Barolo Classico 2018 Oddero

ピエモンテ州の赤 > Barolo

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更新履歴 2024/09/12
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バローロ・クラッシコ 2018 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》

現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。現在でも1700年代に建設されたというラ・モッラ地区のカンティーナでの醸造を続けています。最初の自社瓶詰めは1878年。それまではダミジャーナ(大きなガラス瓶)で販売していたそうです。

1960年代になりジャコモ・オッデーロ氏がジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)や、リナルディなどと共に後のDOCGの基礎となるバローロの法規制を作ります。第二次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民から手放されて行くことになりましたが、ジャコモ・オッデーロは畑を買い足します。よって現在でも、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコなどランゲ地区の幅広い地域に、最良の畑を所有しています。

オッデーロが所有する畑はブルナテ、リオンダ、ブッシア、ヴィレッロなど、各地域の最良の畑がズラリ。またバルバレスコにおいては、法律ではバルバレスコ地域で収穫されたブドウをバローロ内のカンティーナで醸造するとランゲ・ネッビオーロに格下げしなくてはなりませんが、オッデーロのみがバローロ内でバルバレスコ(しかもガッリーナ)のブドウを醸造しても、格下げせずにバルバレスコを名乗れる唯一の生産者。これは、法規制前から「そうしていた」ことで例外的に認められているそうです。

現在所有する畑は合計35ha。90歳を越える先代から1997年に栽培や醸造を引き継いだのが娘のマリアクリスティーナ。先代の時代は農薬が推奨された時代だったが1997年から徐々に有機栽培に移行、現在は全ての畑で有機栽培を実践しています。畑ではコンポスト(堆肥)と硫黄、極少量の銅のみが使用され、除草剤、防虫剤は一切しようしません。害虫(ティニョーラ)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり自ずと害虫の数が減るとのこと。

とはいえ、畑は各地に点在し、畑のひとつひとつは小さな区画となりますので、隣の畑の影響も受けやすい。よって近隣の造り手とも協力して有機栽培を推進しているそうです。また、古くから所有すている畑は同じネッビオーロでもクローンは様々で現在は16種類ものネッビオーロのクローンが混在しています。

また、葉だけではブドウ樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を促進します。ツルを切ることでブドウを凝縮させる造り手が多い中、グリーンハーヴェストもほぼ行わないのは過度な凝縮を必要としないからだそうです。またグリーンハーヴェストを行う場合は、凝縮のためではなく畑の風通しを良くするためだそうです。

醸造は一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたようですが、現在はセメントタンクでの発酵に戻しバリックは破棄したそうです。セメントタンクで自然酵母のみでのゆっくりと、温度管理をしない発酵。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20日から30日とこちらもたっぷりと時間をかけて行われます。

熟成はオーストリアはストッキンガー社の大樽。ストッキンガーの樽材は厚く、目が詰まっていることから酸素供給率が低い。またタンニンも少なく、樽による香り、口中での甘味がほどんど出ないんとのこと。また、DRCやパカレも使用しているフランスはグルニエの大樽も良い結果を出しており、1年目の樽はバルベーラと、2年から3年の樽はランゲ・ネッビオーロに。4年目からバローロの熟成樽として使用しているそうです。すべてバローロは醸造は同じ。クリュの違いが表現されています。

ここまでテンプレ。

数種類のクリュバローロをリリースしていますが、クリュの概念のない頃から造られ続けてきたのが、様々な個性を持つ畑からの混醸となるこの村名バローロ。記載はありませんが、バローロ・クラッシコを呼ばれているようです。とはいえ、クリュバローロのセカンドワインではなく、カッパロット、サンタ・マリア・ブリッコ・キエーザ(ラ・モッラ)と、ブリッコ・フィアスコ(カスティリオーネ)から収穫されるブドウの混醸。発酵は畑毎で29度を超えない温度管理をされて20日間のマセラシオンの後アルコール発酵。樽熟成はスラヴォニア産とオーストリア産の大樽併用で30ヶ月熟成されます。

2018年はバローロにとってはやや厳しいビンテージだったそうです。よって、オッデーロでもヴィレッロや、ロッケ・ディ・カスティリオーネなど、クリュのワインの収穫量が減りました。また、クリュのワインを詰めないことで、それらのブドウは格下げ、このバローロ・クラッシコに使用され、バローロ・クラッシコは例年よりも素晴らしい出来になったという皮肉なビンテージ。

ワインアドヴォケイト/93点
The 2018 Barolo is a pretty wine that flaunts elegance, balance and a linear personality that drives the wine clean over the palate. Oak renderings of cedarwood and spice are woven together with wild cherry, cassis and crushed stone. This mid-weight wine is long and polished on the finish. There is an immediate quality to this bottle that means you could drink it in the medium term if desired.

ヴィノス/93点
The 2018 Barolo is terrific. In 2018, the Odderos were not completely convinced of the results across all their sites. Ultimately, they blended all of their vineyard designates into the straight Barolo, with the exception of the Brunate and a Riserva from Vigna Rionda. In the glass, their 2018 is captivating. Exotic aromatics, bright red berry fruit and vibrant acids give the 2018 its considerable allure. Vineyard sites are: Fiasco, Bricco Chiesa, Capalot, Bussia, Villero, Roche di Castigione and Monvigliero. Look for this to be one of the under the radar gems of the vintage. I loved it. In fact, the Oddero Barolo is one of the few 2018s readers should not miss. It is a very strong 'buy' in my book.

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