Vie di Romans Chardonnay 2021 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

チョメチョメ先行案内対象ワイン(VDR2021)

更新履歴 2023/06/09
販売価格

5,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

※お一人様1本でお願いします。

ヴィエ・ディ・ロマンス・シャルドネ 2021 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。

 2021年のビンテージ情報

 1980年代のようなクラシカルなビンテージ。全体的に生育サイクルはゆった
 りで、ブドウにしっかりと酸が残った状態で収穫ができました。ミネラル分
 と糖とのバランスも取れた仕上がりとなっています。厳しい冬の影響で萌芽
 は遅れました。4月上旬に例外的な霜がおり、成育初期段階の新芽を襲いま
 したが、生育サイクルがゆったりだったために被害は限定的でした。非常に
 乾燥した4月の後、5月には多くの降雨があり、広範囲にベト病の被害が出た
 ため、いくつかの畑では手作業で被害を受けた葉や房を除去する必要があり
 ました。6月中旬には天候が回復、特に早熟の品種では、例年よりも10日か
 ら13日ほど開花が遅れました。夏は温暖な日と冷涼な日が交互に訪れ、ブド
 ウが成熟。最終的に降雨量は例年を下回り、その後も好天が続いて平年より
 も遅れながらも9月1日から3日に収穫を迎えました。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

1990年から始まった単一畑別のワインの中でも、ヴィエ・ディ・ロマンスの名を冠した海抜31mの畑。1986年、2000年、2001年の植樹の樹が栽培されており、平均樹齢は23年。比較的浅めの土壌に砂利や小石を含む赤みがかった粘土質の畑こそが、その名もヴィエ・ディ・ロマンスと呼ばれる単一畑となり2015年から9,95haと記載されています。この2020年は9月の12日、14、15日と21日に手詰みで収穫。ステンレスタンクで約8度でのコールドマセラシオン。16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで20日から24日間のアルコール発酵が施されます。マロラクティック発酵は施されません。澱と接触させたまま228リットルのバリックで9ヶ月以上の熟成後、澱引きを兼ねてステンレスタンクに戻してから瓶詰め。この2020年ビンテージは、2021年7月の13日から16日に瓶詰め。8ヶ月の瓶熟成期間を経ます。アルコール度数は、2008年は14.6度、2009年は15.15度、2010年は13.77度、2011年は15.10度、2012年は15.24度、2013年は14.42度、2014年は13.25度、2015年は13.7度、2016年は14.5度、2017年は14度、2018年は14,30度、2019年は14.12度、この2020年は14.94度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのデザイン。おっとコルクメーカー変わったかな?コルクの質はとてもいい5cmです。冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です(ブルゴーニュ使い)。色調は少し濃いめの黄緑が入るしっかりとした黄色です。グラスからの香りはヴィエ・ディ・ロマンスの樽ドネらしいたっぷりとしたもの。ヴァニラを伴うパインとマンゴーなどの南国系フルーツに、クリアに冷えた柑橘とアプリコットの果汁感。温度はまだ低いですが、十分に開いて感じますね。スパイスを伴うハチミツの香りもお馴染みですね。この数年の傾向としての樽ドネらしい、樽を感じさせてくれるのは好材料です。

口に含みますと、やわらかく重い柑橘の果汁。非常に密度感に溢れるフルボディ。ミネラルがないわけではないんだけれども、近年の果実味重視の傾向は樽ドネには絶対合う、絶対こっちの方がいい。非常になめらかで、白ワインですが、シルキー、ベルベットの様という表現ができるかもしれません。終盤に向けて柑橘の酸味が凝縮するようで、重厚な果実味に負けないし、飽きさせない。非常に果実味が凝縮していますね。樽は効いてますが、効き過ぎてはいません。この品質は、値上げがあったとしても世界的にコスパ高過ぎと言われるのも間違いないですね。アルコール度数は14,5度ですが、それ似合う樽ドネ。非常になめらかさは、硬過ぎないプリンのよう。2020年ほどマンゴーが支配的ではなく、関西人的にはミックスジュースですね。味は力強いんだけれども、丸みがあるからイガイガしない。温度変化が楽しみです。

実はこんなに果実味もたっぷりだし、樽の効いてるしアルコールも高いんだけど、甘過ぎないのも良い。白ワインなんだけど、どこかタンニンを感じるし、やっぱら酸味が活きてますね。これからの蒸し暑い季節に、こんなフルhボディの白はどうかと思うんだけれども、ただただ、フルボディなだけじゃないんだな。2020年も近年の過去イチと思いましたが、それが継続しています。今の流れ‥とてもいいです。

まいどススるように飲んではダメ、飲むならたっぷりと口に含んで‥と申しておりますが、このワインなんかは特にそうです。口先でススってちょっとだけ飲んでもぜんぜんあきまへん。たっぷりと含みましょう。

と書いてると、二杯目にしてもう半分を切ってしまいました。二杯目はゆっくりと飲むことにします。温度が上がってきました。膨大ではありませんが、旨味も出てきましたね。温度が上がるとこの手のワインはダレがちですが、ダレません。低い温度よりも明確に甘味を感じ、酸味もクッキリとしてきました。ワイン単体で十分に満足できるワインで、いい意味で食べ物が思い浮かばない。モッツァレラ、ブファッラに、マーマレードのような柑橘のコンポートとかどうでしょう。

うん、旨いな。温度が上がるとさらにまろやかでクリーミー。でも、重いのにエアリーでもある。この数年でかなり樽ドネとして、樽ドネ感がキチンと全面、前面に出てきたように思いますね。2020年もそうとうベタ褒めしてましたが、この2021年もベタ褒めしますよ。価格も高くなりましらが、正直ミアーニの1/3と思うとさらにコスパ良いし、ミアーニのシャルドネに負けてない勢いを感じますね。これぐらいバコーンとフルーツを押し出した方が樽ドネはいいですよね。もちろん、ヴィエ・ディ・ロマンスの個性は損なってませんよ。

二日目も冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です(ブルゴーニュ使い)と、初日は書きましたが、よく見るとザルトのボルドー型(ブルゴーニュ使い)でした。新鮮な南国フルーツと柑橘が、さらに新鮮な生乳のクリーミーさでまとまる。温度低めですが、しっかりと開いていてるのもいいですね。二日目らしい旨味とまとまり。特筆すべきは余韻があまりにも長いこと。ヴァニラな樽香は初日の方が顕著だけれども、十分に樽が果実の香味に溶け込んでる。終盤の酸味に被せてくるようなスパイスも特徴的で、ヴィエ・ディ・ロマンスらしい。これは、どうやら2020年からバージョンUPしたように思えますね。2020年よりもアルコール度数は0,5度程低いので、2020年ほどのボリュームはないのかと思ってましたが、ところがどっこい同レベルで十分満足度が高いですね。

三日目も冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウのデフィニションのユニバーサル型です。三日目でも問題はなさそうですが、お試しです。香りは初日から変わりませんね。低い温度でも十分開いて感じる。これがミネラル主体だったころは、土壌の香りが先にきて果実の香りが後になり、開いて感じてなかったんだと思います。そこはかとなくこのスパイスの部分は、樽ヴィニョンと間違えそうになるかもしれません(昼間にコルテレンツィオのラヴォア・ソーヴィニョンブランを飲んだ後なので、なおさらそう思う)が、樽ドネです。三日目にしてか、このグラスだからか、クリアなミネラルを飲み口に感じますし、よりドライに感じますね。温度が上がってくると変わると思いますが。温度が上がると旨味と甘味、そして粘性を感じますね。粘度があると、余韻もさらに長くなる。ちょっとこれは、2020年以降の樽ドネは、ひとつステージが上がったと言っても過言ではありません。

必飲の樽ドネです!

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