Sintesi di Capitoli 2009 Ronco del Gelso

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の赤

ロンコ・デル・ジェルソ

更新履歴 2014/06/14
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

シンデジ・デイ・カピートリ 2009 ロンコ・デル・ジェルソ
《イタリア/フリウリ/赤/メルロ60%、ピニョーロ40%/フルボディ》


フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州はコルモンス地区も素晴らしい生産者の宝庫。協同組合なカンティーナ・プロドットーリ・コルモンスはもちろん、リヴィオ・フェルーガやボルゴ・サン・ダニエーレもコルモンスだ。

現在のオーナー兼エノロゴはジュリオ・バディン氏。元々はブドウ栽培農家だったそうだから、それこそ協同組合に卸していたか、この地での比較的大きな生産者となると前述のリヴィオ・フェルーガ、日本では見かけないがアンゴリスという生産者かも。自社瓶詰めを始めたのは1988年、イソンツォ川の支流であるアルテ川近くに畑を所有しており、痩せた小石混じりの土壌。土壌の個性を生かすために、肥料はほんの少しだけとのこと。


うちはオーガニック、ビオデナミや何とか(失礼)ではない。かと言っておざなりにワインを造っているということでは全くない。
環境へのわずかなインパクトしか及ばさない栽培や醸造のテクニックを使わないことには意味は見いだせない。これは醸造学校で習ったことで、純粋に農業であり、自分にとって宗教的なものではない。
例えば、害虫にはフェロモン剤を使う。銅剤は6kg/haしか使わないし、敏感な品種には一切使用しない。ボトリティス菌の殺虫剤はずっと使っていない。ピート由来の天然肥料は使用する。
除草剤は1,5リットル/haのみ使うけど、殺ダニ剤は一切使用せずダニは天敵を使う。水をセーブするために点滴灌漑を行う。
畑は自分の庭みたいに大事に手入れするんだ。醸造においては培養酵母、硫黄、ベントナイトは使うけど他は使わない‥自分が目指すワイン醸造への見解を損なうことなく、全てが自分の知識や経験、思慮分別を通して得て来たテクニックなんだよ



現在約25haのブドウ畑から、8種類の白ワインと、1種類のロゼ、2種類の赤、1種類のパッシートを醸しているが、そのパッシート以外は、コルモンス地区のあるゴリツィア県のフリウリ・イソンツォDOCを名乗る。

ジェルソのワインの個性は明白。もちろん、その品種特性の表現も巧みだが、樽熟成の有無に関わらず、異次元の密度の高さ、オイルのような粘性。単一品種、混醸に関わらず果実や花の香味は立体的で複雑。フルボディで強さを感じますが飲み飽きしない‥。実は皆さんが(も)求めていたフリウリワインはこのジェルソでは?


haあたり5,700本の株密度、グイヨで栽培されるメルロはR3と188というクローン。ピニョーロはマッサルセレクションで選抜された樹からのブドウ。26度に温度管理されたステンレスタンクでの20日間の醸しと発酵の後、マロラクティック発酵が施されます。熟成は2500リットルの大樽で24ヶ月。この2009年はヴェロネッリ誌2013年度版で★★★94点(D.T)の高い評価を獲得しています(ジジブロよりもダニトマの方がこのワインに高い評価)。

ちなみに Sintesi dei Capitoli をグーグル先生に翻訳してもらいましたら「章の概要」なる答えを頂きました。

フリウリの赤土着品種であるレフォスコと比較してもとてもマイナーな(たぶん)ピニョーロ。ピニョーロと言えばアヴァツィア・ディ・ノヴァチェッラな修道院で栽培され、当時エノロゴを勤めていた(後に独立するが裁判したんだったか色々あった)ウォルター・フィリプッティが復活させたんだったかの経緯あるフリウリ特有の品種ですね。そして、フリウリでは歴史があり、決して国際品種という括りではすまされないのがメルロ。ミアーニを筆頭にするつもりはありませんが、フリウリにおけるメルロは成功していますね。北らしい冷涼さは豊満になりがちなメルロをシュっとまとめ、果実味がピュアなんですね。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ボトル形状は撫で肩のいわゆるブルゴーニュ型となりますが肩部分に「GORIZIANA」の凸モールドがございますのでイソンツォDOC(ゴリツィア県)の共通瓶のようですね。ピエモンテ州のアルバ地区の「ALBEISA」の共通瓶と同じくマーケティングを兼ねたコストダウン策という感じかな。ロンコ・デル・ジェルソの(表)ラベルはどこかの高級チョコレートメーカーのパッケージのような洒落たもの。詳細な情報はすべて裏ラベル(裏はちょっとショボい印刷なのが残念)となります。コルクはもう少しがんばって欲しい4.5cm。グラスはヴィノムのボルドー型。表記のアルコール度数は13.5度。

ピンク紫の泡を立たせながらの液体は真っ黒です。エッジにもほのかに紫が射しますね。セラーの温度なんですがちょっと低いかな‥しばし放置。ピニョーロの香りはどこか香ばしいし、カブトムシの餌としての黒蜜とか、どこかカベルネフランにもにた赤と黒がテカるブラックチェリーのような香りがしますね。どこか香り高い枝豆の雰囲気にも似てる。カシスリキュール、目に良さそうなブルーベリーどこかコテっとした甘味が香りますね。スワリングする手応えも、白同様にパツンパツンの密度が予想され、これはジェルソスタイルなんでしょうね。

口に含みますと、スパイスの香りとともにやわらかな果実が‥オイリーかと思いきや!サラっとしたタンニンは天花粉の様、ベタつなない(=オイリーじゃない)し、とてもシルキーな飲み口。もちろん、ふんわりしながらも密度は高い、でも、その白単一のような重みはない。

むむう。ジェルソは樽熟成させたキュベの方が大人しい、いや、大人びた感じ。とてもスタイリッシュなバランスがあり、13.5度というアルコール度数もあるが、素直で飲みやすい。タンニンも酸も、とても質が高いですね。ふむふむ、シルキーとも言えるしガーゼ的な肌触りに思えるのはどこかエアリーなのかもしれませんが、では、エアが含まれる部分がヌケか?いや、違う。とても良いシャリの感覚か‥。口の中で解けるわけではないが、無理なく香味は広がる。余韻もズ太いわけではなく繊細に続きます。

いいねえ。まったく暑苦しくない。

軽いという意味ではありませんよ。どうなんでしょうね。かの昔、カルメネールなる品種を飲んだ際に‥これはメルロと同じなんだおーでしたが、そんな風味もありますね(≠メルロとして)。鉄分なんだと思います。マグロやカツオなど赤身の魚を食べた時のあの感じですね。ということは…ですね。

そうだ!

樽臭くないのにやっと気付いた。過剰なヴァニラもないし、しっかりと溶け込んでいて果実香主体。はやりピュアなんですわ、北‥フリウリの赤ってほんとピュア。でもシンプルに陥らない。温度が上がると、少しヨードっぽさも出てきましたね。粒黒胡椒の華やかな香り、ベリー系の果実の香味のピュアさ、サンジョヴェーゼやネッビオーロにはない美味しさ‥。

二日目もヴィノムのボルドー型。ああ(吐息混じり)いいわ‥初日も閉じた感はありませんでしたが、この二日目は開いた感があります。果実の香りはピュアな甘味も感じられますね。熟したメルロが前に出て来た感じでしょうか。口に含みますとやわらかさがあって、密度も十分、でも重過ぎない飲み口は13.5度の恩恵もあるかもしれません。

ミアーニ・ロッソに似た部分があるんですよね。あちらはメルロ+レフォスコで、こちらはメルロ・ピニョーロですが、どちらもメルロにスパイス感とブドウの皮のニュアンス、複雑な香味を与えてくれるのは共通だし、どこか似た部分があるのはどちらもメルロとの相性がいいのか、いや、メルロって品種は案外、色んな品種と相性が良いのかもしれません。それにしても酸とタンニンの質が高いですね。余韻もホロホロと長くなってきました。

三日目もヴィノムのボルドー型。土壌を彷彿とさせる香りとスパイス香、どこかピニョーロってアマローネ系の香りなんだわ(今頃気付く)。ブドウの皮っぽさと苦甘い香りが似てると思うね。香味にドライでサラサラしたニュアンスもありますが、やはりシルキーでなめらかな風合いがある。樽使いがとても上手な造り手ですね。

素晴らしいフリウリの赤ワインに仕上がってますよ!

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