Chianti Classico 2021 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

チョメチョメ先行案内対象ワイン(SGR)

更新履歴 2023/10/03
販売価格

3,680円(税込)

在庫数 SOLD OUT

キャンティ・クラッシコ 2021 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/ミディアム》

CCに使用されるブドウはおおまかに三種の土壌区域に分けることができます。すべて石灰質土壌となりますが、その構成は異なります。ひとつめは、アジェンダから北(モンティ)方向への一番遠い区画で粘土質を主体とした土壌。ふたつめは地中の2メートルから5メートル砂と丸石を主体としたで、5メートルよりも深い地中は完全な白い粘土層の土壌。みっつめは、いわゆるキャンティ・クラッシコ地区らしいアルベレーゼ(石灰を多く含有する片岩)、ガレストロ(海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれ形成される年度片岩)土壌で、となります。

2021年の春から夏にかけてはやや乾燥した気候。その後8月中旬までは気温が上昇し平均を上回りました。そのため果実味には凝縮感があり、力強いビンテージとなりました。

「2020年は春から夏にかけて天候に恵まれ、平均的な降水量となりました。8月前半は気温の高い日が続きましたガ、ブドウにダメージを与えることなく9下知うを迎えました。9月中旬に再び暑い日が続き、一部の畑では収穫を始めました。その後雨にまぐまれ、気温も低下し、素晴らしい成熟をしたブドウが収穫できました。」

収穫は2021年の9月22日から10月15日にかけて行われました。13日間のアルコール発酵とマロラクティック発酵の後、様々な容量の樽で11ヶ月の樽熟成後2023年の3月17日に瓶詰めされました。フルボトル51,872本他の生産本数、アルコール度数は14,8度となります。生産本数は約50,00本とアベレージとなっています。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染み過ぎるラベルデザイン。コルクは4,5cmといつも通りですが、弾力があり質が上がったように思います(気のせいかもしれません)。グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度となります。しっかりと暗く黒さ、照りのある深い赤ながら真っ黒ではありません(どないやねん)。もうね、嗅ぎなれたレンテンのサンジョヴェーゼ、穏やかな樽香があり、スミレとチェリー、ベリーの果実香もたっぷりとある。スパイスもあるんだけれども、ヒント程度で、果実香の深さ、密な感じがとてもいいですね。これが基本なんですよ。まだCCR・バロンコーレは開けてはいませんが、これにヴァニラを足した樽香や、さらに深い果実香になるのは想像に容易い。このCCが一番カジュアルとか、裾ものとか、廉価版というわけではなく、これがスタンダードなんですよ。

口に含みますと、お馴染みの土壌由来の香味もありますね。ロゼをリリースするようになってからさらに安定してきたように思うんだな。そして、より密度感、旨味がこのスタンダードなCCでもきっちり表現されています。果実の密度を感じつつ甘味もありますよ。渋味や酸味はいつも通り構成部分にあって目立たないんだけれども揺るがない。ある意味、もっと軽いキャンティ・クラッシコを求めるお客様もいるかもしれないですね。あくまでもミディアムですが、満足度は半端ない。一応サンプルは三日ほど休ませておりますが、初日一杯目からまとまりもありますね。若さゆえの荒さは感じさせません。ミネラルは、目立ちませんが、薄張りのようにピンとあり、そのミネラル越しに、鳴き砂のようにみっちりとした果実味がある感じです。いやあ、うまい、すでにバランスも取れてる。アルコール感はあるのはある。でも、強すぎないし、いつも通り。全体的に密度があり、満足度あるんだけれどもしなやかで飲みやすさも兼ね備えています。ただ、果実味ばかりではなく、レンテンナーノのサンジョヴェーゼはスミレの香りがすばらしい。

二日目もシュピゲラウ・ディフィニッションンのユニバーサル型です。いやあ、密度高いですね。「濃い」という表現の方がわかりやすいのかもしれませんが、いわゆる「濃い」ワインとは一緒にされたくはないんだな。香りに大御所感、スミレと果実香がみっちりと詰まっています。飲み口は二日目らしいしなやかさ、まとまりがありますが、二日目の方がサラっとしたタンニンが謙虚ですね。樽由来ではなく渋味な香ばしさもある。甘味はあるが、ちっとも甘過ぎない。渋苦味と酸味、旨味もまだまだ100%のレベルではありませんが、酒質が強過ぎて飲めない‥というわけではないし、若いから雑という感覚もこのワインにはない。ひと世代前よりも、密度もあるし力強い。これはやっぱりロゼを造るようになってからじゃないかなと思います。飲み進むにつれ、タンニンがモクモクと湧き上がりおいしい。

三日目もシュピゲラウ・ディフィニッションンのユニバーサル型です。スミレやブドウの果皮、タンニン。甘い香りはするんだけれども、過ぎない。飲み口は三日目にして最高潮のまろやかさで、甘味もある(もちろん、過ぎない)。旨味も出ててとてもやさしい密度が深い。旨い、旨い。初日から旨いけど、三日目はやっぱり旨い。サラっとしたタンニンと苦味、甘味があるんだけれども過ぎないのは、それらがしっかりあるからですね。酸っぱい、刺すような酸味は皆無で酸も上質だな。2021年、いいじゃないですか。完成度高い。今飲んでもめっちゃ旨いです。レンテンナーノらしく、やさしいんだけれども、ユルいんじゃない。厳格さもあって基本真面目。おいしいです。

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