Voglar Sauvignon 2010 Peter Dipoli
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フォグラー・ソーヴィウニョン 2010 ペーター・ディポリ
《イタリア/アルト・アディジェ/白/ソーヴィニョンブラン/辛口》
元々はワイン商であったピーター・ディポリ氏が1987年に興したアジェンダ。所有する畑は1,2haと、とても小さく多品種を栽培するのが困難なため、一番好きなブドウ品種であるソーヴィニョンブランを栽培し始めたそうです。ソーヴィニョンブランは1990年を初ビンテージを迎え、本格的にワインの生産者となります。その後も新しい畑を購入したら、借り畑も増えたようで1998年にはアディジェ川の左岸に位置するエーニャに醸造所を持つことになります。
公式サイトトップページがおもしろいですね(http://www.peterdipoli.com/)。
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だなんて書いてあります。
生産しているワインは現在三種類の模様。メルロを主体にカベルネを混醸した赤とメルロ単一の赤、そしてこのソーヴィニョンブランを使ったフォグラーとなります。
さて、このフォグラーですがブドウ園のある地域は「fogolar(≒Free Place)」と呼ばれていたことが由来です。元々はスキァーヴァが栽培されていた畑ですが1998年から1991年にかけてソーヴニョンブランに改植されており、現在は3haのブドウ園となります。海抜は550mから600mの高地で斜面にはhaあたり5,000本から7,000本の株密度でソーヴィニョンブランが栽培されています。
22度に温度管理されたアカシアの大樽で果皮と接触させたままアルコール発酵を約10日間行われます。マロラクティック発酵は行われず、同じアカシアの大樽での樽熟成は最初の三ヶ月は10日ごとにバトナージュが施されます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボトルは新世界的なブルゴーニュ型瓶(語弊あるな)で、なかなか重量がありますね。ラベルにはアルト・アディジェの急勾配を彷彿とさせるシルエットや、ブドウ樹、真ん中にそそり立つ木はなんだろうなあ。コルクは4,5cmでなかなかの質。冷蔵庫キンキン温度、グラスは迷ってヴィノムのボルドー型です。
現行が何年かは存じませんが、2010年ともなればバックビンテージに間違いありませんね。しっかりと強い黄色、透明度もありますが艶っぽいですね。いい色をしています。熟れた黄色果実の果汁もありますが、ソーヴィニョンブランらしい緑のハーブ、いわゆる猫のおしっこも隠れていますね。決して樽は派手ではないが、重厚さに一役買っている印象です。決して開放的な開きではないが閉じは感じない。落ち着いた果実香の開き。少しスモーキ‥軽い薫香がありますね。軽く燻したチキンとか合いそうな予感‥。また、香りにはすでに重さを感じていますが、少し乳なミルキーさもあります。
口に含みますと、おおお、口に含むとアルト・アディジェを感じますね。非常に冷涼なミネラルがあります。重厚な果実味を閉じ込めるような(閉じてはいない)輪郭のミネラルに張り、硬質さ、そう冷たい感じ(ワインはもちろん冷えてるんだが)。
ミネラルは少しの塩気を帯びており、柑橘主体の果実味の酸味には少しの苦みもアクセントにある。2010年とバックビンテージですが、老ねた部分は皆無でミネラル、酸も十分ですね。とてもいい酸味があるな。あまり樽熟成を意識させない、いや、それに負けてない酸味かな。重厚かつやわらかな一面と、ミネラルの固さ、酸味のシャープさという鋭角な部分が共存しています。
含み香に黄色に濡れた緑のハーブがスーっと一陣の風、余韻が短いという意味ではなくキレの良さは、やはり酸味とミネラルにある。果実味はなかなか重厚なはずだが、それを感じさせないし、思った以上にシビアな辛口。
シャルドネ的ではないトロビカルフルーツ、パインの風味がある。先の乳なミルキーさとともに、樽熟成されたが所以かもしれない。
二杯目はさらに厚みが出てきました。香りの開きも開放的ではないが寸止め感がない。湧き出るような旨味もありとても美味しいですね。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型です。ソーヴィニョンらしい緑のニュアンスは溶け込んでいるが、柑橘や南国系の黄色の果実の香味が中心。なめらかで、初日は乳に感じた部分は少しカスタードちっくにも感じる。飲み口にも甘味と旨味が出てきましたね。初日よりもミネラルは控えめ‥と、思いきや、やはり終盤には透明度があり、少し硬質にも感じるミネラルがクッキリと感じられます。
しっかりと冷えた状態ですが萎縮や閉じは感じませんね。旨味に酸を感じる柑橘果汁が乗ってておいしい。酸、皮の色に幅がありますね。
三日目も落ちないのは心底キチンとした酒質とも言えます。あまり温度に影響されることはありませんが、時間経過で穏やかに旨味が増して来ますね。比較的黄色味の前のソーヴィニョンブランですが、ソーヴィニョンらしさ、アルト・アディジェの冷涼な部分を感じさせつつも、樽熟成やまろやかさも兼ね備えています。名の売れた生産者ではありませんが、いいワインですね。
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