコ・ベルナベイ氏が見つけたものです。粘土質で水分を多くく含む。
カベルネフランのみを栽培。

・アンペレイア・ディ・メッツォ畑

標高280m〜350m。粘土質で小石の多い肥沃な土壌。
サンジョベーゼ、カリニャン、グルナッシュ、アリカンテを栽培。

・アンペレイア・ディ・ソット畑

標高230m。温暖な気候、ミラノ大学と共同研究のための畑も。火山質。
グルナッシュ、アリカンテ、ムールヴェドル、マルセラン、サンジョベーゼを栽培


彼らがワイン生産を始めた理由からもわかるとおり、彼らの目的はマレンマ地区にありながらも「典型的なトスカーナのワインを造るつもりはない」ということです。確かにサンジョベーゼも栽培し、2004年のアンペレイアでは25%ブレンドされていますが、それは、味わいの目標である「シルクのようなエレガントなワイン」のためであり、トスカーナらしさを求めたのではない‥ということです。

実は、アンペレイアでは、7種類の葡萄品種の他に、一種類‥メルロが栽培されています。実は、その畑の前の所有者であった「メレータ」が栽培していたもので、樹齢が20年におよび、樹勢も強く、非常に状態が良かったからエリザベッタの判断で残したそうです。ただし、アンペレイアにブレンドされるわけではないですが‥。

初ビンテージとなったのは2002年。そして2003年は、まだ7種類全ての葡萄品種を混醸していない実験的なもの‥そして、この2004年。理想であった7種類の葡萄を混醸しながらも調和の取れたスタイルを具現化しました。実際には、この2004年こそが当初の目的である7種類の葡萄品種の調和を達成した‥ある意味初ビンテージ的存在でもあります。

醸造するのは、まだ20代前半というマルコ・タイトという若きエノロゴです。各葡萄品種、区画ごとに醸造し、新樽比率40%のバリックで16ヶ月の樽熟成を経ます。スーパートスカーナではなく‥スーパー地中海‥そんなワインです。

気になる評価はこの2004年‥ヴェロネッリ誌2007年度版で初登場91点を獲得しています。来る2005年は青★★★93点と(いずれもダニエル・トマセス氏の評価)発展途上なのが伺えますね。

なお、ラベルにデザインされているロゴは、この地域で発見された、古代トスカーナのコインがモチーフになっているそうです。海の神であるネプチューンを模し、二頭のイルカが描かれています。地中海なワインを目指すアンペレイアにとって、ぴったりのロゴになりました。また、ラベル下にある縦の短い線は、葡萄品種の数を表しています。アンペレイアにいは7本、ケポスには5本となっています。そして最下段の3色の横線は、三人の友情と、三つの主となる畑を表しています。



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



既に、ワイン会や展示会で何度も飲んでおりますので、ちと安心です。2002年から飲んでおりまして、満を持してな2004年‥やっと紹介できることに喜びを感じつつ‥バックラベル表記のアルコール度数は13.5度。ケポスは14度なんですが、まぁアルコール度数では計れない世界でございます。コルクは、なかなかの質の5cmで、ケポスは4.5cmですから、こっちの差があるんですね。グラスはヴィノムのボルドーで飲み始めますね。

香りがイイっ!!こんなに濃密だったっけ?この数ヶ月で落ち着いた?なかなかの熟れ様‥実は、これを待ってたんですね。香りから果実のやわらかさ‥つまり、アンペレイアではそれがシルキーな感じに直結するんだと思いますが、それがあるね。

45%のカベルネフランは、よく熟してますね。まったくカベルネフランの良い意味でも、悪い意味でも特徴的な青臭さが、青くないですね。同じ要素の香りの立ちがなくはないのですが、真っ赤なのね。

煮詰めたカシス、ブルーベリーのエキス。樽香も穏やかに溶け込んでますね。すでにグラス内壁を垂れる脚が、濃密さを物語ってる感じ。いい甘味ですね‥香りの甘味がすごくいい。スワリングを続けていると、そんな果実の香りから、チラチラとサンジョベーゼなミネラルを感じさせる香りも‥ある。

口に含みますと、やわらかい果実味が、ふんわり広がりますね。ケポスよりも実質が濃いですね。エキスが高いとも言えます。酸味の質もいいですね。毛細血管系の酸味‥やさしい果実の骨格として、酸味が張り巡らされてます。でも、果実の下支え的に溶け込んでるのは、口の中でのタッチは、やっぱりやさしく‥そう‥シルキーに感じます。

無理強いしない。でも、控えめじゃないんです。もちろんモダンなワインではありますが、うーん‥新しい方向性を感じるよね。成り立ちからしてそう。テロワール云々よりも、作りたい葡萄品種やスタイルのビジョンがあって、まさにそれが具現
化されていることにも、驚くし、それを作り上げる‥ぶっちゃけ、三人の運営だが、要であるエリザベッタ・フォラドーリの力量が伺えますね。

ケポス同様に、初日から、抜栓したてから美味しいんですが、二日目以降も期待させる味です。余韻も長いですよ‥エキス感があるので、舌(下)から伸びる余韻もあるし、鼻孔(上)に伸びる余韻な香りもあって‥。ストレスがない濃さ‥これっていいワインの証だと思うのよね。

旨味のある酸味‥美味しいです。

この葡萄品種構成‥面白いね。よくまとめてあるなぁと感心するね。どこかに滋味があるのね‥地味じゃなくって滋味ね。それは、様々な土着品種の混醸であることが由縁だと思うし、複雑なんだけども、アンペレイアのスタイルがきっちり確立されています。

このワイン、というか生産者はいいですね。ほんと、何か新しさを感じる。トスカーナを意識し過ぎる感じではないが、きっちりトスカーナのワインにも仕上がってるし。飲み飽きしない満足感‥過剰になりすぎない寸止め加減は素晴らしい。

二日目です♪色がいいですね‥って初日の色調の話してませんね‥まぁ気にしない、気にしない。なかなか艶、テリがでてきました。甘味のある‥んじゃなくって、甘味を帯びたベリーたっぷりの香りがいいですね。この二日目のまとまり様ったら♪

うん。やわらかい。シルキーにしてベルベッティな舌触り。過剰な濃縮感はないが、ちゃんと熟した葡萄から醸されたのがよくわかる。7種類もの葡萄品種のニュアンスは感じ取れないが、絶妙な一体感が、疲れさせず‥&安堵な感じで落ち着くね。

香りに甘味はあるが、残糖感は微塵もない飲み口。この二日目は余韻に向けての酸味にサンジョベーゼを感じますね。

三日目です。日に日に、エレガントになってきます。酸味がキレイに出てくるんですよね。初日は、果実味豊富で、シルキーなタッチに満足感を覚えますが、この三日目あたりは、その酸を感じさせる構成感、バランス感覚を楽しむ感じですね。

素晴らしいワインです。

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