Flors di Uis 2023 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2025/05/27
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5,980円(税込)

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フロールス・ディ・ウィス 2023 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/マルヴァジア・イストリアーナ58% 、リースリング・レナーノ27%、フリウラーノ15%、/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。

 2023年のビンテージ情報

 2023年は気候の変動が激しく、ブドウ栽培にとって非常に困難な年となりま
 した。冬の終わりは温暖で、萌芽が早まりましたが、水不足により成長が不
 規則となり4月上旬には遅霜が発生、成長が遅れました。7月には頻繁な降雨
 と激しい雹害が発生し、特にチャンパニスの畑は収穫量の50%が損傷、シャル
 ドネは理想的な成熟に達せず、単一畑のワインの生産は見送られました。一
 方、8月後半から10月中旬は好天が続き、ブドウの成熟が進みました。収穫の
 ピークは9月第二週で、最初にピノ・グリージョ、続いてソーヴィニョン・ブ
 ランが収穫されました。成熟が遅れ、リンゴ酸の含有量が例年より高くなり
 ました。糖度の濃縮は控えめで酸度は前年同程度、PH値は低めであり、これ
 はカリウムとの相互作用による有機酸の塩化が少なかったためと考えられま
 す。天候に対応するため、防除処置を強化し、持続可能な栽培方法を採用し
 ました。

「フロールス・ディ・ウィス」とは「花の香り」という意味。単一品種からなる個性と、らしさ溢れる酒質が魅力のヴィエ・ディ・ロマンスのラインナップの中でドゥトゥンと、このフロールス・ディ・ウィスのみ混醸となります。このフロールス・ディ・ウィスに混醸される品種は三種類。セパージュ比率はビンテージによって異なる可能性がありますが、マルヴァジア・イストリアーナを主体にリースリング・レナーノ、フリウラーノが混醸されます。

合計の畑の面積は3,88haとこれまでと同じ。1987年、1995年、2001年に植樹されたブドウとなり平均樹齢31年のブドウ樹は、ボキス、チャンパニス、ヴィエ・ディ・ロマンスの畑で栽培されており、砂利や、小石を含み、鉄分を多く含む赤味がかった砂質のシルト質土壌だそうです。海抜は29mから34mの畑で収穫されたブドウで醸されます。

2023年は、9月11日、13日、17日の収穫。例年フリウラーノ→リースリング→マルヴァジアの順番に収穫されます。ブドウは約8度から9度でのコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで澱と接触させたまま15日、20日、21日と品種によって違うアルコール発酵期間。マロラクティック発酵は行われずにステンレスタンクで澱と接触させたまま約8ヶ月の熟成後2024年の5月20日と21日に瓶詰め。10ヶ月の瓶熟成の後リースされます。

アルコール度数は2008年が14.4度、2009年が14.86度、2010年が13.9度、2011年が14.4度、2012年は14.42度、2013年は14.00度、2014年は12,60度、2015年は13,10度、2016年は14度、2017年は13.5度、2018年は13,44度、2019年は13,33度、2020年は14,22度、2021年は13,84度、2022年は14,2度、2023年は13,8度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのラベルデザイン。コルクは良質の5cmですが、昔のコルクはもっと良かった印象。冷蔵庫キンキン温度、グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)、アルコール度数は14度表記ですが、実際は13,8度となります。セパージュ比率は2022年とさほど変わらないですね。色調は2022年よりも黄色味がしっかりと感じられます。グラスからの香りも、白い花もありますが、メロンや洋梨&和梨の香りが顕著で力強い。完熟した白桃の甘みある香り、ヴィエ・ディ・ロマンスらしいハチミツ香、熟れたてもぎたてのバナナ、複雑な香りがなかなかドンと来ますね。口に含みますと、スパイスと新鮮な酸味がありとてもバランスが良い。クリアなミネラルに溶け込んだ果実味も十分な飲み応え。熟成はステンレスタンクであることもあり、樽ドネほどのフルボディではないが、十分かつ適切。ディスクミエリスはマルヴァジア単一ですが、こちらは過半数がマルヴァジア、そこにリースリングと、フリウラーノ、なるほどなるほど。リースリングの石油香はそんなに感じまあせんが、リースリングやフリウラーノのあるオイル(オリーブオイル)のなめらかさや、風味はある。いやあ、どの要素が、その品種とまでは言えないものの(言えよ)、複雑さはさすが‥実はイタリアでは評価が高いのも頷ける。混醸だから料理も合わせやすいのかもしれませんね。どこかが、どれかに‥そんな感じ。もちろん、ヴィエ・ディ・ロマンスですから、単体でも十分楽しめますが。ルッコラのサラダ、おいしいオリーブオイルとパルミジャーノ、コショウ。シーザーサラダでもいいですね。軽くニンニクも入ってる感じ。おいしいパンチェッタかなんかカリカリに焼いたの乗って、温泉玉子のまろやかさもあったりして、食べ物も複雑な要素があるといい。

甘味はあるんですが、酸味にシャープさ、ほんのりとした苦味もあり味わいは最終的にドライ。果実の香味がドンときて、酸味や苦味とともにハーブとミントのヒントがあって、とても爽快な辛口に仕上がっています。

冷蔵庫に戻さずの二杯目。全体的にソーヴィニョンっぽさもあるんですが、とても爽やかな香りがいいですね(俺みたい‥おい)。温度も少し上がり気味で、旨甘味も出てきましたが、落ちない酸味、微かな苦味、温度が上がった方が余韻は伸びますね。キンキンでもおいしいんですが、少しだけ温度が上がったこの状態もとてもいい。やはり果実の香味の主体はメロンと、洋梨、和梨‥柑橘はないわけではないが、後ろ。となると、生ハムと合うんだろうな。いやあ、合うよね。あの塩気とハム特有のハム(なんやそれ)に絶対に合いますね。

二日目も冷蔵庫キンキン温度。グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)です。樽ドネ同様、二日目の一杯目なのに、底をつきました。果実香はしっかり出てますね。やはりメロン、洋梨、和梨が中心。黄色から緑の皮の果実カゴ。フレッシュで酸味を思わせる香りもあるし、ミネラル香もあるが、果実香がドンと中心で主体なのがとてもいい。口に含みますと、なめらかで、ボリュームがありますが、澄んだ酸味と苦味がありダレない。いやあ、おいしいですね。果実ばっかりでも飽きそうですが、度数もこれぐらいが飲みやすいですしね。ほんといいワイン。旨酸っぱさがいいですね。ワイン単体でもいいですが、やっぱりボッリートとかいいかもしれません。サルサヴェルデ、マスタードもつけたい。

2023年のフロールス・ディ・ウィスとてもいいですね。新鮮さもあるし、飲み応えもある。何よりも果実味の複雑さパワーもあるんだけど、全体のバランスがとてもいい。今年、トレビッキエリかな?(知らんけど)

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