Nerello Cappuccio 2021 Benanti
| ||||||||||||
| ||||||||||||
希望小売価格 5,720円税込→ 通常特価 4,580円税込→ 特別価格 3,480円税込
ネレッロ・カプッチョ 2021 ベナンティ
《イタリア/エトナ/赤/ネレッロ・カプッチョ/フルボディ》
1800年代末、ジュゼッペ・ベナンティがカターニャのヴィアグランデでワイン造りを開始しますが、相続時の財産分与を繰り返した結果畑は細分化されます。1988年、初代ジュゼッペの孫にあたる現当主ジュゼッペ・ベナンティが畑を買い戻し、エトナのワイン造りの復興に動きだします。
当時エトナのワインは単にシチリアのワインのひとつでしかありませんでした。しかし、類を見ないエトナ特有の条件、標高の高さ、樹齢の高さ、火山性土壌を活かしたエトナ特有のワインを表現することで現在の「エトナワイン」と呼ばれるようになったのです。現在ではシチリアで産出されるワインの6%を占めるまでになります。
ベナンティはエトナの全てを知り尽くしています。最も良いとされる北斜面はもちろんのこと、東、南、西、すべての斜面に畑を所有しています。醸造所が位置するのは南西斜面のヴィアグランデで、標高500m付近。最も高い畑はブドウ栽培の限界を超えていると言われる1,200mでカリカンテを栽培してる。
■南西斜面
セッラ・デッラ・コンテッサはフィロキセラに侵されていない自根のネレッロ・マスカレーゼとカプッチョが混植。標高は500m。セッラ・デッラ・コンテッサの周辺がコントラーダ・モンテセッラ。海から6kmで、海の暖かい空気が入り込みやわらかさを得ます。
■北斜面
カスティリオーネ・シチリアにロヴィテッロ畑を所有。標高は750mで樹齢は平均80年。完熟が遅く、地中の影響を強く受ける。北斜面は伝統的に黒ブドウのみが混植されており、ベナンティでも白ブドウは栽培していませんが、一部、品種不明の白ブドウが生えているそうで(栽培ではない)。
■東斜面
エトナ・ビアンコで唯一スペリオーレを名乗れる畑がミロ。エトナ山にぶつかった雲が雨を降らせます。朝日しか浴びないのでブドウは果実味が少なく、カリカンテの硬質さが際立ちます。ミロは急斜面のテラス状の畑。その周辺がコントラーダ・リナッツォ。森を開墾してカリカンテを植樹。
■西斜面
西斜面は昼夜の気温差が最も大きく、海の影響を全く受けないので大陸性気候。標高は950m。ワインは凝縮感とミネラルを併せ持ち独特の個性。西部は降水量が少なく乾燥するのでピスタチオ栽培が多いそうだが、古い土壌が残っており、近年見直されている地域。ガヤとグラーチが購入した畑も西部。
近年注目の産地となったエトナ。マルク・デ・グラツィア(テッレ・ネレ)や、アンドレア・フランケッティ(パッソピッシャーロ)の進出で一気に知名度も揚げ商業的にも成功した産地と言えます。もちろん、地元シチリアの大手生産者や、若い造り手も増えました。ベナンティはそんな状況にも寛容ですが、飲み心地が良くタンニンも少なめでブルゴーニュのような新しいエトナも素晴らしい。でもベナンティは古典であって変わってはいけない。
近年はネレッロ・カプッチョを軽視する動きには否定的。マスカレーゼとカプッチョの混醸こそがエトナのワインという思想。カプッチョは酸度、タンニンともに少ない。確かにマスカレーゼの方が優れている。しかし、混植することで互いの欠点を補い合う。硬いミネラルにやわらかさを与えるのがカプッチョの役割でそれがエトナの個性。ベナンティはエトナの古典であり、開拓者でもあるんですね。
100%ネレッロ・カップッチョ。南西部の標高900mのカヴァリエーレ畑。温暖な大陸性気候で降水量は北部や東部よりも極端に少ない。例年10月中旬に手摘みで収穫の後、ソフトプレス。25度に温度管理されたステンレスタンクで21日間のマセラシオン、樽熟成はさせずステンレスタンクで12ヶ月熟成後瓶詰め。ネレッロ・カプッチョの個性をピュアに表現しています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルデザイン変わりましたかね?エトナ・ロッソなど他のワインも確認してみないと‥ですが、ちょっとアーティストラベル的、フォント使いも相まってとても良いデザインです。あと、ベナンティってボルドー型瓶が多かったような気がするのですが(うろ覚え)、こちらは撫で肩。エトナは撫で肩瓶がいいですね。コルク4,5cmですが、良質のもの。グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。色調はネレッロマスカレーゼや、淡めのブルネッロに似てますね。香りはネレッロマスカレーゼ主体にスパイスの風味と書きそうになりましたが、なんだかサンジョヴェーゼにも似ており、ブラインドで当たる気がしない(汗)。ネレッロ・マスカレーゼのようなイチゴ系ではなく、上品なバルベーラにも似た香り。ただ、正体のわからなさが、おいしい香りを理解できない‥ではないのは確か。口に含みますと、質が高いですねー。うん、ネレッロ・マスカレーゼに色ではなく、構成感とかスパイスの風味を加味してるのかもしれません(エトナ・ロッソの場合ね)。ベナンティの考える通り、補助品種で終わらせるタイプではない。単一でも十分に勝負ができる。少しスモーキーな風味があり、これは「鰹のたたき」が欲しくなりますね。もちろん藁焼きが理想ですが、バーナーでもいい。味付けは塩、ポン酢じゃない。柑橘いらない‥高知の葉にんにくのヌタはありかも。牛肉のタタキでもいいですけどね。赤身なんだけど、しっとり肉汁を感じるもの。
イチゴ系の風味や由来する甘味がないわけではないが、ネレッロ・マスカレーゼよりも控えめ。そして、どこか海からの潮、塩味は少しある。これがより何か食べたい欲を湧き立たせる。このワインも原地現行はもう少し若いはず。抜栓したての(たっぷり)一杯目ですが、馴染みがいいですね。この手の未知なる単一品種は、どこか個性を癖に感じさせがちですが、そんなことは皆無。とてもいいワインだし、とてもおいしい。旨味があり、やわらかさもあってそこに甘さではなく甘旨味がある。余韻もとても長い。でも、よく考えると樽熟成してないんですよね。これがこの品種の個性そのもの。飲み比べればエトナ・ロッソ(ネレッロマスカレーゼ)とは違う感じるはずですが、地域としての(エトナ)感ありますね。エトナ以外のシチリアの土着品種であるネロダヴォラとはまったく違いますしね。ヘタなエトナ・ロッソよりおいしい。
二杯目。30分ほど経過しています。実は一杯目から感じていたのですが、少しバルサミックなヒントがありますが、あくまでもヒントで複雑さに寄与しています。穏やかな飲み口に旨味もあるのですが、キレイな酸味と、根底にあるタンニンが効いてますね。いやあ、ネレッロ・カプッチョ旨いじゃないですか。いかんせん、古い畑ほど混植でしょうから、それを取り出すなら、エトナ・ロッソ規定内で複雑さに寄与する副原料的でええんちゃうのん?という考えも理解でしますが、これをなんとか単一で醸すベナンティに感謝。
二日目もグラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。思いの外残ってない(汗)、たっぷりめの最後の一杯になりました。初日よりも香りの開きは137%。ネレッロ・マスカレーゼよりもスパイス感があるのが特徴ですね。いやあ、これは品種わからんけどね、やっぱりサンジョヴェっぽさもあるし、バルベーラっぽくもあるし、ネッビオーロの表情もあるような気がしないでもない(どっちだよ)。ただ、イタリアらしさあるとても良い香りで間違いない。とけこんだハーブ香は青さではないし、バラともスミレとも決めつけられない花の香りもある。飲み口は初日よりも甘味が出てきましたね。旨味は同程度。うん、二日目の方が好みかな。酸味がしっとりと甘味な果実に濡れててとてもいい。穏やかに余韻に続く。滋味があるんだけど、田舎くさくはない。樽を使ってないので、ほんと特性に忠実。エトナ・ロッソは数パーセント混醸されるかもしれない、ネレット・カプチョの品種特性を知る、経験するにもいいワインだし、単体でも十分旨いじゃないの。
品種特性であろう香ばしさというかスモーキーさはあるんだけれども果実の香味を濁らせないのもいい。ドライな渋味と、ユルませない酸味も健在。単一品種ながら飲み飽きない。主役を食う名バイプレーヤー。
TOPに戻る | ![]() |
イタリアワイン通販 nishino yoshitaka +plus
大きな地図で見る |
[運営] 株式会社ニシノ酒店(会社概要詳細)
[住所] 544-0032 大阪府大阪市生野区中川西2-12-4 [電話] 06-6731-7406(実店舗専用) [電話] 090-1899-4351(ネットショップ専用) こちらに掲載の商品に関しましては、上記携帯電話までお問い合わせ下さい。 [URL] http://www.nishino-yoshitaka.com/ [MAIL]nishino@nishino-yoshitaka.com [MAIL]ypsilon@bk2.so-net.ne.jp |
365日24時間ご注文受付。平均24時間(最長48時間)以内に正式な受注確認メールを配信いたします。毎週月曜日は定休日となっております。日曜の夕方から月曜日にご注文、お問い合わせの場合は、火曜日以降のご連絡となります。 | |
お買い物全般に関することで何か疑問がございましたら、まずは[総合案内所]をご確認下さいませ。様々なご質問に対する回答を掲載しております。 | |
|会社概要|プライバシーポリシー|特定商取引法|送料|決済方法|サイトマップ|お問い合わせ| |
TOPに戻る | ![]() |