Dut'un 2024 Vie di Romans【予備品】
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※お一人様1本でお願いします。
ドゥトゥン 2024 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ50%、ソーヴィニョンブラン50%/辛口》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。
17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。
創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。
彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。
流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。
2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。
イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。
イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。
また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。
■2024年のビンテージ情報
2024年は冷涼で湿潤な春と、暑く乾燥した夏が対照的に現れた気候の振れ幅
の大きな年となりました。春先の豊富な降雨は育成を支える一方で、病害リス
クを高め、丁寧な管理が求められました。夏は高湿と水不足により樹にすとれ
すがかかりましたが、精密な灌水により健全なバランスを維持することができ
ました。成熟は順調に進み、収穫はやや早めに開始。健やかな果実を収穫する
ことができ、成熟したアロマと骨格のある美しい酸が特徴の、全体として調和
とエレガンスに優れたビンテージとなりました。
■ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報
西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。
樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。
なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
のことです。
・タランソ :ブルゴーニュタイプ
・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
・ダルジュ :ボルドータイプ
・バロン :ボルドータイプ
■CMC添加に関しての情報
2024年ビンテージからCMC(カルボキシメチルセルロース)という食品添加物
が添加されております。主な効果は酒石酸の結晶である酒石の発生を防ぐこ
とだそうです。CMCは食品添加物として広く認められており(日本でもね)、
適切な基準に従って添加されています。元々は、低温でワインに不要な物質
(主に酒石)を取り除く方法をとっていましたが、この従来の方法では、ワ
インに必要なアロマ成分も除去されているに感じ、CMCの添加に至ったそうで
す。
「ドゥトゥン」の意味は‥ジャンフランコ・ガッロ氏が作った造語で「全部でひとつになる」とのこと。単一品種からなるワインがほとんどですが、このドゥトゥンとフロールス・ディ・ウィスは混醸となります。このドットゥンは樽熟成されたシャルドネとソーヴィニョンブランが50%ずつ‥その渾然一体な様を「全部でひとつになる」という意味になるんでしょうね。
シャルドネは、ヴィエ・ディ・ロマンス畑から、ソーヴィニョン・ブランはヴィエリスの畑から‥合計で1.3ha、平均海抜31mとのことです。植樹は1986年、1987年、1999年、2000年で、平均樹齢は33年とのこと。基本的な土壌は、砂利や小石を含む‥赤味がかった砂質、シルト質土壌。シャルドネとソーヴィニョンは別々に醸造されます。2024年の9月7日に収穫されたブドウは、ステンレスタンクでの約8度から9度での低温でのマセラシオンと、16度から19度に管理されたアルコール発酵は23日間。マロラクティック発酵は行われません。澱と接触させたままバリック(228L)で約9ヶ月の熟成後2025年の7月10日に瓶詰。瓶熟成期間は9ヶ月以上となります。公式のアルコール度数は13,76度となります。
では、アッサンブラージュに関してはどの時点で混醸されるのか。ドゥトゥンは、樽ドネとして、ヴィエリスとして醸造し、樽熟成(途中)のバレル試飲を行い、更に樽熟成が可能な樽の選抜後、追加の樽熟成を行います。追加の樽熟成の熟成期間を見誤ると、良い状態の樽を選んでも酸化傾向となるので、頻繁に状態の管理が行われます。最終的な試飲で瓶詰めのタイミングを図り、ドゥトゥンとしてのレベル維持したものが、ドゥトゥンとなります。
ここまでは樽熟成の話。アッサンブラージュ後瓶詰めされるわけですが、2022年は19ヶ月の瓶熟成期間、この2024年は9ヶ月の瓶熟成期間となります。2023年はリリースされませんでしたので、ドゥトゥン2024年も他の単一品種などと同様のタイミングで2024年がリリースされました。
いつもより瓶熟成期間が短い。ネガティブですね。輸入元からの回答は、ジャンフランコ氏が最も重視しているのは、熟成期間の長さではなく、ワインの品質がドゥトゥンの基準に達しているかどうかが決めてとなるようです。よって、2024年に関しては、そのタイミングが19ヶ月ではなく、9ヶ月で訪れたことでリリースされたようです。ただし「2023年ビンテージがリリースされなかったことで、市場からはの要求が予想以上に高く、2024年ビンテージの試飲を全スタッフで行なった結果、リリースに十分な品質レベルに達していると判断されました」とのことです。これを読むと、市場から早よ出せと言われるので、これで十分やろ‥という判断とも(意地悪に)読み取れます。
また、今後もドゥトゥンのリリース時期に関しては熟成期間ではなく、ワインの品質が基準を満たしているかどうかによって決定されるとのこと。そのため2025年ビンテージが2027年にリリースされる可能性もありますが、現時点では2027年に2025年ビンテージがリリースが確定しているわけではなく、最終的な判断は今後の熟成状況や、試飲評価を踏まえて行われるとのことです。
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