Vie di Romans Chardonnay 2023 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

チョメチョメ先行案内対象ワイン(VDR)

更新履歴 2025/05/25
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ヴィエ・ディ・ロマンス・シャルドネ 2023 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。

 2023年のビンテージ情報

 2023年は気候の変動が激しく、ブドウ栽培にとって非常に困難な年となりま
 した。冬の終わりは温暖で、萌芽が早まりましたが、水不足により成長が不
 規則となり4月上旬には遅霜が発生、成長が遅れました。7月には頻繁な降雨
 と激しい雹害が発生し、特にチャンパニスの畑は収穫量の50%が損傷、シャル
 ドネは理想的な成熟に達せず、単一畑のワインの生産は見送られました。一
 方、8月後半から10月中旬は好天が続き、ブドウの成熟が進みました。収穫の
 ピークは9月第二週で、最初にピノ・グリージョ、続いてソーヴィニョン・ブ
 ランが収穫されました。成熟が遅れ、リンゴ酸の含有量が例年より高くなり
 ました。糖度の濃縮は控えめで酸度は前年同程度、PH値は低めであり、これ
 はカリウムとの相互作用による有機酸の塩化が少なかったためと考えられま
 す。天候に対応するため、防除処置を強化し、持続可能な栽培方法を採用し
 ました。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

1990年から始まった単一畑別のワインの中でも、ヴィエ・ディ・ロマンスの名を冠した海抜31mの畑。1986年、2000年、2001年の植樹の樹が栽培されており、平均樹齢は24年。比較的浅めの土壌に砂利や小石を含む赤みがかった粘土質の畑こそが、その名もヴィエ・ディ・ロマンスと呼ばれる単一畑となりますね。この2023年ビンテージは、2023年9月18日から20日、22日から23日に収穫。

ステンレスタンクで8度から9度でのコールドマセラシオン。16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで20日間アルコール発酵が施されます。マロラクティック発酵は施されません。澱と接触させたまま228リットルのバリックで9ヶ月以上の熟成後、澱引きを兼ねてステンレスタンクに戻してから瓶詰め。7月10日から12日に瓶詰め9ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。

アルコール度数は、2008年は14.6度、2009年は15.15度、2010年は13.77度、2011年は15.10度、2012年は15.24度、2013年は14.42度、2014年は13.25度、2015年は13.7度、2016年は14.5度、2017年は14度、2018年は14,30度、2019年は14.12度、2020年は14.94度、2021年は14,42度、2022年14,43度、2023年13,70度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのヴィエ・ディ・ロマンスのラベルですね。コルクは良質の5cmです。上質ではありますが、以前ほどではないかなあ。昨年あたりからそう感じています。冷蔵庫キンキン温度、グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)です。この2024年は13,7度と久々の13度台。2015年と同じ度数となります。度数が高いか低いか、どちらかが良いわけではないことを肝に命じて飲みたいものですね。メリットと感じるか、デメリットと感じるかではなく、その年の全体的なバランスにふさわしいかどうかだと思います。色調は若い黄緑もありますが、2022年よりも黄色味(ゴールド感)は強めです。

ヴィエ・ディ・ロマンスのシャルドネらしい新鮮でクリアなパイン、アプリコット、みかんの風味にまだ温度が低いですが、天津甘栗、それに同調するような樽の風味がありますが、近年ではやや弱め。ながら、果実香はたっぷりとあるはず(温度上げたい感じ)。口に含みますと、おお、口の中を満たすこの重たさはさすがです。この2023年はオイリーさを感じつつ、フレッシュな酸がきめ細やかにあります。ミネラルも分厚く重い。果実味に中に塩味があり、塩バニラとか、塩パンの様相。派手ではありませんが、含み香に確かに樽のニュアンスがありますね。なるほど、2023年はなかなか塩味がいいアクセントになっています。それにしても膨大、フルボディですね。終始抜け感もなく、ややミネラルが例年よりも強めですが、果実の香味も十分に存在感あり。少し心配していましたが、ビンテージの個性として納得。ヴィエ・ディ・ロマンスの樽ドネとしてしっかりアベレージを保っています。

アルコール度数はアベレージよりも低めですが、低めでもこのボリューム‥あんま関係ないのかな。味もしっかりしてるしね、とにかく満足度が高い。欲をいえば、もう少し甘味があってもいい。これは時間と温度が解決するかもしれないし、アルコール度数の影響かもしれないし、塩味を強く感じている影響かもしれない。大福で例えれば、出町柳「ふたば」の豆大福のようだ。あんこの甘味控えめがゆえに塩味が効いてる、そんな感じ。

少し温度が上がると苦味がちょっと出てくる。苦味、塩味、酸味‥隠れタンニン。温度が上がってくると塩味はそう目立たなくなるがある。最初はパインなどを強く感じましたが、温度が上がると完熟した白桃、洋梨系の風味がまろやか。全体のバランスも取れてくるし、まとまりもある。どこかニッキのような風味があるのは気のせいか、単一品種でも複雑な香味があるからシャルドネは好きだ。ふーむ。塩気とこのボディの分厚さは大海原。温度と時間経過で旨味がどんどんと湧き上がるし、余韻も長くなるのがわかる。でもね‥二杯目にして、残り1/3になってるのは、どこかで飲みやすさがあるんだ。これはやはりアルコール度数の低さの恩恵でもある。

二日目です。冷蔵庫キンキン温度、グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。思ったより減ってる(^^;のは、フルフルボディながら、飲みやすいからでしょうね。果実香は相変わらず複雑ですね。2000年以降は、樽香がしっかり目ですが、2023年は口に含んでからの含み香の方がより樽を感じると思います。2022年との違いは苦味かな。角の取れた酸味とともに、ワインの構成に恩恵。全体的なバランスもいいですね。ぜんぜんネガティブさがないんですが‥。少し温度が上がってからは旨味も出てきてとてもいい。初日よりもシャキっと感もある。フルボディなんだけど飲みやすい。

初日も二日目も甘味は必要十分で、甘過ぎることはない。香りや甘味が後付けのお化粧のようなタイプはあたしは嫌いだから、これは好き。いつもながらですが、グラスや温度、時間で軸はあるものの、味わいに変化があります。そういうのも楽しんで欲しいですね。個人的にシャルドネは大好きだし、ヴィエ・ディ・ロマンスのシャルドネはなおさら‥やっぱりイタリアを代表するシャルドネで間違いなし。オヌヌメです!

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