Riesling 2017 Pojer e Sandri
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リースリング 2017 ポイエル・エ・サンドリ
《イタリア/アルト・アディジェ/白/リースリング・レナーノ/辛口》
フィオレンティーノ・サンドリが1975年にトレンティーノに畑を購入。醸造家であるマリオ・ポイエルによってトレンティーノ・アルト・アディジェ州はファエド地区に設立されました。トレントの街の北、ボルツァーノの南、同じ谷沿いですね。当初は2haの畑とガレージに置かれた簡素な醸造設備でボトリングは(なぜかフリウリの)イエルマンで行われていたそうです。
「フェウドは特別な地だ。谷が多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて、
谷が大きく開けていてトスカーナと同等の日照量が確保できる。」
標高の高いフェウドの下に位置するサンミケーレ・ディ・アディジェ地区はトレンティーノ・アルト・アディジェで最も気温が高いことで知られています。さらに暑い夏場にはガルーダ湖からの冷涼な風邪がファエドの谷に吹き込み、ブドウを健康を保ちます。これで暑さに弱いノジオラなどの品種が香味成分を落とさない理由だとか。
この地域の土壌は2億5000万年前のアフリカで起こった噴火で断層が縦に隆起した珍しい土壌で氷山に押し出された石灰岩が主体の堆積土壌と、モレフィドと呼ばれる火山岩と粘土の重たい土壌が主体ながら、標高の差異によって様々な品種に適しているとも言えるし、それを選ぶ必要もあるそうです。
現在は6つの村にまたがって細かく畑を所有し、各畑の個性に合わせた品種を選定、栽培し、ブレンドすることでバランスを保っているそうだ。
醸造も独自の考えがあるようです。収穫したブドウは発酵させる前に約6度の冷蔵庫で冷やして一晩置く。この作業は、薬剤をほとんど使わずに育てた健康なブドウには必ず存在する虫を除去する為のもので、果実内に忍び込んでいるハサミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く、冷蔵庫内で冷えた果実から外に這い出して冷蔵庫内で死滅するのだとか。
さらに、ジャグジーのような装置を使い、クエン酸を1%加えた水でブドウを洗うそうです。クエン酸は硫黄と銅を落としてくれるそうです。その際に野生酵母も半分ほどは落ちてしまいますが、雑菌も落とす事によりキレイになったブドウは数時間後には収穫時の1.5倍まで酵母が復活するのだとか。硫黄や銅は菌類に働くために酵母の動きさえも弱めてしまう。この洗浄の作業で逆に野生酵母を増やすことができ、発酵を誘発するためにスターターと呼ばれる培養酵母すら使用せずに済むそうです。
そんなポイエール・エ・サンドリは、他のトレンティーノ・アルト・アディジェ地区の生産者や協同組合同様に、その細かな環境の違いから様々なブドウ品種も栽培。クラッシックラインは単一品種が主体でそれらの個性を、リゼルヴァクラスは混醸モノも生産しています。
今回ご紹介するのはリースリング100%の一本。ファエド地区の標高400m、石灰岩土壌に赤土が混じる土壌で鉄分を多く含む。ステンレスタンクでの発酵後、この地域伝統のオークではなく、アカシアの大樽で6ヶ月から8ヶ月の樽熟成。
飲んでみました。
トラミネール系のアロマティック品種にはあまり手をつけないのは個人的に(年を重ねてから)あまり好みではなくなったから。特に、アルコールが高く、重く濃さのあるゲヴェルツは苦手でもある。グラス一杯ならおいしく飲めるんですが、一本飲むにはしんどいのがその理由。そういう意味で昨今のイタリアのリースリングは、どこかトラミネール系の黄色の色の濃いものが多く、あまり手をつけたくない。イタ専になる前に、ドイツのキレイな辛口のリースリングにハッとした思い出があり、いまでも理想はそんなリースリング。とはいえ、定期的にリースリングも飲んでおかないと‥で、サンプルを買ったらこれが大当たり。
黄色ではなく白いリースリング。これは石灰岩土壌らしい白くクリアなミネラルを感じます。花の香も金木犀の芳香剤のような強いものではなく、白く可憐な小さな花とその蜜は決して甘い香りは前であはありません。リースリングのいわゆる石油香的なものもベッタベタではなくしっとりとした石灰岩室に、その鉄分を含む赤土のミネラルを感じさせるもので、強くはない。実は、テクニカル情報を頭に入れずに飲んだのですが、まさか樽熟成させているとは‥というピュアな果実味も特徴。果実味にはそれなりにボディや厚みがあり、そこはリースリングのやわらかなオイルにも感じるが、非常に上質な酸味がクッキリと、そして溶け込んで豊富に感じるので飽きがこない酒質。リースリングと聞けば、(やや)甘口で食後酒か、前菜に‥というイメージがあるかもしれないが(古いか?)、これは食中酒に飲めるリースリング。飲み応えもあるし、重々しくさせないスッキリとした酸味もあってすばらしく旨い。
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