Langhe Riesling 2020 Oddero
→ オッデーロ
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希望小売価格 3,960円税込→ 通常特価 3,180円税込→ 特別納価 2,380円税込
ランゲ・リースリング 2020 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/白/リースリング/辛口》
現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。現在でも1700年代に建設されたというラ・モッラ地区のカンティーナでの醸造を続けています。最初の自社瓶詰めは1878年。それまではダミジャーナ(大きなガラス瓶)で販売していたそうです。
1960年代になりジャコモ・オッデーロ氏がジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)や、リナルディなどと共に後のDOCGの基礎となるバローロの法規制を作ります。第二次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民から手放されて行くことになりましたが、ジャコモ・オッデーロは畑を買い足します。よって現在でも、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコなどランゲ地区の幅広い地域に、最良の畑を所有しています。
オッデーロが所有する畑はブルナテ、リオンダ、ブッシア、ヴィレッロなど、各地域の最良の畑がズラリ。またバルバレスコにおいては、法律ではバルバレスコ地域で収穫されたブドウをバローロ内のカンティーナで醸造するとランゲ・ネッビオーロに格下げしなくてはなりませんが、オッデーロのみがバローロ内でバルバレスコ(しかもガッリーナ)のブドウを醸造しても、格下げせずにバルバレスコを名乗れる唯一の生産者。これは、法規制前から「そうしていた」ことで例外的に認められているそうです。
現在所有する畑は合計35ha。90歳を越える先代から1997年に栽培や醸造を引き継いだのが娘のマリアクリスティーナ。先代の時代は農薬が推奨された時代だったが1997年から徐々に有機栽培に移行、現在は全ての畑で有機栽培を実践しています。畑ではコンポスト(堆肥)と硫黄、極少量の銅のみが使用され、除草剤、防虫剤は一切しようしません。害虫(ティニョーラ)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり自ずと害虫の数が減るとのこと。
とはいえ、畑は各地に点在し、畑のひとつひとつは小さな区画となりますので、隣の畑の影響も受けやすい。よって近隣の造り手とも協力して有機栽培を推進しているそうです。また、古くから所有すている畑は同じネッビオーロでもクローンは様々で現在は16種類ものネッビオーロのクローンが混在しています。
また、葉だけではブドウ樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を促進します。ツルを切ることでブドウを凝縮させる造り手が多い中、グリーンハーヴェストもほぼ行わないのは過度な凝縮を必要としないからだそうです。またグリーンハーヴェストを行う場合は、凝縮のためではなく畑の風通しを良くするためだそうです。
醸造は一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたようですが、現在はセメントタンクでの発酵に戻しバリックは破棄したそうです。セメントタンクで自然酵母のみでのゆっくりと、温度管理をしない発酵。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20日から30日とこちらもたっぷりと時間をかけて行われます。
熟成はオーストリアはストッキンガー社の大樽。ストッキンガーの樽材は厚く、目が詰まっていることから酸素供給率が低い。またタンニンも少なく、樽による香り、口中での甘味がほどんど出ないんとのこと。また、DRCやパカレも使用しているフランスはグルニエの大樽も良い結果を出しており、1年目の樽はバルベーラと、2年から3年の樽はランゲ・ネッビオーロに。4年目からバローロの熟成樽として使用しているそうです。すべてバローロは醸造は同じ。クリュの違いが表現されています。
ここまでテンプレ。
ラ・モッラのサンタ・マリア・ブリッコ・サン・ピアッジョで栽培されるリースリング100%。北西向きの斜面の1haの畑となります。90年代に植樹された畑に2006年からリースリングの植樹を開始。年々リースリングの割合を増やしてゆき、2016年ビンテージからリースリング100%となったようです。収穫は9月の第一週。収穫後12時間の冷却後、除梗してプレス。アルコール発酵の後は、約6ヶ月シュールリー。収穫翌年の4月から5月に瓶詰めされ、24ヶ月の熟成を経てリリースされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ALBEISAの共通瓶ですが、スクリューキャップ仕様となります。ラベルデザインは、その土着品種達と比較すれば、ちょっとお洒落しちゃった感じですが、ぼちぼちダサい色使いなのは気にしない、気にしない。グラスはシュピゲラル、ディフィニッションのユニバーサル型、冷蔵庫キンキン温度、ちなみに表記のアルコール度数は13度となります。極軽い黄緑が射す薄めのゴールド。いや麦わら色かな。このワインのキモは24ヶ月の瓶熟成にあると考えていますが、思ったよりの色調的な酸化は感じません。香りはリースリングらしいいわゆる石油香、ペトロール香がありますね。その次に酸味を感じさせる柑橘香、ここが大事ですね。どうしてもペトロール香は重さがあるんですが、ここに柑橘の酸味を連想させる香りがあると引き締まります。柑橘の奥底に(探せば)感じる白桃などの白い果肉香。
口に含みますと、おお‥リースリングなフルーティーさがありますね。健全、スクリューキャップだからこそのクリアでピュア、決してぷちぷちはしませんし、瓶熟成が24ヶ月もあるとは思えない‥新鮮さと落ち着きの同居。果実味も白い果肉果汁だけではないし、柑橘に傾倒しているわけでもないよいバランスでおいしい。リースリングのこういう一面は初めてかもしれません。
めっさおいしい!
常々、アルコール度数の話をしますが、13度もキモですね。13,5度までは許容範囲のはずですが、それ以上のアルコールのボリュームは必要ないんですよ。澱とともに半年ほどの熟成だけでいい。24ヶ月の瓶熟成でどうなるか?と思いしたがとても素直でピュアな果実の香味。飲み口にペトロール系はそう感じないはずです。低めの温度も似合ってるのかもしれません(これから温度上げます)。いやあ、リースリングの辛口は(ここ重要)、自分もピンポイントの「ピン」が狭いので、あまり扱ってきませんでしたが、これは、ポイント、スポットに入ってますね。射抜かれた感じがあります。自分のポイントはもっと白い果実の香味のみ‥と思ってましたが、24ヶ月の瓶熟成による、強過ぎない柑橘や薄らとした熟れ感‥いや、熟れてないんですし、落ち着いた‥でもないんですが、これ絶妙においしい。
これで何食べたいかな?と考えるに‥新鮮なオリーブオイル、ブッラータなど、香味やわらかいオイル(乳製品)がいいかもしれませんね。このワインも注ぎたてはペトロール系の風味、いや、飲み口にないわけでもないんだけれども、それって、一種のオイリーで(乳)脂肪系)な感じなんですよね。そこに合わせらせるとすれば、それこそなんでもありなのかもしれません。。
あたしの評価するいわゆる「キレイに冷える」酒質ですね。
ミネラルがないわけではないが、ミネラル推しや、ミネラル硬さは前じゃないんだけれども、とってもクリア、スワロフスキー的なミネラルの角が取れてる感じ(俺、いい表現した‥)。
二日目もグラスはシュピゲラル、ディフィニッションのユニバーサル型。石油香に落ち着き。角の取れた柑橘と、ほんのり甘みのある白い果肉果汁の香。ミネラルもあるのですが、チョークを舐めるような感じではない。黄色過ぎないのがいいですね。真っ白でもありませんが。飲み口は相変わらずとてもキレイに冷えてますね。クリアで含み香がアロマチックになってきましたが、クドくなく、キュンとした酸味があり余韻とともに引き締めてくれます。
いやあ、おいしい、リースリングでおいしいと思ったの久々です。
キモは、やはりクリアな果実の香味とミネラルですね。「キレイに冷える」というのはとても大事。よくぞ樽熟成なんぞしてくれなかったと感謝したい。酸味が旨味と絡み、旨酸っぱさがとてもジューシーでおいしい。クドくない、出しゃばり過ぎない柑橘があるんだけれども、リースリングの範囲を超えてないし、リースリングの特徴的なミネラルや石油の風味もドを超えてない。
ちょうどいい。こういうのでイイんだよ‥そんなリースリング。
13度のアルコール度数もいい。度数の高い(もしくは高く感じさせる)リースリングやゲヴェルツほど飲み疲れるものはない。アロマちっく具合も派手ではないのもいい。派手だとほんと疲れますからね。単体で飲むにはいいかもしれませんが‥。
温度が上がるとオイリーさが増します。もちろん過剰ではありませんけどね。そこに石油香がぶおーっとあると、クドくなりますが、含み香の石油香はありながらも、そう迫るわけではないからちょうどい。いいバランスです。好みのバランスです。温度が上がってからは、どこかフリウラーノっぽさもあるんですよね。上げ過ぎない程度がいいかもしれません。温度が上がると少し苦味、爽快な苦味が少しでてきてこれもいいですね。
三日目もグラスはシュピゲラル、ディフィニッションのユニバーサル型。冷蔵庫キンキン温度。少し香りにも味わいにも苦味も感じますが、柑橘由来の風味で酸味とともに引き締め要素なのがいい。飲み口はやはりオイリーなやわらかさもあるんですが、やっぱりキレイに冷えてますね。だからってクリアな香り水というわけではない。まろやかさに、味わいもしっかり乗ってる。これは素晴らしい白、リースリングですよ!
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