Barolo Villero 2016 Giacomo Fenocchio

ピエモンテ州の赤 > Barolo

更新履歴 2023/05/01
販売価格

7,980円(税込)

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バローロ・ヴィレッロ 2016 ジャコモ・フェノッキオ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》

モンフォルテ・ダルバはブッシアに本拠地を置くジャコモ・フェノッキオ。創業は1864年では世代に渡りワイン造りを続けている歴史ある造り手です。現当主はクラウディオ・フェノッキオ。時間をかけた発酵と大樽での熟成という伝統的な手法を守り続けています。所有する畑は合計14haと規模は大きくはありませんが、カンヌビや、ヴィレッロという超銘畑も所有しクリュ・バローロをリリースしていますが、ジャコモ・フェノッキオのご自慢は、ブッシア畑、ブッシアからはバローロ・リゼルヴァもリリースしています。

海抜300m付近、南から西向きの1haの畑。マグネシウム豊富なトルトニアーノ(青色泥炭土)と鉄分の多いエレヴヴィッツィアーノ(赤茶色泥炭土)の混醸土壌。栽培されるネッビオーロのクローンは、ミケ、ランピア、ロゼの三種類で平均樹齢は65年と高樹齢のものでジョゼッペ・マスカレッロとヴィエッティの間にある南西向きの区画。収穫されたブドウは、ステンレスタンクで40日間の長期マセラシオンとアルコール発酵。最初の6ヶ月はステンレスタンクで熟成され、後に35hlから50hlのスラヴォニア産の大樽で30ヶ月の熟成。瓶詰め後は12ヶ月の熟成後にリリースされます。平均年産は5,000本ほど。

【余談】畑がヴィエッティとバルトロ・マスカレッロの間‥ってホンマかいなと思われるかもしれません。ヴィレッロ畑の区分けが記載されているMGAのリンクを貼っておきますね。 https://www.barolomga360.it/en/mga/villero/

画像は4つありますが、左から二つ目と三つ目は同じ南から北を向いてます。三つ目の画像に畑の区割りがあります。右側のエメラルドグリーンで塗られているのがジャコモ・フェノッキオ、その東隣にはヴィエッティがありますね。丘の頂点のさらに北側にまで続いているようです。ジャコモ・フェノッキオの西側は一番南の標高の低いところにジュゼッペ・マスカレッロ、その上にレナート・モリーノ、その上にF・モリーノの畑になります。西の端にはオッデーロの区画がありますね。トップページに戻って調べたい畑名を入れるとこのような地図が出ますので、なんだかもう行った気分になりますね(行けよ)。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ALBEISAの共通瓶。ラベルもシンプルかつシックで硬派な感じがいいですね。コルクはまあまあの質の5cm、グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度。ネッビオーロらしいオレンジが射す赤、決っして濃い色ではありませんが、エッジの明るさから中心部に暗さ。香りが開いてますね。バラよりもスミレの方が前、濃さではない、まろやかさを感じる果実香は、すでにまとまっており馴染んでいます。口に含みますと、あっさりとした甘味を伴うタンニンがありますね。おだやかに旨味がありとてもおいしい。樽の風味はギシギシとした木質な気質さは皆無だし、ヴァニラ系の甘さでもない。これは、樹齢の高さだな。非常にブドウの質の高さをヒシヒシと感じます。長期のマセラシオンもあるがステンレスタンクの潔癖さもいい。開放型のタンクのような酸化熟成が進んだ感じもなくとにかく果実の香味がピュアで健全、不潔さがないのがいい。

超優良年のバローロ、しかもヴィレッロのクリュともなれば、何年熟成させなあかんねん‥という話になりがちですが、これは今すでにおいしい。それは熟成ポテンシャルがない、低いのとは違う。そう、かのマルコ・パルッソの言葉を思い出しますね。若い内においしく感じないワインが熟成しておいしくなることはないと。輪郭にぷるんとした無理のない厚みがある。口の中を満たす液体にも無理はないが、久々にその球体の中心部に核(コア)を感じるワイン。そこから、張り巡らされるタンニンと酸味に、果実味の肉付きが継ぎ目ない。果実味が深いな。そこに旨味も乗っかる密度感がとてもいいし、無理がない。ワイン単体で唸るようなおいしさがある。ズーチーだけでも十分楽しめるが、仔牛をゴルゴンゾーラソースとか食べたい。たまご麺、バターがリッチなパスタもいいかもしれない。このワインは決して強さを前に出さないんだけれども、お料理がそれなりに強い、または曲者でもぜんぜん勝負できる。

渋味にお茶が出てきました。ただ、青さはない。緑茶というよりも烏龍茶。いやあこの甘渋さがとてもいいわ。口当たりもとてもなめらかだし、今飲んで十分おいしい。少しダージリンの風味があるんだな。そう、茶葉の渋味のひとつだけれども、そのダージリンにほんのり甘味があって、余韻がダージリンな感じ。渋味と香りの関係からすると、紅茶(お茶全般)は勉強(経験ね)したいんだけどな。そうすれば、もっとタンニンも理解できそう。グラスの中の液体が少なくなると、よりオレンジが射すネッビオーオらしい色調が確認できます。

二杯目。さらさらぁああああっとした渋味が皆んなを引き連れていく様。穏やかに、低空飛行で。つるつるの下地に表面張力を伝って広がるような渋味、旨味、果実味がある。飲み込んでからゆっくりとそのつるつるのはずの下地に浸透する果実味に甘味があり、非常に余韻が長い。

二日目もグラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。大人しいという意味ではなくとてもエレガントで繊細なネッビオーロの香り。樽の存在も確認はできますが、あくまでもピュアな果実の香味が主体。非常に健全な香りがするんですよね。汚れがない。飲み口も清らかな果実味がありネッビオーロの上品さがひしひしと伝わります。穏やか旨味があり、浸透するように馴染む。ああ、おいしい。タンニンもきめ細やかで非常に質が高いですね。これは間違いなくおいしいし、素晴らしいネッビオーロ。ただ、あまりに好バランスがゆえに、この良さに(試飲では)気付いてなかったんだろうなあと後悔。でも、この2016年、飲んでよかった。

三日目もグラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。さらにまろやかにまとまってますね。一段深みも出ました。少しほろ苦い風味、コーヒーっぽいと言えばそうなんだけど、樽由来っぽい感じではないタンニンに近い部分の香りもとてもいい。旨味は甘味を呼び、甘味が旨味を呼ぶ。じゅんわりとしっとりとしててとても美味しい。なんか久々においしいネッビオーロ、バローロを飲んだ感じだなあ。さすがに樹齢の高い古樹からのブドウであることをほんと実感しましたよ。

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