Pinot Grigio Sot Lis Rivis 2013 Ronco del Gelso

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ロンコ・デル・ジェルソ

更新履歴 2015/04/30
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ピノ・グリージョ ソット・リス・リヴィス 2013 ロンコ・デル・ジェルソ
《イタリア/フリウリ/白/ピノ・グリージョ/辛口》


フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州はコルモンス地区も素晴らしい生産者の宝庫。協同組合なカンティーナ・プロドットーリ・コルモンスはもちろん、リヴィオ・フェルーガやボルゴ・サン・ダニエーレもコルモンスだ。

現在のオーナー兼エノロゴはジュリオ・バディン氏。元々はブドウ栽培農家だったそうだから、それこそ協同組合に卸していたか、この地での比較的大きな生産者となると前述のリヴィオ・フェルーガ、日本では見かけないがアンゴリスという生産者かも。自社瓶詰めを始めたのは1988年、イソンツォ川の支流であるアルテ川近くに畑を所有しており、痩せた小石混じりの土壌。土壌の個性を生かすために、肥料はほんの少しだけとのこと。


「うちはオーガニック、ビオデナミや何とか(失礼)ではない。かと言っておざなりにワインを造っているということでは全くない。環境へのわずかなインパクトしか及ばさない栽培や醸造のテクニックを使わないことには意味は見いだせない。これは醸造学校で習ったことで、純粋に農業であり、自分にとって宗教的なものではない。

例えば、害虫にはフェロモン剤を使う。銅剤は6kg/haしか使わないし、敏感な品種には一切使用しない。ボトリティス菌の殺虫剤はずっと使っていない。ピート由来の天然肥料は使用する。除草剤は1,5リットル/haのみ使うけど、殺ダニ剤は一切使用せずダニは天敵を使う。水をセーブするために点滴灌漑を行う。畑は自分の庭みたいに大事に手入れするんだ。

醸造においては培養酵母、硫黄、ベントナイトは使うけど他は使わない‥自分が目指すワイン醸造への見解を損なうことなく、全てが自分の知識や経験、思慮分別を通して得て来たテクニックなんだよ」


現在約25haのブドウ畑から、8種類の白ワインと、1種類のロゼ、2種類の赤、1種類のパッシートを醸しているが、そのパッシート以外は、コルモンス地区のあるゴリツィア県のフリウリ・イソンツォDOCを名乗る。

ジェルソのワインの個性は明白。もちろん、その品種特性の表現も巧みだが、樽熟成の有無に関わらず、異次元の密度の高さ、オイルのような粘性。単一品種、混醸に関わらず果実や花の香味は立体的で複雑。フルボディで強さを感じますが飲み飽きしない‥。実は皆さんが(も)求めていたフリウリワインはこのジェルソでは?


約3.8haのソット・リス・リヴィス畑。haあたり5,700本の株密度、グイヨで栽培されるピノ・グリージョが使用される。まず12〜18時間のコールドマセラシオンの後、ソフトプレスで搾られたモストは19度に温度管理されたステンレスタンクで培養酵母も用いての発酵。マロラクティック発酵は行われずステンレスタンクと2500リットルの大樽の併用での熟成が施されます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ボトル形状は撫で肩のいわゆるブルゴーニュ型となりますが肩部分に「GORIZIANA」の凸モールドがございますのでイソンツォDOC(ゴリツィア県)の共通瓶のようですね。ピエモンテ州のアルバ地区の「ALBEISA」の共通瓶と同じくマーケティングを兼ねたコストダウン策という感じかな。ロンコ・デル・ジェルソの(表)ラベルはどこかの高級チョコレートメーカーのパッケージのような洒落たもの。詳細な情報はすべて裏ラベル(裏はちょっとショボい印刷なのが残念)となります。コルクはもう少しがんばって欲しい4.5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型。表記のアルコール度数は14度。

現在日本市場に導入されているジェルソの白ワインの中で唯一樽熟成も併用されているのがこのピノ・グリージョ。色味はオレンジではなく純粋に濃い目の黄色で微かに黄緑のヒントがある。併用ながらしっかり、しっとりと樽香を感じますね。そうそう、この感じの樽香のするワインが最近枯渇したたのよねえ。濃縮したエキス、現役のような柑橘の香りは濃厚ですが、同様に突き抜けるような酸味を思わせる香りがあり、濃厚さを感じますがダレませんね。

素晴らしい香りのボリューム。黄色のブラッドオレンジや、黄色のピンクグレープフルーツの熟れ熟れ。口に含みますと、ジェルソらしい詰まった密度とオイリーな飲み口、ながらこのピノ・グリージョは酸が一枚表にありますね。樽のニュアンスを感じさせつつも、この樽を使ったピノ・グリージョが一番、重さを感じさせないかもしれません(相当重いけどね)。

旨味と酸味の相関関係は、このピノ・グリージョは素晴らしいですね。温度が上がってきてからも、オイリーさがありつつも、酸がすーっと過るバランスが重過ぎない絶妙なバランスを持つワインですね。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型です。樽香に白いミネラル香が混じります。チョーキーな香りは果実に溶け込んでいて、柑橘も花の香りもピノ・グリージョらしい大人な感じ。口に含みますと含み香の樽香がとてもいいですね。分厚さを感じますが樽香と果実、酸のバランスがとてもいい。

ピノ・グリージョは造り手の姿勢次第でその色を始めとして色んなスタイルに変化するが、ジェルソのピノ・グリージョ‥しかも樽、とても好きだな。

どこか不思議。ステンレスタンク仕上げのトック・バスやラティミスの方が重く感じるんですよね。実は、基本的な部分でオイリーで重く感じることや、詰まった果実感は同じなんだろうけれども、ソット・リス・リヴィスは、そこの樽熟成という要素が加わることでバランスが保たれ、それらよりも軽く感じさせるんです。軽くと言うても相当重いワインなんですけどね。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア。樽材の情報(大きさや新樽比率)がありませんが、やはり樽熟成させているんだから樽の風味を楽しみたいと思うとこの三日目あたりが最後になるかもしれません。それにしても、密度は継ぎ目がないですね。グリージョですが、赤っぽさやグレーではなく黄色にシフトしているのはある意味真っ当か‥。実は四日目まで飲みました…さすがに四日目は樽香はややヌケ、果実は少し平坦になる感じでまとまりますが、ぜんぜんイケてます。

せっかくの樽熟成したピノ・グリージョなので樽香も楽しみたいと思うと、新鮮な
ァニラも香る三日目までかな。にしてもバランスが良い。ステン仕上げのトック・バスやラティミスほど個性を際立たせるタイではないとも言えるが、それはこのワインの完成されたバランスがあるからなんです。

樽香はほんと良質で、いい意味で懐かしさもある。数年前まではバリックでの樽熟成をしていましたが、近年は2500リットルの大樽に変更されています。その大樽がまだ新しいの新樽的なヴァニラの香りがあり、それがやわらかい‥んだそうです。

ほんと良質な樽香、樽の風味を持つ白ワインが少ない。ジェルソのしっかりとした果実感があればこそ、樽との均整も取れるんだと思う。いやはやほんとに素晴らしい。

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