Barolo 2021 Prunotto
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バローロ 2021 プルノット
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
プルノット社は日本市場でも古くから紹介されている老舗。ピエモンテはアルバに本拠地を置き、元々は、第一次世界大戦後、運営の苦しかったランゲ・ワイン協同組合をアルフレッド・プルノット氏が1923年に買い取ったことから、プルノットの歴史は始まります。アルフレッド・プルノット氏は、経営者としてだけではなく醸造家としても手腕を発揮‥当時から輸出も盛んで、世界市場でピエモンテワインと言えば?なほどの名声も。30年以上渡りプルノットを守ってきたアルフレッド氏でしたが、1956年に勇退‥友人である醸造家のペッペ・コッラに譲渡しました。後継者が居なかったのかな?ペッペ・コッラは弟のティノ・コッラの協力を得て、プルノットの品質を保ちながらアルフレッドの意思を継ぎ、名前もプルノットのままで運営します。
そして1989年、プルノットはコッラ兄弟から、当時から販売協力関係にもあったアンティノリ社に引き継がれるます。実際の醸造などは1995年頃までコッラ兄弟が関与していたとのこと。アンティノリとしても、買収はすれど、その文化や歴史をすぐに変えることなく‥は、変える必要がなかったほど、コッラ兄弟の構成が偉大だったんでしょうね。
実はプルノットは、ランゲ・ワイン協同組合がその元であることからもわかる通り、設立当初から長らく、農家からの買い入れブドウでワインを醸していました。もちろんコッラ兄弟の時代には、少なからず自社畑を持っていたようですが、基本的には買いブドウでの生産です。アンティノリが所有者となって変わってからは自社畑を増やして行きました。また、醸造に関してもアンティノリが所有者となってから、500Lのそれまでよりは小樽も使用するようになったようです。
プルノットとクラッシコ的なこのバローロ最高温度30度に温度管理されたステンレスタンクでのアルコール発酵と醸しの後、マロラクティック発酵が施され、様々な容量のオーク樽で18ヶ月の熟成後瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
プルノットらしい肩部分に凸モールドのあるオリジナルボルドー型瓶。ラベルは超シンプルで潔い。コルクは、村名バローロながら弾力のある5cmの上質なコルクが使われています。表記のアルコール度数は14度、グラスはザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。淡い赤、エッジのオレンジがなければピノノワール的ですね。予想通りのイチゴの果実香もあるのですが、紅茶葉、ほうじ茶のようなネッビオーロらしい茶葉系の香りがありますね。口に含みますと、密度感がありながら無理強いしないミディアムちょいな飲み口。すでに角は取れつつあり、今飲んでおいしいバローロな仕上がり。樽熟成もされていますが、樽の風味は控えめで、ピュアな果実の香味が主体のは村名バローロとして好印象。ほんのりとした果実の甘味もありますね。旨味はまだ増しそうですが、開けたての一杯目からエレガントな旨味があり、酸味も上質。なんだろうな、大手生産者の余裕や、なんなら「バローロらしいってこういうのよ」という啓蒙すら感じる。ネガティブな意味ではなく、飲み慣れない(ワインの構成をまだ理解できてない)方には、ランゲ・ネッビオーロっぽいと思われそうですが、あたしは、どう飲んでもバローロです。そう、どうしてもまだ飲みなれない方は、「濃い=良いまたは上級」と感じるわkだけれども、そもそも「濃い」じゃないんだなあ。やっぱり「密度」なんですよ。色で騙されちゃダメ。うん、グラスの中でおいしくなりますね。これはまだまだイケそうな気がする。
それにしても色調は淡い。とてもいい。いい意味で力が抜けてる。味は抜けてませんよ。冷やして飲むという意味ではなく夏に飲みたいバローロかもしれません。スーっと浸透するような果実味があり、ストレスがない。心地よい渋味、少しの苦味、上質な酸味。とてもいいですね。こう書くと「薄い」ワインと思われるかもしれませんが、薄い‥淡いのは色だけです。14度のアルコールも上手にコントロールされているし、さすがプルノット(アンティノリ傘下)。うーん、茶葉の甘味があるのがいいですね。緑茶にせよ、高級なの飲んだときのあの甘味がある。渋味が十分にあるからこそでもある。
二日目、ふわぁっと香りが広がる。イチゴ、フランボワーズ、チェリー‥そこにネッビオーロの若いのに枯れ要素でもある茶葉の香りが混じり、渋味にリンクする。甘い果実香は初日よりも顕著かな。飲み口はまとまり、初日よりもまろやかで深みがある。相当うまい。いやあプルノットの村名ってこんなにおいしかったの!古典とかモダンとかでは計れないんだけど、この色の合わさながら複雑な香味があり、もっとバリックとか効いてるタイプかと思ったら、様々な容量の樽を使用しているらしいし、村名バローロだからこそきっと新樽比率も低いであろう、果実味主体のまったく樽が邪魔しないタイプなのも評価。こんな無理のない飲み口だとは思わなかった(どない思ててんな)。非常にエレガントで、これぞ(も)バローロらしい。
三日目も開いてますね。基本的に二日目と同じですが、果実香に甘味が増すと、茶葉が紅茶っぽくなるんですよね。じゃあ、アールグレイなのか?ダージリンなのか?それとも…となると、紅茶は専門外ですのですんません(紅茶も好きですけどね‥オーダーする時は大抵アールグレイです)。三日目は二日目よりも旨味1.2倍増し、渋味も同様ですね。いやあプルノットってもっとモダンな「濃いネッビオーロ(語弊あり)」と、思ってたんですが、この淡い色調を裏切らないエレガントさ、でも野暮ったくもないのはプロノットだからかな。バローロとしておいしく十分に満足できます。
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