Barolo Classico 2019 Oddero
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希望小売価格 10,120円税込→ 通常特価 7,980円税込→ 特別価格 6,980円税込
バローロ・クラッシコ 2019 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。現在でも1700年代に建設されたというラ・モッラ地区のカンティーナでの醸造を続けています。最初の自社瓶詰めは1878年。それまではダミジャーナ(大きなガラス瓶)で販売していたそうです。
1960年代になりジャコモ・オッデーロ氏がジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)や、リナルディなどと共に後のDOCGの基礎となるバローロの法規制を作ります。第二次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民から手放されて行くことになりましたが、ジャコモ・オッデーロは畑を買い足します。よって現在でも、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコなどランゲ地区の幅広い地域に、最良の畑を所有しています。
オッデーロが所有する畑はブルナテ、リオンダ、ブッシア、ヴィレッロなど、各地域の最良の畑がズラリ。またバルバレスコにおいては、法律ではバルバレスコ地域で収穫されたブドウをバローロ内のカンティーナで醸造するとランゲ・ネッビオーロに格下げしなくてはなりませんが、オッデーロのみがバローロ内でバルバレスコ(しかもガッリーナ)のブドウを醸造しても、格下げせずにバルバレスコを名乗れる唯一の生産者。これは、法規制前から「そうしていた」ことで例外的に認められているそうです。
現在所有する畑は合計35ha。90歳を越える先代から1997年に栽培や醸造を引き継いだのが娘のマリアクリスティーナ。先代の時代は農薬が推奨された時代だったが1997年から徐々に有機栽培に移行、現在は全ての畑で有機栽培を実践しています。畑ではコンポスト(堆肥)と硫黄、極少量の銅のみが使用され、除草剤、防虫剤は一切しようしません。害虫(ティニョーラ)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり自ずと害虫の数が減るとのこと。
とはいえ、畑は各地に点在し、畑のひとつひとつは小さな区画となりますので、隣の畑の影響も受けやすい。よって近隣の造り手とも協力して有機栽培を推進しているそうです。また、古くから所有すている畑は同じネッビオーロでもクローンは様々で現在は16種類ものネッビオーロのクローンが混在しています。
また、葉だけではブドウ樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を促進します。ツルを切ることでブドウを凝縮させる造り手が多い中、グリーンハーヴェストもほぼ行わないのは過度な凝縮を必要としないからだそうです。またグリーンハーヴェストを行う場合は、凝縮のためではなく畑の風通しを良くするためだそうです。
醸造は一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたようですが、現在はセメントタンクでの発酵に戻しバリックは破棄したそうです。セメントタンクで自然酵母のみでのゆっくりと、温度管理をしない発酵。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20日から30日とこちらもたっぷりと時間をかけて行われます。
熟成はオーストリアはストッキンガー社の大樽。ストッキンガーの樽材は厚く、目が詰まっていることから酸素供給率が低い。またタンニンも少なく、樽による香り、口中での甘味がほどんど出ないんとのこと。また、DRCやパカレも使用しているフランスはグルニエの大樽も良い結果を出しており、1年目の樽はバルベーラと、2年から3年の樽はランゲ・ネッビオーロに。4年目からバローロの熟成樽として使用しているそうです。すべてバローロは醸造は同じ。クリュの違いが表現されています。
ここまでテンプレ。
数種類のクリュバローロをリリースしていますが、クリュの概念のない頃から造られ続けてきたのが、様々な個性を持つ畑からの混醸となるこの村名バローロ。記載はありませんが、バローロ・クラッシコを呼ばれているようです。とはいえ、クリュバローロのセカンドワインではなく、カッパロット、サンタ・マリア・ブリッコ・キエーザ(ラ・モッラ)と、ブリッコ・フィアスコ(カスティリオーネ)、モンヴェリエーロ(ヴェルドゥーノ)の4カ所のMGS区画から収穫されるブドウの混醸。発酵は畑毎で29度を超えない温度管理をされて20日間のマセラシオンの後アルコール発酵。樽熟成はスラヴォニア産とオーストリア産の大樽併用で30ヶ月熟成されます。
ワインアドヴォケイト/95点
The 2019 Barolo opens to a lean appearance with a very vibrant Nebbiolo color that shines with dark ruby highlights. There is dried cherry and candied fruit aromas on the bouquet. Those fruit layers cede to light spice, lilac and campfire ash. The beauty in this wine is the extreme balance achieved in this classic vintage. It delivers on all levels: intensity, length and joy. The fruit represents a blend of four MGS sites: Bricco Chiesa and Capalot in La Morra, Fiasco in Castiglione Falletto and Monvigliero in Verduno.
ワインスペクテイター/94点
Packed with strawberry, cherry, rose, tar and tobacco flavors, this solid red is balanced and built for aging, with excellent length. There's a graceful feel and the lasting impression is ripe fruit, so be patient. Best from 2027 through 2043.
ジェームス・サックリング/93点
Violet, strawberry and raspberry aromas and flavors. Medium-bodied with fine tannins that are chewy and firm. Very typical Barolo structure. Try after 2025.
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
もう、お馴染み過ぎるオッデーロのラベルデザイン。撫で肩ボトルもいつものALBEISAの共通瓶。コルクはなかなかの質お5cm。グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。表記のアルコール度数は14度となります。色調は淡め、熟成しているわけではないが、ネッビオーロらしいオレンジが挿すすばらしい赤色。甘味を帯びた果実香はうっとり系、押し迫るわけではなく、でも、引っ込み思案でもない、力まない開きがとてもいい。熟したチェリーとベリー系果実の共演は、2019年の作柄の良さを感じますね。口に含みますと‥旨い、なだらかな輪郭はほどよい厚みで、そこから酸味を伴う旨味と果実味が中心部に向かう深いベクトル。集中はしてるんだけれども、力まないのもいい、程よく拡散され口内に広がる果実味は無理のないしっとり感。
ああ、旨いじゃないか。
ネッビオーロ満喫、バローロ満喫。クラッシコの良さが存分にある。このクリュ(単一畑)が好きなんだとそれを求めるのもいんだけれども、いわゆるクラッシコと呼ばれる、ネッビオーロ単一なんだけど、様々な畑からのネッビオーロ混醸(単一品種)の良さがこのワインにはあるから大好き。2918年よりも渋味にタイトさがあり、シュっとしている。2018年はもっとわかりやすい豊満なボディ感があったと思うが、2019年はそれよりも若干タイトでスタイリッシュ、構成感もしっありと感じますね。イレギュラーだった2018年もめっちゃおいしかったのですが、優良ビンテージとなった2019年の端正な感じもとてもいい。うーん、甲乙つけ難いな。
押し付けがましい濃さはないが、不足のない密度。14度もありますのん?的な飲みやすさもある。十分な質量の渋味なんだけど、まだコナレを期待させるポテンシャルの高さもいい。オッデーロらしい、しっかり効いてながらもやわらかな樽香もいい。その樽香が少しの苦味(香ばしさ)をもたらすのもなおいい。
めっちゃええやんか!
渋味に甘味もあるしね。ワイン単体でも十分旨い。案外バターチキンカレーに合うのではないかと想像するも、試したことはない。初日の段階ではスパイスよりも果実の甘味の深さの方が前ですしね。あからさまに、複数畑の混醸を感じさせるわけではありませんが、きっと単一畑であれば、秀でている部分と、よもすれば欠けていると感じる部分もあったのでは?と思わせるバランスが秀逸、そう(穴)がないんですよね。
二日目もグラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。色調は、ほんとピノノワール的だし、エトナ的な感じね。初日よりもより洗練というか整理された香りの整列はとてもキレイな香りに感じますね。赤い果実の奥底に柑橘の風味、たまらず口に含みますと、さらなる浸透系、旨甘味があって、タンニンや酸味もほどよく溶け込んできました。旨いねえ。ほんとおいしい。イレギュラーな2018年もすばらしい出来でしたが、非常にビンテージ評価の高いこの2019年ももちろんすばらしい。混醸がゆえの安定したアベレージの高さ、単一クリュもいいけども、混醸に造り手の技量を感じるなあ。
渋味が複雑。どこか木の根っこ、どこか土壌の風味、どこか茶葉。複雑な渋味を酸味が余韻まで引き寄せる。いやあ、これは真っ当で、基本、王道のバローロですね。
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