Brunello di Montalcino 2010 Caprili
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2010 カプリーリ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
元々はブドウ栽培の小作人だったバルトロンメイ家。いくつかのブドウ園を転々としたようですが1952年にピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータが所有するカプリーリのブドウ園に辿り着きます。当時のピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータ(現在はGAJAが所有)の当主であるマルティノッツィ家から畑を買い取ったのが1965年‥自らのワイン造りを始めます。同年にマードレと呼ばれる新しい苗樹に植え替え、初めて瓶詰めされるブルネッロ・ディ・モンンタルチーノは1978年モノで1983年に初めてリリースされたのでありました。
現在はアルフォ・バルトロンメイ氏の三人の息子達も手伝い、アグリツーリズモも営んでいます。モスカデッロや、サンタンティモ用の白ブドウも少量栽培していますが、DOCまたはDOCGエリアのサンジョヴェーゼは合計約16haの畑を所有しています。
4区画に分けての収穫と醸造を行っているそうですが、基本的にロッソ・ディ・モンタルチーノはテストゥキアイアと呼ばれる(きっと比較的)若樹の区画のブドウを中心に使用されるようです。またリゼルヴァはマードレ(母親)と呼ばれる1965年に植樹した古樹からのブドウが使用されるようです。
現在はジャコモ、パオロ、パオラの三兄弟が跡を継いでいますが、変わることなく伝統的な大樽での熟成をさせるブルネッロを作り続けています。
2009年モノが買えなかったのはある意味幸運だったのか?(2009年が悪いわけではないですよ)初めて現正規輸入元から仕入れるアンナータが2010年であることに喜び。
海抜約335m付近の自社畑からのブドウが使用されます。天然酵母を用い温度管理されたステンレスタンクで約三週間の醸しと発酵。スラヴォニア産の大樽で36ヶ月熟成させた後瓶詰め。
あの時に2010年をかっておけばよかった。そうなるかもしれません。現に2006年は、ようやく万斬り価格なんですから。今が底値ですよ。ちなみに、ジェームス・サックリングは94点、アントニオ・ガッローニは91点、ワイン・アドヴォケイトは93点の評価です。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
そのロッソは小豆色地のラベルですが、このアンナータは真っ黒地。アンフォラのようなカメ壷とブドウの葉、"C"の文字が月にも見えるマークと、アジェンダの絵。ロット番号はL.14168とありますので、2014年の8月16日が瓶詰めかもしれません。表記のアルコール度数は15度と高めなのは超優良年の証だと考えるべきです。バックラベルにハッシュタグ"#drinkingCaprili""#justuncork"なんてのが記載されているのは今風ですね。コルクはなかなかの質の5cm、グラスはリーデル・ヴィノムのボルドー型です。
杉、木質な樽がサワークリームのように爽やかにスミレと果実香を引っ張る。抜栓したてでまだあからさまには開いていないが閉じているわけではない。赤く小さな果実の完熟からくる甘味、蝋石のような白いミネラル、整列したスパイス。グラス内壁を垂れる脚に粘性が見て取れますが、香りからアルコール由来の情報は感じませんね。15度という高いアルコールも上手くコントロールできているのだと期待します。
まだ、香りは開ききりませんがまずは口に含みます。口の中をイキナリ満たす果実味。輪郭はとてもやさしいですが、密度があり構成感も感じますね。飲み込んでから鼻に戻る香りにブルネッロらしいサンジョヴェーゼを感じます。
過度なアルコールの熱量は皆無。しっとりと酸味を伴う甘味があります。終盤に向かうにつれ、少し乾いたタンニンを感じますね。大樽系のブルネッロを実感するスタイル。(香りは開ききっていませんが)味は閉じていませんし、歯茎に塩をすり込むようなタンニンや酸はなく、味は開いていてすでに飲める状態。そしておいしい。
香りは相変わらずミネラルが前ですが、これは時間が解決してくれる。アセロラ的な赤い酸味があるんだけれども、そこに完熟を感じるので酸味がやわらかい。舌や口内に刺々しく感じる要素は皆無だし、それがアルコールコーティングじゃないのも素晴らしい。でも、15度なんでしょう?そんな感じ。
ゆっくりのペースの二杯目。スワリングで香りは開いてきますね(ヤリ過ぎないように)。二杯目にして甘味に少しコク、旨味にも感じますね。目が覚めたては髪の毛ボサボサですがようやくまとまったようです。
味わいには一杯目は赤く小さな果実でしたが、イチゴなベリー感もありますし、紫の果実も混じるようになり果実の熟度も感じますね。もちろんジャミーと感じるほどの過熟感ではありません。熟したミックスベリーにココア粉、和三盆。練乳じゃない。果実由来の甘味がおいしいなあ。
うん、和三盆、オレも上手いこと言うな(自分で言うなよ)。上品な甘味なんですね。しかも"和"な感じがある。さくら餅の葉の塩気にも似たミネラル。決してさくら餅なハーブではないがどこか和風な甘味と、ハーブ系のを思うとヨモギ餅のように緑の中に上質な甘味を持つ餡子が詰まってる系。
超優良ビンテージとなると、超ビッグなワインを想像しがちだけれどもそうじゃない。ひとつ(あるいはふたつ)何らかの要素が突出しているワインは、悪く言えばバランスを逸してるのですから。超優良ビンテージは、つまりすべてが上手くいった‥と考えるとバランスを保ちながら‥ということになる。
深さも感じられる厚みに、さらに密度を感じますね。拡声器で大声をまき散らすようなスタイルじゃない。ポンと、慎ましやかに整った甘味ある果実が提案される感じ。
二日目もヴィノムのボルドー型。開いてます‥うん、開いてる。輪郭からは完熟アセロラの甘酸っぱさを感じるが、中からはなめらかな甘味を伴うチェリーやベリー。紫に濡れた白い花、ミネラルも蝋石っぽさもあるが、鉛筆の芯もある。土壌を感じさせる冷ややかな香り。
口に含みますと、初日よりも落ち着いたまとまりでムクムクと酸が湧き出ている。香りに伸びと密度があり余韻も長い。舌触りはしっとりとなめらかだけれども、乾いたタンニンがサラサラとしてる。
初日のオシトヤカさが嘘のようにバランスよく香味は開いていますね。どこか若さ≒青さ(←青くはない)に"和"なヨモギや、さくらの葉、茶葉っぽさが渋味などとリンクしてアクセントに感じるでしょうね(あくまでもアクセントだけれども)。
甘いが上品だなあ。ほんと品がある甘味だ。こういう甘味はとても好き。いいぞお、いいぞお、2010年だから‥だけじゃなくコイツいいぞお。
三日目、最後の一杯もヴィノムのボルドー型。ふわりと蝋石のミネラル香、バルサミコ、どんどんと色が黒に近づく果実、そして果皮。甘くない。二日目の開きが落ち着いた感じ(まとまりであって閉じではない)。口に含むと旨味が強いですね。そこに酸味もじゅわじゅわ浸透してる。二日目が「パー」なら三日目は「グー」。しっかりとした握り拳。
まだポテンシャルはあからさまかつ、秘めている。今、飲むこともできる。ならばやはり食中酒で、相互に引き立つスタイル。ワイン単体で楽しむならもうすこし熟成させ、さらなる甘味と香味を引き出したい。
深いなあ。決してビッグなのがフルボディなんじゃないのがよくわかる。宇宙がどこまで広がるかは無限かもしれませんが、深さはいつか核に到達する様でこれが底なしなんですわ。
旨い。2010年のブルネッロ‥超期待させてくれる。
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