イタリアワイン通販［にしのよしたか］大阪のイタリアワイン専門店｜イタリア好きが毒味してセレクトした厳選ワインを販売！

Roero Arneis 2010 Bruno Giacosa

イタリアの白ワイン

	更新履歴 2012/01/01 販売価格 2,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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※ビンテージ変更予定につき通常特価2980円(税込)→2780円(税込)

ロエロ・アルネイス 2010 ブルーノ・ジャコーザ
《イタリア／ピエモンテ／白／アルネイス／辛口》


西野嘉高の相場観というのは「いちバイヤー」としての観点とすれば、世界相場や、同じ産地や品種の他の生産者のそれと比較して‥かもしれません。もちろん「いち消費者」としての観点は忘れてはいけません。飲んでみて‥自分ならナンボやったら買うのか？もちろん、それは味だけではないかもしれませんが‥。それを思うと‥何も決してロエロ地域やアルネイスを下に見ているわけではありませんが、なんぼジャコーザの作品とはいえ、10万本も醸してますしね‥もちろん美味しいのですが‥ロエロ・アルネイスに3000円以上の価格で買うつもりも売るつもりもございません。ならばマッテオ・コレッジャなり、マルヴィラのロエロ・アルネイスで十二分ですもんね。希望小売価格も2010年になって200円下がり、期間限定ながらちょいと条件も出ておりますので、ようやく3000円斬ることができるもので‥ならば、巨匠のロエロ・アルネイス…ぜひこの機会にお試しを!!


葡萄栽培農家から買い付けるロエロ地区のアルネイスも、ジャコーザの厳しい管理と基準をクリアしたもの。内30%は7度〜8度で24時間のスキンコンタクトで醸され、16度〜17度に温度管理されたステンレスタンクで25日間発酵されます。熟成もステンレスタンクで約4ヶ月、樽は使われず、アルネイスらしいフレッシュさをジャコーザらしく表現した一本。ラベルに表記のアルコール度数は12.5度となりますが、実際の度数は12.6度とのこと。

ボルドー型ぼボトルはさすがジャコーザを思わせるしっかりとしたもの。白地のラベルは端っこに捲れや、切れのあるボトルもありますね。擦れやすい紙質と印刷でもあります。決して安くないワインですので、もうちょっとラベルや印刷の質…もしくは輸送時に問題がないようにして欲しいものですね。キャップシールはトップ部分だけが安っぽい（側面はいいんだけど）。コルクはなかなかの5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型。フレッシュな酸味のぷちぷちが混じり、アルネイスとしては思ったよりも濃く感じる14金以上。香りはよく開いており、柑橘の白いピロピロに、白桃のやわらかな‥洋梨のシャクっとほとばしる…メロンの熟度の高い甘味のような香り、柑橘の高音の香りと、それらの中〜低音の熟した果実の香りのコントラストが面白い。口に含みますと、他のロエロ・アルネイスとは一線を描くしっかりとした果実味、含み香が密。舌に広がる酸はフレッシュで、ミネラルもしっかりと溶け込んでいてとても質が高くバランスが良い。フレッシュなハーブの青い含み香りと酸味がシャープさを与えている。思ったほど苦味はない後口で、余韻はなかなかのもの。ふむふむ‥もちろん美味ですが、この価格はいい線ですね。

オカン提供のワインの肴は、てっさ、ゆびき、そしてナマコをもみじおろしとポン酢で‥。ミネラルと柑橘がそれらの素材とポン酢に素晴らしい相性。ナマコがまた良いですね。ちょっともみじおろしが辛味が効き過ぎているが、それはそれで良い。案外、辛味大根に柑橘ちょい搾りとかいいかもしれません。そういう意味では野菜‥ヴァーニャカウダですよね。実はちゃんとあるミネラルを構成している塩分の部分がアンチョビと合うのだろうな‥。野菜や、魚‥いずれも生がいいかもしれませんね。アルネイスってポン酢との相性が良さげな雰囲気‥だから関西人にはウケるのかもしれません。

二日目もなお、瑞々しさの中にしっかりと柑橘とハーブの香味が開いていますな。キレイなミネラルもそのままですが、味わいにまろやかさを感じるようになってきてとても美味。初日のフレッシュさが落ち着いたともいえるが、ヌケなど感じません。そこに登場するオカンのワインの肴は、辛味‥ではないが大根おろしに、スジコ‥しかもスジコの塩分強いから醤油なしで‥の条件付きが、これまた合うやんか。このアルネイスはさほど苦味は感じませんが、大根の苦味のような何かと合うのですね。しかも、ほとばしる大根の汁とアルネイスの瑞々しいミネラルがバッチリで、スジコの塩分がさらにミネラルと‥そして、アルネイスの柑橘が、大根おろしと‥魚卵とワインはなかなか難しいとも言えますが‥って、キャビアだのボッタルガだの‥なら大丈夫よねぇ。

二日目もヴィノムのボルドーで‥。ながら最後の一杯しか残っていないのは実店舗にアントンとダリオが来て飲ませたからなのである。香りは軽快に開いていてやはりヴァイオレットの香りが素晴らしい。うーん、とてもコキミ良い濃さが嬉しい‥マジ旨い、マジ旨い‥これは旨い。最後の一杯ですが、澱らしきものは見当たらず‥

さすがのジャコーザ‥3000円斬りならぜひお試し頂きたいロエロ・アルネイスですよっ!!