Rosso di Montalcino 2018 Le Chiuse
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ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2018 レ・キユーゼ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
レ・キユーゼは、かつてビオンディ・サンティ家が所有していた区画の名称で、ビオンディ・サンティのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ用のブドウ栽培が行われていた特別な区画のひとつとなります。ビオンディ・サンティ家4代目当主タンクレディは、息子の5代目フランコと娘のフィオレッラにレ・キユーゼを東西に分割して相続させましたが、フィオレッラの高い後、彼女の娘であるシモネッタが東の区画の相続を受け、1990年、夫のニコロと共に新たに「レ・キユーゼ」を立ち上げワイン造りを始めます。現在はシモネッタとニコロの息子であるロレンツォがブドウ栽培とワイン造りを行っています。樹齢60年から70年の母木の選定はロレンツォの曽祖父にあたるタンクレディが行い、最高のサンジョヴェーゼ・グロッソと称される「B-BS11」のクローンを有すビオンディ・サンティ家以外では唯一の蔵元でもあります。現在、ロッソ・ディ・モンタルチーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはアンナータとリゼルヴァを、ステッラーレというスプマンテも生産しています。
海抜300m、北東向きの7haの畑はガレストロ・トゥーフォ、化石を多く含む石灰を帯びた粘土質土壌。イル・グレッポ畑と同じくマッサルセレクションされたB-BS11のクローンのサンジョヴェーゼ・グロッソとなりますが、ロッソ・ディ・モンタルチーノには樹齢2年、10年、16年と比較的若樹からのブドウが使用されます。収穫されたブドウは30分以内に破砕、圧搾され29度以下に温度管理されたステンレスタンクで18日間のアルコール発酵。発酵期間中はポンプオーバーやパンチダウンが施され抽出が促されます。タンク内でマロラクティック発酵が行われ、スラヴォニア産の2hlから3hlの大樽で12ヶ月の樽熟成後、軽いフィルターをかけて瓶詰め、8ヶ月の瓶熟成後リリースとなります。平均年産は10,000本。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
レ・キユーゼらしい特徴的な縦長のラベル。このロッソはクリーム色地に薄い黄緑色のブドウのパターン。なんつってもロッソにしては(語弊あり)コルクがいい。しかも5cmあって十分な質と長さ。グラスはヴィノムのブルネッロ型一択、表記のアルコール度数は13度となります。ボトル越しからの色調も決して暗く(濃く)はない印象でしたが、グラスの中でも明るさも感じるクリアなルビー色という感じかな。少しこし餡の風味な小豆のほっこりさもあるが、果実香がクリアに開いていますね。赤いチェリーとカブトムシ的光沢ある皮のチェリー、決してアルコール感が強いわけではないが、熟度を感じるという意味でマラスキーノチェリーの風味。キレイにかかる樽香、少し鉄分なミネラルの香りもありなかなか複雑。いい意味でイジってないサンジョヴェーゼのひとつの形で、紛れもない。
口に含みますと、味わいにも同様のチェリーの果実味があり、やはりマラスキーノっぽさに、キュんとした甘味もあるが、決して過ぎることはない。チャラチャラしない穏やかなミディアムボディで、深さという三次元な構図。甘味と同調するように、旨味もあるが、キュッと引き締まった酸味もありダレないですね。味わいにも閉じ感はなく力みのない力強さ。旨味が強いんですが、やさしい旨味系ではなく、メリハリのある酸味や、十分な渋味があり構図が見えますね。余韻も長く、余韻に少しスモーキーな風味もある。
果実の香味にチェリー感がハッキリとあり、方向性を感じますね。決してビオンディ・サンティにスタイルまで似せているわけではありません。レ・キユーゼは、レ・キユーゼらしいおいしさの方程式を感じます。現時点でこれだけのミディアムだと、時間経過でもっとボディ感が出てくるかもしれませんね。ロッソ・ディ・モンタルチーノですが、しっかりと満足度があり、なおかつ、今すぐに飲んでおいしいという課せられた使命もキッチリなのもいいですね。
二日目もヴィノムのブルネッロ型です。こし餡小豆の香りはロッソ・ディ・モンタルチーノに顕著ですね。マラスキーノチェリーの風味も同じです。香りからしてとても重厚、溶け込んだスパイス。口に含みますと、おおお、シルキーじゃないですか。輪郭はとてもシルキー、キレイなミディアムの酒質ですんなりと飲める13度。旨味もありますが旨味推しではありませんね。甘味もありますが、香りほど味わいに甘味を強くは感じません。この甘味には案外、塩っ気という意味でサラミや生ハムなんかも良さそうですが、この重厚さを思うとドギツクないソースのハンバーグも良さげだなあ。肉感と肉汁をこのワインの酸とタンニンで流したい。
うーん、飲み込むほどにスパイスがくすぐるチェリーの複雑な香りの迫力がいいですね。でも、気負わない飲みやすさがあるのがとてもいい。
三日目もヴィノムのブルネッロ型。初日から一貫したマラスキーノチェリーの香味。味わいはさすがに三日目らしいまとまり。溶け込みがありまろやかでとても飲みやすいですね。やっぱりワイン単体でもたのしめてしまう。13度とアルコールは高くないのだけれども、アルコールを高く感じるのは果実の熟度かもしれませんえ。過熟感はありませんが、十分に熟したブドウを感じますね。セミドライのチェリートマトを肴にしてもいいかも。余裕の三日目、これは四日目まで引っ張るかな。
四日目もヴィノムのブルネッロ型‥さあ、四日目ですね。いやあ、それにしてもよく開いてらっしゃる。こういう誰にでも好かれるようなヒトになりたかった‥(おい)。四日目にもなるとグラスからの情報は湧き上がるわけではなく内側に対流するのを感じる感じ‥そうめんを湯がいてる時みたいな感じね。決して溢れださないんだけれども、外側から中心部に対流する。輪郭は非常にソフト、艶ってぽい甘味があり、旨味が一歩前だけれども旨味推しではないのもこのワインのスタイル。渋味や酸味がしっとりとしていますが、キチンと構成に寄与していてバランスはやっぱりいい。飲み疲れないんだけれども(13度だし)、物足りなさがナイのもいいですね。
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