Barolo DaGromis 2016 Gaja
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バローロ・ダグロミス 2016 ガヤ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
ガヤが所有する「コンテイザ」を生むラ・モッラと、「スペルス」を生むセッラルンガのふたつの村、畑の個性を混醸した作品。そのバルバレスコや、バローロなど、単一クリュの表現で先行してきたガヤですが、このワインは、クリュの混醸をすることでバローロを表現しています。名前は、1995年に買収したラ・モッラのグロミスに由来し、ダはFromの意味。バローロ・コンテイザ・チェレクイオを名乗っていた時期もあり、そのチェレクイオはバローロ村とも股がりますが、ラ・モッラ地区の畑。その後、コンテイザのみを名乗るようになりますが、現在のこのダグロミスは、セッラルンガの畑の(スペルス)ブドウも混醸されていますから、当時と同じく混醸ながらかつてのグロミスとはまた違う個性が与えられています。
ラ・モッラ地区にあるコンテイザを産むチェレクイオの畑の砂質土壌はやわらかいタンニンと、花の香りをもたらします。その東部のセッラルンガに地区にあるスペルスを産む畑は面積が小さく、粘土質が主体の冷たい土壌で、引き締まったボディと酸が特徴。醸造はまずは畑ごととなり、12ヶ月の樽熟成。樽熟成後アッサンブラージュされ、さらに18ヶ月の樽熟成が施されます。
ガヤがグロミス醸造所を含む10haの畑を購入したのは1995年のこと。チェレクイオの畑はラ・モッラとバローロ村に跨がりますが、ガヤが購入したのはラ・モッラのチェレクイオ。グロミスの醸造所を使用しての醸造はガヤは行わなかったそうですが、熟成庫にあった古酒や樽熟成中のバローロは、ガヤがセレクトし、バルクで売られたもの、ガヤが(醸造はしていないが)販売はしたものが存在します。
最初は「バローロ・コンテイザ・チェレクイオ」と名乗っていた時期もありますし、途中からは「バローロ・グロミス」を名乗るようになったんだったかな。購入した10haの内、4haの特別な区画はコンテイザと名付けられ現在のバローロ・コンテイザとなり、他の6ha分は2000年までは「バローロ・グロミス」を名乗り、2001年から「バローロ・ダグロミス」を名乗るようになります。これは2000年まではラ・モッラの畑からのブドウのみで醸造されていましたが、2001年からはセッラルンガダルバのスペルスの畑からのブドウと混醸されるようになって改名されたようです。また、2007年から現在の「雉(きじ)」ラベルとなりました。代々、ガヤでは「雉」のラベルはセカンドラインとなりますので、このダグロミスは、コンテイザとスペルスの共通セカンド的なポジションとなりますね。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルは前述の通り「雉(きじ)」が二羽のセカンドラインラベルになりますね。70年代、80年代あたりは、雉の輪郭に金色があしらわれ「イ・ファギーニ・ドーロ」と記載されていた時代もありました。金色はあしらわれていませんが、輪郭部分の色使いなど、少しウォーホルを彷彿とさせる部分もあります。ラベルの紙質、テカリのある白地はガヤらしいもの。ラベル下部と、キャップシールの黒色と白抜きのGAJAの文字もいいですね。ガヤだからこそボルドー型ボトルが似合い過ぎます。グラスは迷いましたが、ザルトのボルドー型にします。ちなみに表記のアルコール度数は14度となります。コルクはさすがのガヤ、良質ですね。6cmではなく5cmなのはセカンドラインだからでしょうか。グラスに注いだ第一印象は、なんて淡いのだろう‥。エッジからオレンジが入りますので完全にネッビオーロ色ですが、ピノ・ノワール同様、色の濃さで酒質がどーのという次元ではありません。甘味を帯びたバラ、濡れつつも枯れを感じさせる茶葉、果実香には新鮮さがありますね。
口に含みますと、口の中のど真ん中に塊を感じ、全体を満たす果実味は十分なタンニンと酸味でギュっとしています。まだまだ熟れの必要性を感じる一杯目です。なるほど。まだバルトロ・マスカレッロのバローロ2015年の一杯目の方が早く飲めるのかも‥と思わせる一杯目。これは長丁場になりそうだぞ。
あ、グラスの中でやっぱり馴染んできますね。まだ一杯目の三口目ぐらいですが、一口目、二口目よりもグンと馴染んできました。押し迫るような濃さはありませんが、密度感は十分でまったくスキがありません。また、余韻の長さがすごいですね。思った以上に全体像は繊細ですので、圧倒されるというよりも、ディティールの作り込みの緻密さに感心させるタイプです。
二日目もザルトのボルドー型です。断然二日目の方が開いてますね。甘味ある香りは果実とアルコールから。果実香が深いですね。濃いのではなく深いのです。口に含みますと、これが初日ならな理想を感じさせる馴染みもありますが、まだまだタンニンや、酸味は活力に溢れる。初日よりも断然飲みやすくなったのはやはり馴染みかなあ。まだ2016年だと初日はやはり厳しい。しかし、二日目になれば、十分飲めるようになっていますよ。ああ、いいねえ、二日目やっといいねえ。いや、マジで二日目(から)旨い。
では、皆さんはこのワインを「今」飲むにどうしたらいいのか。二日目からが本番とすれば、やはり前日抜栓が必要になります。しかし、コルクを抜いただけではダメですね。オモムロに、グラスに一杯注ぎ、「うーん、ガッチガチやなあ」と言い残して、「これが明日は旨くなるんよー」と、その明日まで待ちましょう。何度か書いてますが、デキャンタの必要はありません、どうせグラスをぐるぐる回すでしょう、でも、その前にある程度の飲み頃にするには、このワインの場合は、飲むのはグラス一杯分ですが、2回に分けて注いで下さい。その行為そのものがエアレーション、空気を含ませることに繋がります。そして、その一杯目のガッチガチのシッブシブを、飲めたもんじゃねーな‥と言い放ちますが、実は、翌日にはおいしくなっているのはわかっていても、「まあ、明日まで待ってみるかあ」と余裕を見せつけるわけです。そして、翌日、(あら、なんておいしいの)これです、これ。これで決まりです(何が決まるんや)。
三日目もザルトのボルドー型です。香りは二日目同様に萎縮せず開いてますね。樽とアルコールの甘味は変わらずで、新樽比率などは不明ですが、バリックなんでしょうね。飲み口はよりスムーズですが、三日目にしてネッビオーロらしい乾いたタンニンが湧き出てきましたね。初日のガシガシのタンニンとはまた違う、ネッビオーロらしい枯れも感じさせるドライなタンニン。うーん、甘味と渋味のコントラストがとてもいいですね。ようやく飲める感じになってきましたよ。ああ、終盤に舌に残るしっとりとした果実味もいいですね。二日目から香りはよくなってきてたんだけど、味がよくなってきたのはこの三日目からかな。
四日目もザルトのボルドー型です。いいですねー日に日に香りが開いて感じますね。バラの香りもありますが、決っしてフラワリー過ぎるわけではない。ようやく甘い香りが落ち着いてきて、香りからも茶葉の渋味を連想させるシリアスなものが増えてきました。飲み口もしっとりとさらにまとまりますね。甘味もちょうどいい。三日目よりも四日目だったか‥。実は、五日目まで、最後の一杯まで残しています。口に含んだ最初は、渋味と酸味もまた一度溶け込んだ状態なのもとてもいい。飲み込む寸前からまた、それらがぐうっと感じられる。しっとりと落ち着いていますが、抑揚があるんだな。単一品種は、この抑揚があると飽きずに飲める。
五日目はザルトのユニバーサル型です。なぜボルドー型から変更したかは、割ったからです(汗)。とはいえ、ザルトのブルゴーニュ型は健在、ユニバーサルと迷いました。四日目の調子なら、14度という度数ならブルゴーニュ型でもよかったかもと思いつつ、ここは安全策、ユニバーサル型です。いやあ、香りが艶っぽいですね。樽の風味jはほどよくヌケて来て、果実香のピュアさが際立ちます。口に含みますと、さすがにオチてませんし、ヌケもない。密度を保ったまましっとりと馴染みが増し、終盤の渋味もキメ細やかになります。時間を追うごとによくなる。ようやく、よくなる。やっぱりネッビオーロは、バローロは、ガヤはそれなりに時間は必要。ただし、若いうちでも三日目ぐらいからが本領発揮と思ってコルクを抜けるかどうかですね。こんなん初日はとてもじゃないけどガシガシ、初日で判断されたらガヤもたまったもんじゃない。
うーん、三日目ぐらいから、その日が最高‥が続きますね。この五日目もとてもスムーズでおいしい。とはいえ、最後の一杯ですので、きっと六日目飲めば、六日目サイコーになっちゃうのかもしれませんね。
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