Barolo Vigneto Arborina 1997 Mauro Veglio
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バローロ ヴィニェート・アルボリーナ 1997 マウロ・ヴェリオ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
カステッレットの畑のバローロ1997をご紹介したのは昨年の6月のこと。実は、今回ご紹介するアルボリーナと共に約2年前の2011年のこの時期に弊社セラーに入っています。カステッレットは、半年超経過した昨年の6月のご案内しました。到着時を含め何度か毒味をしており弊社セラーで追熟成させてみたりすることもあります。狭いセラーですので、とっとと販売したかったんですけどね。カステッレットが完売したのはつい最近、そう、つい最近パタパタっとリピートのお客様があり、どうやら美味しくなってるようだ‥と、久々にこのアルボリーナを飲んでみたところ‥香味の開きも良く、グンと甘味が増して良くなってたんですよね。幸い、仕入れたのは円高の時期‥今となってはまさかの価格であるのは間違いありませんね。
カステッレットをご案内の際にも書きましたが、エリオ・アルターレのお隣さんで、もちろん、このラ・モッラきっての銘畑であるアルボリーナも所有しつつも目立たず、騒がれず‥しれーっと真面目に造ってる生産者なんですよね。現在は、一応正規輸入元もあるのですが‥むうう。
たいそうかもしれませんが、ちょっと温めてた(セラーに入ってますよ)とっておきのアルボリーナ‥香味も開き、甘味も乗ってきましたので今飲んでもいいし、もっと熟成させてもいいですよ。
それまでは収穫した葡萄を仲買人を通して、著名で規模の大きな生産者に卸していましたが、転機は1992年に訪れます。エリオ・アルターレ氏の助言により自社瓶詰を始めました。量よりも質‥葡萄の収量を減らしより質の高い葡萄のみでのワイン造りが始まりました。当時のバローロ・ボーイズ共通の手法でもあったロータリーファーメンターの導入で、短期間でのマセラシオンを可能とし、バリックで熟成させる手法となります。そう、このマウロ・ヴェリオも当時はマルク・デ・グラツィア・セレクションの生産者のひとりで、いわゆるバローロ・ボーイズと呼ばれていた生産者‥現在でもリンシエメ協会に属しており、リンシエメも醸しています(たぶん)。
本拠地のラ・モッラ村とモンフォルテ・ダルバ村に合計約12haの畑を所有しており、その半数はバローロDOCGを醸しています。畑は化学肥料や殺虫剤は使わず、発酵に必要な酵母も市販のものではなく天然酵母を使い、瓶詰時にも清澄剤は使わず濾過も施しません。現在は「アルボリーナ」「ロッケ」「ガッテーラ」のクリュをラ・モッラ村に‥「カステッレット」のクリュはモンフォルテ・ダルバ村に所有しており、マウロの妻であるダニエーラの両親から譲り受けたクリュとなります。ランゲ・ネッビオーロも醸していますが、それらは各畑の共通セカンドとなり、それぞれのクリュバローロには樹齢の高い樹からの葡萄のみを使用しています。
ラ・モッラ村屈指の銘畑がアルボリーナですね。このマウロ・ヴェリオにエリオ・アルターレ、レナート・コリーノ、ジュリアーノ・コリーノ、ジャンフランコ・ボヴィオ達などでその区画を分けています。マウロ・ヴェリオは南と南東向きに2,5haを所有し、平均標高は250mに位置します。1970年と1/3は1988年に植樹されたネッビオーロはhaあたり5000本の株密度、5トンの収量となります。温度管理されたロータリーファーメンターで約4日間という短い醸しの後スチール製のタンクで約20日間のアルコール発酵、新樽比率50%、約20度に管理されtフレンチオークのバリック内で二ヶ月に渡るマロラクティック発酵の後、トータルで24ヶ月樽熟成されます。その後、ステンレスタンクに移され数ヶ月の追熟成が施され無濾過で瓶詰めされます。
ワインスペクテイター誌は93点、ワイン・アドヴォケイト誌は90点で、ロバート・パーカーは「暗いルビー色をした1997年のアルボリーナは、ミディアムボディからフルボディで良好なタンニンがあり、スモーキーなタバコ、イチゴ、チェリーの果実味を備え、長いフィニッシュには適度なタンニンが感じられる。」と表しています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
コルクは上質の5.5cm。グラスはブルゴーニュ型です。エッジはレンガっぽい茶色もあり、中心部は粘度も感じさせる深さになりますね。グラス内壁を垂れる脚も焦らすかの様。熟成により顔を出す甘味が深いですね。コッテリとまでは言いませんが甘味が深い。野生のバラの花びらの甘い香りや、まるで紫のような赤く熟したベリー達。口に含みますと、そんな果実のみならずタバコ、シガーのようなほろっと甘味ある枯れ葉も複雑に入り交じりますね。確かに、イチゴの黒糖蜜和えの趣きも‥。ボーイズ全盛期のスタイルを踏襲しているとも言えるが、甘過ぎることもないのは、枯れの要素も適度だし、やはり根本的な部分‥タンニンや酸の質が高いんですよね。昨年飲んだと時よりも香味は開いているし、深い。ちょっとヴィンサント的な酸化香もあり、古酒であることを実感。その酸化具合(≒熟成具合)は、出涸らしの紅茶葉のようなニュアンスもありなおさら複雑で、時間経過による開きやグラス内での空気との接触時間での変化も楽しい。
二杯目はヴィノムのボルドー型。グラスの選択はシビア。ネッビオーロだからと言って何でもかんでもブルゴーニュ型とまではいかない(もちろん各個人の好みだけどね)。西野嘉高的には、ボーイズ系生産者はボルドーの方が良いことが多いし、このワインも確かにブルゴーニュ型の方が香りの量は多く感じるが、味わいはまとまっていて好きかもしれない。
二日目はボルドー型グラス。赤いヴィンサント的甘味ある香りがたっぷり。ヴァニラ添えだし、木質な樽も感じる。どこか土や岩、石なミネラルが過り、深い野生のバラの芳香さと果実の深い密度がまろまってますね。ああ、めっちゃ旨いですわ。でも暴力的に濃いわけではないし、バリバリのボーイズな時期でアルコールも感じますが、過度にエキスィでもないバランスの取れたもの。
三日目もボルドー型グラス。二日目からそう変化は感じません。そういう意味でも、まだ強さも感じますが、もちろんタンニンや酸はしなやかになっています。もちろんモダンなスタイルであるのは間違いありませんが、ケバくないんですよね。
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