Nebbiolo d'Alba La Val dei Preti 2007 Matteo Correggia【第二回販売分】
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ネッビオーロ・ダルバ・ラ・ヴァル・ディ・プレティ 2007 マッテオ・コレッジア
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
ロエロ地方‥アルバから10kmほど北上したカナーレ地区にアジェンダを構えるマッテオ・コレッジアの設立は1935年。当初は様々な果実栽培や畜産業を営んでいました。当時のロエロ地方は、平地部分で栽培されていたこのアルネイス種からなる白ワインの生産が主でしたが、カナーレ地区最西端で、南向きの一枚畑を購入後、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹し、品質の高いブドウを生産し始めました。
最初は、ロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレなどに醸造前のブドウの段階で売り渡していましたが、当時若かったマッテオはロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレに可愛がられており、1976年、彼らとともにブルゴーニュに視察に行ったのがきっかけに、1987年からは自社醸造、瓶詰めを始めます。。マッテオはブルゴーニュが「軽さ、エレガンス」と「複雑さ、フィネス」を兼ね備え持つことに驚き、ロエロとの共通点を感じ自信を深めたそうです。その後、エリオ・アルターレなどの助言を得ながらロエロの、マッテオ・コレッジアのスタイルを築き上げてきたのです。
しかし、2001年‥畑での作業中に不慮の事故でマッテオが帰らぬ人となりました。それ以降は婦人であるオルネッラ女史を中心に、マッテオの意思を引き継ぎ、そのスタイルを維持していますが、2012年からはアルバの醸造学校で学んだ息子ジョヴァンニが栽培や醸造に関わることになり、新しくスタートを切ったと言っても過言ではありません。
ランゲ地方とロエロ地方‥いずれの土壌も豊富な石灰分を保有しますが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなります。ロエロは東に行くほど表面の砂質が多くなる傾向にあるそうです。特に、マッテオ・コレッジアが位置するカナーレ地区の西端は、石灰岩と砂質が豊富で6層にもなる複雑な地層となり、表土の砂質には大量の貝殻が混じり5cm下には粘土層も存在する…それはマッテオ・コレッジアのワインに個性として表れます。
2012年から醸造にも携わり、父の意志を継ぎながらも自分の‥という息子であるジョヴァンニ・コレッジアの思想が徐々に具現化されており、これまでのマッテオ・コレッジアとはすでに違うスタイルになったようにも思います。ジョヴァンニも樽熟成も用いりますが、バリックから大樽に、樽熟成の期間も短めにしているようです。また最近はアンフォラにも挑戦しているようで、それも果実味を表現するために、樽の風味をあまりつけたくないという思いからかのようです。これまでを否定するのものではありませんが、最近の作品は、非常に果実味がピュアかつクリア。樽香も穏やかで、濃さ推しではない。とても親しみやすく好感の持てるワインに仕上がっています。
現在、マッテオ・コレッジアでリリースしているネッビオーロはすべてロエロ・ロッソDOCGを名乗る三種類。スタンダードなロエロ・ロッソと、最高峰リゼルヴァを冠するロッケ・ダンピセイ、そして1987年にロエロではなくネッビオーロ・ダルバとしてリリースされていたのが始まりとなるこのラ・ヴァル・デイ・プレンティ。現在はクリュ名を名乗るロエロ・ロッソとしてリリースされていますが、今回ご案内するのはマッテコ・コレッジア時代、かつ、まだネッビオーロ・ダルバDOC時代のラ・ヴァル・ディ・プレティの蔵出し古酒となります。
マッテオが最初にワインを作り始めた畑で醸造所の裏山に位置する樹齢80年の畑。前述の通り、この時代はネッビオーロ・ダルバとして販売されていましたが、樹齢がさらに高まり、個性がハッキリとしてきたことからロエロ・ロッソを名乗らせることになっとか。
砂質が65%、粗めの砂が4%、シルトが29%、粘土が2%の海抜260mから290mの南向きの畑。10日から12日間、ステンレスタンクでの醸し発酵のあと、30hlの大樽と、バリックの古樽で15ヶ月の樽熟成の後、最低10ヶ月の瓶熟成を経てリリースされます。2013年紹介時には、バリックでのアルコール発酵と、バリックでの18ヶ月の樽熟成という情報は当該ビンテージのものではありませんが、当時のテクニカル情報に近いものと考えられます。近年ジョヴァンニに時代になってから大樽の比率も上がってるでしょうからね。
【余談】
旧ラベルですが、こっちの方がまだ馴染みがあるかもしれません。表記のアルコール度数は14,5度。バックラベルがあり「A MARC DE GRAZIA SELECTION」仕様となっています。また、インポーターのはノースカロライナのシンストン・サレムというマルクデ・グラツィアのワインを扱うショップが記載されています。輸入元からは蔵出し古酒として聞いておりますので、念の為確認しましたが、予想通り‥マルク・デ・グラツィア・セレクションとして、そのノースカロライナのショップの輸出される予定だったボトルだそうで、すでにその仕様のバックラベルが貼られて在庫だったものの、結局輸出されずマッテオ・コレッジアのセラーに保管されていたもの‥とのことでした。まあ、この時代赤道を超えたからどやのこやのともいいませんし、並行輸入のワインで実際にアメリカからイタリアワイン来るイタリアワインもありますので、問題にはしておりませんが、返品モノだとちょっと嫌な感じしますでしょ。そういう意味での確認でしたが、未出荷品ということでご安心くださいませ。なお、マルク・デ・グラツィアの公式サイトを確認したんですが、マッテオ・コレッジアの名前がなさそうです。って、そもそもバローロ・ボーイズと呼ばれた方々の名前もかなり減ってますね。ひょっとするとマルク・デ・グラツィアセレクションから脱退して、在庫になっちゃったとかもあり得ますね。
飲んでみました。
旧ラベルですが、これが2006年になるとNebbiolo d'albaの文字やLa Val dei Preti
の文字も赤色じゃなくなります。コルクはなかなかの質の5cmで、お尻は紫に染まっ
てますね。グラスはシュピゲラウのディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ
使い)、表記のアルコール度数は14,5度。ネッビオーロらしいエッジにオレンジがあ
りますが、まだまだ深い赤色です。この時代はバリックであることを確信するバリッ
クな樽香、砂質らしいネッビオーロ、バラの香りと少しローストの風味。皮の色の濃
いチェリー、黒光する赤色を持つイチゴなどベリー系の香りもしっかりあり、バリッ
クな樽香とも調和しています。一杯目の注ぎたてですが、香りのまとまりも感じさせ
てくれるところが古酒らしいですね。熟成香は皆無で、フルーツの香りはピュア。
口に含みますと、これがうんまい!角取れもはっきりと感じますし、穏やかな旨味と
甘味がしっとりとまとまってますね。熟成香は含み香にも感じませんが、やぅっぱり
飲み口がすばらしいね。こういうのは、時間が経たないとこういうのにはならない。
健全、ピュアな果実味がとてもおいしい。
後半に香ばしさとリンクする苦味があり、その苦味はタンニンの渋味とリンクする。
酸味は際立って目立つわけではなく、果実味に浸透するように溶け込んでいます。
飲み口に無理がない。14,5度も若い頃はもっと迫力があったかと思いますが、いい感
じに脱力するんですよね。いや、酸味が旨味を押し出してるな。グラスの中で確実に
つゆだくだくになるジューシーさが出てくる。
古酒は飲んでみたいけど、あの枯れた、紹興酒のような感じは苦手かも‥そんな方に
もぴったり、基本フルーツの香味です。若いビンテージとの違いは、角取れとまとま
りですね。若いビンテージのワインの2.5日目‥ぐらいがこれですよ(同じじゃない
けどね)。バリックの風味もあり、ワイン単体でも十分に楽しめる。しかも一杯目か
ら絶好調と思うとほんと使い易い。この旨甘味のある酒質は、料理との相性も幅広い
ですね。
果実味もしっかりありますが、終盤の香ばしい苦い風味がいいですね。マジおいしい
いですね。
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