Chianti Classico 2021 Valdellecorti
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キャンティ・クラッシコ 2021 ヴァルデッレコルディ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標高の高い地域で、その標高差も200mから800mと激しく比較的涼しい地域でもあります。その標高の高さと差からエレガントな酸を持つ極上のサンジョヴェーゼが生まれるわけです。特にソットゾーンで選ぶことはありませんが、蓋を開けてみれば‥西野嘉高が選ぶキャンティ・クラッシコはラッダから生まれるものが少なくありません。
初代のジョルジョ・ビアンコがラッダに移り住んだのは、モンテヴェルティーネのマルティーノ・マネッティの勧めがあったからだそう。1974年創業のヴァルデッレコルティの当時の畑は4haでしたが、二代目のロベルト・ビアンキになってからは、6haに増えました。畑は全て東向きの斜面で、海抜はラッダらしく450mと高い。昼夜の寒暖差もお大きく醸造過程ではピエモンテジーナと呼ばれる一部のブドウ果皮とモストを120日間もの間、一緒にマセラシオンする手法。
標高の高さだけが利点ではありませんが、地球温暖化などの影響もあり、過熟傾向。標高の高さは冷涼な酸やミネラルをもたらし、よりエレガントなワインとなります。ラッダの注目すべき造り手‥ヴァルデッレコルティ‥やはり好きな造り手のひとつです。
南東向きの畑は風通しの良い砂地と、小石を含む泥灰土、石灰質の土壌で標高は430mから560m。平均樹齢は20年で、古い樹で30年以上になるサンジョヴェーゼは樹齢別に収穫されます。収穫されたブドウは除梗され、丁寧に搾られて蓋付きのステンレスタンクでのアルコール発酵後、70%のモストは約三週間のマセラシオンの後、古樽で熟成されます。モストの30%はブドウの果皮とともにマセラシオンを行い(ピエモンテジーナ製法)、120日間もの長期期間じっくりと果皮からのタンニンやフェノール類を抽出します。熟成は3年以上使用した古樽のバリックと500lのトノー樽。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのラベルデザインですが、もう少し垢抜けてくれるといいんだけども‥。コルクは悪くないんだけど、顔色の悪そうな4,5cm、グラスはザルトのユニバーサル型。色調は真っ当なキャンティ・クラッシコ然としたもの。キレイなスミレの香りとチェリー主体の果実香はまさに良質なキャンティ・クラッシコ。石灰的ミネラル香や、くすぐるようなスパイス、すでに複雑な香味がありますが、端正‥とてもクリアでとても良い。口に含みますと、輪郭はやわらかで、すでに旨味も溢れながらも、伸びの良い酸味がありバランスが非常に良いですね。これも、現地原稿よりもバックビンテージとなり落ち着いているのも要因だし、2021年といのもプラスになってるはず。一杯目から完成度の高さヒシヒシ感じます。
良質な酸味とともに、良質なタンニンもある。旨甘味のボディが奥深い。ヴァルデッレコルティらしい、真面目で忠実なスタイルですが、決してストイックとまでいわない。飲み始めとしてとても良いタイミング。現地と同じタイミングのリリース時点で飲んでると、きっと硬いと感じただろうなと。終盤に、土壌の風味やスパイスがあり、それはキャンティ・クラッシコらしさに繋がってますね。それがなければ、まるでIGTっぽいサンジョヴェーゼになっていたかもしれません。これは、まだまだ美味くなりますね。まったく派手ではない甘味なんですが、いい甘味があるのがストイックとまではいわない理由。いやあ、2021年、めちゃくちゃおいしいですね。ちょっと遅れてるのが最高にいいタイミングです。
二日目もグラスはザルトのユニバーサル型。初日よりもグンと開いています。チェリーの中にプラム、キャンティ・クラッシコらしいサンジョヴェーゼ香ですが、これはね‥めちゃくちゃラッダを感じますね。共通項あるじゃないですか‥こ、こ、これがテロワールかっ!(あまり信用してません)旨味は増しますが、追随するようにジューシーに酸味も増し(んがっんん)してしまいますね。アルコールは14度も丁度いい。コク味も感じられボディに厚みがありますが、どこか乾いていないという意味での瑞々しさがある。豚の脂、パニーニではなく分厚いポルケッタを頬張りたい。ランプレドットでもいい。ボロネーゼ、濃いポモドーロ。旨味と甘味がありますが、しっかりと渋味と酸味もありますので、やっぱりなんか食べたくさせますね。もちろん、まだ強さはあるんですが、グラスの中でほどよく解れ重厚なやわらかさも感じらると思います。
三日目もグラスはザルトのユニバーサル型。いいですね。これまで紹介してきたヴァルデッレコルティのCCの中でもかなり上出来なビンテージだと思います。やっぱり2021年っていいんでしょうね。口に含むとまろやかにまとまりつつも、渋味と酸味はほどよく主張がある。これが料理に合うワインというか、料理が欲しくなるワインなんですよね。スタンダードなCCにしては、カジュアルではないですね。CCR格でも文句がない。グラスの中で時間をかけてあげると尚いい。スワリングはほどほどに、放置しておけば、より馴染む。そりゃあ2021年ですから、まだ若さもあるんだけれども、落ち着き始めた頃合い。三日目でももうひと馴染み欲しいと思う部分もあるんだけれども、この時点で2021年だからこそでもある。もう、1年、2年の余裕も味わいたいキャンティ・クラッシコです。
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