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Mongrana 2009 Querciabella

トスカーナ州の赤 > Querciabella

	更新履歴 2013/05/31 通常特価 2,380円(税込) 販売価格 1,680円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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モングラーナ 2009 クエルチャベッラ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ50%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%／ミディアム》


その愛らしいラベルが印象的なクエルチャベッラ。イタリアの生産者の中でも、１、２を争うほど素晴らしいラベルデザインは、その酒質同様‥洗練されたものですね。1972年‥アメリカのイタリア系移民だったジュゼッペ・カスティリオーニ氏がグレーヴェ・イン・キャンティに150haもの土地を購入。当初は葡萄畑は2ha程度だったようですが、現在は約82haの葡萄園となっています。

いつかイタリアへ‥いつかワイン造りを‥は、はやりイタリアをルーツに持つ移民の子や、イタリア以外で事業を成功させた者は一様に考えるもの‥なんですね。もちろん、ワインは愛してやまないでしょうし‥。最初はアメリカとトスカーナを行ったり来たり‥だったそうですよ。

初めてのキャンティ・クラッシコ（1332本だけですが‥）が完成したのが1974年、本格的に始動したのは1977年から‥だそうです。1981年には、カマルティーナを発表し、当時のエノロゴは‥かのジャコモ・タキスなんですね。現在は、ジャコモ・タキスからバトンタッチした、グイド・デ・サンティ氏と、ルカ・クッラード氏がエノロゴを勤めています。

そして、クエルチャベッラがマレンマ地区からの葡萄で醸すのが、このモングラーナなんですね。クエルチャベッラのマレンマ地区進出にあたっては、現当主のセバスティアーノ・カスティオーニ氏と、父ジュゼッペ氏が1997年から計画していたもので、2000年から‥年産10000本もの実験的な醸造を開始、モングラーナとしてリリースされたのは2005年が初ビンテージとなり、約32haの葡萄園を所有しているようです。その名前であるモングラーナは、ルネッサンス期に活躍した詩人「Ludovico Ariosto」の抒情詩である「Orlando Furioso」に登場する貴族の騎士に由来するそうです。

葡萄品種はサンジョベーゼ50%に、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%となり、品種ごとに、その成熟度を見極めてから手摘みで収穫する葡萄達は、葡萄を傷つけないように小さなケースで収穫されます。ステンレスタンクでの発酵とマセラシオンの後、マロラクティック発酵。瓶詰め前のアッサンブラージュまでの熟成期間の大半はセメントタンクでの熟成ですが、少量は、バリックで10ヶ月月熟成されたものも最終的にブレンドされます。

2009年は実はカマルティーナが生産されていないんですね。個人的には2009年のトスカーナに全く悪いイメージがないのですが、

クエルチャベッラと言えば、そのセンス溢れるエチケッタは、キャンティ地区の物と共通のイメージですが、最大の違いはそれが毎年セバスティアーノ氏フォトグラフなんですね。この2009年はPaola Banch氏の作品となります。

飲んでみました‥。

基本的なラベルデザインはグレーヴェ・イン・キャンティで醸される他のワインと同様ですが、モノクロームに対する差し色が、それらはボルドーな赤色に対してこちらは黄色なんですよね。うん、これもイタリアらしかな‥フェラーリだってそうですからね。Paola Banch氏写真はマレンマで撮影された角のある動物（なんやねん）。コルクはもうひとがんばり欲しい4.5cm。現行と1年半ほどの差がありますがコルクのお尻はあまり染まっていませんね。バックラベルに記載のアルコール度数は13.5度、グラスはオヴァチュアです。

とても香りがやわらかく開いていますね。樽熟成されたカベルネソーヴィニョンの香が主役。他の年号を比較するとその25%分のカベルネの香りには確かにカマルティーナを感じるではないか。その現行と1年半程の差も納得できるソフトなまとまり、落ち着きも感じさせますね。含み香の甘味の部分になぜかピーチを感じるのですがこれがまた実にオモシロイ。

二日目もとても良く香りが開いています。やわらかさもあるしね。おおお、これは旨いわ‥。カベルネに青さはないながらも、やわらかで密度の高いカベルネが効いてます！初日同様に、なぜか桃っぽいフルーツの香りはプルーンなんですね。ブルーベリーやカシスなどの紫の香りも‥。サンジョヴェーゼが半分らしく酸も筋が通っており不足感はなし、メルロのふくよかさと共に、キレイに樽がかかったカベルネ主体の香味も旨い。2009年、暑かったがゆえのしっかりと熟した風味はマレンマらしい。

グラスはヴィノムのボルドー型でも大丈夫ですが、オヴァチュアあたりがより密度を高く感じさせてこのワインには似合ってますよ。