Barolo Rocche dell'Annunziata 1993 Paolo Scavino
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バローロ・ロッケ・デル・アヌンツィアータ 1993 パオロ・スカヴィーノ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
父であるロレンツォ・スカヴィーノと息子であるパオロによって1921年にカスティリオーネ・ファレット地区で創業。パオロの息子であるエンリコは10歳だった1951年からアジェンダで働き始め、現在はその娘であるエンリカとエリーザの四代目への世代交代の真っ最中な家族経営の生産者ですね。
現在所有するバローロDOCG認定の畑は23ha。クリュはカスティリオーネ・ファレット地区のみならず19のクリュを持ちます。本拠地カスティリオーネ・ファレットならブリック・デル・フィアスク、バローロ(村)ならカンヌビなど素晴らしいクリュを所
有していますが、ラ・モッラの銘クリュであるロッケ・デル・アヌンツィアータなどなど。バローロ・ボーイズの中心的な生産者ですね。
パオロ・スカヴィーノ所有の畑の地図(公式サイト)
www.paoloscavino.com/vineyards/
ラ・モッラのロッケ・デル・アヌンツィアータにパオロ・スカヴィーノが所有するのは0.46haと最もミニマム。海抜385m、南から南東向きの畑。1990年が初ビンテージですが、2000年、2010年、2013年に改植されているようですね。生産本数も最も少なく2,500本前後の模様。パオロ・スカヴィーノといえば、カスティリオーネ・ファレットのブリック・デル・フィアスクが有名ですが、2000年代に入ってから唯一リゼルヴァを名乗る赤ラベルとして、その生産本数も少ないことからこのワインが一番の高値で取引されています。この1993年当時はまだリゼルヴァを名乗っていなかった時代。2008年実績の生産本数は2,900本(ヴェロネッリ)。残念ながらテクニカル情報が公開されておりません。
さて‥状態は、フリック・デル・フィアスクが百式なら、こちらはサザビーとでも言っておこうか。ラベルに擦れや汚れは皆無(見逃していたらすみません)。キャップシールに少し縒れがありますが、特に問題はありません。DOCGのピンクの帯封は縦貼りですがシール部分から離脱しているので、キャップシールはすべてくるくると回ります。液量も揃って高い位置をキープ。経年を考えるとたぷーりですね。液色はようやく明るさがでてきたようですが透明度があり、瓶底の凹みにはほとんど澱は確認できません。素晴らしい状態ですね。なお、表記のアルコール度数は14度となります。
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