Barolo 1993 Prunotto
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バローロ 1993 プルノット
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
プルノット社は日本市場でも古くから紹介されている老舗。ピエモンテはアルバに本拠地を置き、元々は第一次世界大戦後、運営の苦しかったランゲ・ワイン協同組合をアルフレッド・プルノット氏が1923年に買い取ったことからプルノットの歴史は始まります。
アルフレッド・プルノット氏は、経営者としてだけではなく醸造家としても手腕を発揮、当時から輸出も盛んで世界市場でピエモンテワインと言えば?なほどの名声も。30年以上渡りプルノットを守ってきたアルフレッド氏でしたが、1956年に勇退‥友人である醸造家のペッペ・コッラに譲渡。後継者が居なかったのかな?ペッペ・コッラは弟のティノ・コッラの協力を得てプルノットの品質を保ちながらアルフレッドの意思を継ぎ、名前もプルノットのままで運営します。
そして1989年、プルノットはコッラ兄弟から、当時から販売協力関係にもあったアンティノリ社に引き継がれます。実際の醸造などは1995年頃までコッラ兄弟が関与していたとのこと。アンティノリとしても、買収はすれど、その文化や歴史をすぐに変えることなく‥は、変える必要がなかったほど、コッラ兄弟の構成が偉大だったんでしょうね。
実はプルノットは、ランゲ・ワイン協同組合がその元であることからもわかる通り、設立当初から長らく、農家からの買い入れブドウでワインを醸していました。もちろんコッラ兄弟の時代には、少なからず自社畑を持っていたようですが、基本的には買いブドウでの生産です。アンティノリが所有者となって変わったのは、1990年にはブッシアの畑を…その後もバルバレスコ地区の畑などを買い増ししてきました。また、醸造に関してもアンティノリが所有者となってから、500Lのそれまでよりは小樽も使うようになったそうです。
さて‥状態は、ラベルはアンティノリ傘下になってからのデザインになるのかな。縒れ、汚れなどございますが気にしない、気にしない。キャップシールの状態は良いですが、DOCGのピンクの帯封はシール裾巻きですのでくるくるとは回りません。しかし、経年を考えると液面はとても高い位置をキープしており、液漏れはないはずです。
底の凹みは村名だからか浅めのボルドー型瓶で、茶瓶の多いピエモンテにしては緑色瓶なんですね。駅色は明るく透明度のあるルビー色で、底に固まった澱がありますが、経年を考えるととても少ないのではないでしょうか?とても良い状態、村名バローロながら飲み頃バッチシのはずの1993年!この秋飲みたいですね。
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