Barolo Riserva Bussia 90di 2015 Giacomo Fenocchio
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バローロ・リゼルヴァ・ブッシア 2015 ジャコモ・フェノッキオ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
モンフォルテ・ダルバはブッシアに本拠地を置くジャコモ・フェノッキオ。創業は1864年では世代に渡りワイン造りを続けている歴史ある造り手です。現当主はクラウディオ・フェノッキオ。時間をかけた発酵と大樽での熟成という伝統的な手法を守り続けています。所有する畑は合計14haと規模は大きくはありませんが、カンヌビや、ヴィレッロという超銘畑も所有しクリュ・バローロをリリースしていますが、ジャコモ・フェノッキオのご自慢は、ブッシア畑、ブッシアからはバローロ・リゼルヴァもリリースしています。
海抜300m付近、南から西向きの1haの畑。エレヴヴィッツィアーノ(赤茶色泥炭土)と呼ばれる鉄分が豊富に含まれる粘土質と、石灰質の堆積物が混醸土壌。栽培されるネッビオーロのクローンは、ミケ、ランピア、ロゼの三種類で平均樹齢は30年。収穫したブドウはステンレスタンクでのアルコール発酵、90日との長期のマセラシオンでは果帽で蓋をさせる伝統的な製法。これにより果皮に含まれるタンニンがゆっくりと抽出されます。発酵後はステンレスタンクで6ヶ月の熟成後、35hlから50hlのスラヴォニア産の大樽で48ヶ月、瓶詰め後約12ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースとなります。平均年産は4,000本ほど。なお、ラベルに記載の「90di」は、90日間の長期発酵を意味します。
前回のヴィレッロの際も紹介しましたが、MGAのサイトでブッシアの畑も(無料で)公開されています。ジャコモ・フェノッキオは結構な面積を持ってるんですよね。パルッソや、ジュゼッペ・マスカレッロに隣接する畑から、様々な斜面にブッシアを持っています。
https://www.barolomga360.it/en/mga/bussia/
ワインアドヴォケイト誌/92点
After all these releases from 2017, it's nice to travel a few more years back in time. The Giacomo Fenocchio 2015 Barolo Riserva Bussia 90 dì reveals a bright ruby color with good vitality and energy. Aromas of dried cherry, cassis and sweet plum lift from the bouquet, towing along delicate tones of crushed stone and dried licorice root. It feels like the wine could give more of itself, but like so many, it's probably just a question of giving it more time to age. This was a release of approximately 4,000 bottles.(17/6/2021)
ヴィノス/93+点
The 2015 Barolo Riserva Bussia 90 Dì is a big step up from previous editions. I am still not completely sold on this bottling, but the 2015 has plenty of depth, with incisive tannins to match, and better overall definition than has sometimes been the case. Bright red berry fruit, orange zest, white pepper, mint and dried flowers linger.(2/2021)
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
それが何年までかは覚えてませんが(覚えとけよ)、以前はボルドー型瓶だったのですが、この2015年はALBRISAの共通(撫で肩)瓶となっています。かつてのGAJAのクリュものや、今でもブルーノ・ジャコーザのリゼルヴァなどもそうですが、このジャコモ・フェノッキオのブッシア・リゼルヴァは、いわゆる赤ラベルとなります。表ラベルに「90di」の記載は、テクニカル情報にも記載の通り、90日の長期醸し発酵を意味します。コルクは上質の5cm、グラスはシュピゲラル、ディフィニッションンのボルドー型(ブルゴーニュ使い)です。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度となります。
非常に、非常に色調がいいですね。エッジにオレンジが射し、決して濃い色ではありませんが、暗いながらも淡いガーネット色はクリアです。そして何よりも香りが素晴らしい。グラスに花を近づけることなく、バラやイチゴの香りに溢れています。ふわーって声が漏れますね。ほどよく果実が熟した甘味ある香りがあり、くすぐるようなスパイスは少量ながら感じることができます。香りから艶っぽく、しっとりとした果実味が想像でき、いわゆる熟成とはまた違うこの感じは、やはり長期発酵によるものかもしれませんね。タンクに果房の恩恵は、長期発酵期間中に酸化が進みすぎないという利点があるはずと感じます。非常に果実香は生き生きとしていながらも、落ち着きを感じます。
口に含みますと、口の中を満たしますね。するりと、そして強くはないが粘度のある果実味。マイルドなモカとその苦味、甘味を帯びたタンニンがあります。酸味も行き渡り、全体的に穏やかで非常においしい。これも、あたし的な2015年のイメージそのままで、非常にバランスがいい。これは試飲会ではわからんわ。ジャコモ・フェノッキオのワインはほんと試飲会映えしない。でも、落ち着いて向き合うとこんなにすばらしいワイン、造り手はないんじゃないかと思わせるほど素晴らしい。
ネッビオーロとしては、ガヤのバルバレスコを数種類飲んだ後の毒味となりますが、いやいやいやいや、遜色ないよ。そりゃあガヤは旨いけれども、なんら負けてない。バローロらしい力強さはありますが、長期発酵や熟成によって肩の力が抜けたような、落ち着き、収まりの良さがあります。口の中の要素はすべてに密度があり、弾力がある。余韻も弾力があり非常に長い。
果実の香味はとてもしっとりとしていますが、飲み進むにつれて、ネッビオーロらし茶葉系のタンニンに意識が向きます。そう、出てきたとか、前とかじゃなくて、テイ(体)は変わってないんだけれども、そこのフォーカスできるようになるんです。やっぱり果実の香味を先に感じやすいですからね。構成、骨格の部分ってその次に見る感じなんだな。
二日目もグラスはシュピゲラル、ディフィニッションンのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。ドが付くほどネッビオーロの香りが開いてますよ。ローズヒップティー、紅茶、スパイスは渋味に繋がる香りと赤いベリーの果実香がありますね。飲み口は初日よりもシリアスなタンニンがバシっとキマっており、非常に構成感があります。決して硬いわけではないが、設計に狂いがない‥そんなバランスですね。先日頂いた、ヨック・モックのシガールの抹茶味を試しに食べてみましたが、やっぱりお茶の部分が合うんですよね。なるほど。ただ、確実にワインが勝ちますので、しっかりとしたお料理と合わせたいですね。赤ワイン煮込みがいいかな。最後に胡椒を10カリカリした感じ。お肉は牛でも豚でも鳥でもジビエでもいいですね。決して樽香が強いわけでもスモーキーな感じではありませんが、炭火料理なんかも合いそうです。
三日目もグラスはシュピゲラル、ディフィニッションンのボルドー型(ブルゴーニュ使い)。初日からぶっ放してる感じで開いてますね。二日目の紅茶に少し甘味が増した感じ。クリーミーなモカのような風味もある。飲み口が浸透系。口の中の隅々まで広がっては静かに沁みる。旨味があり、終盤は乾いたタンニンを感じるけれども、序盤と中盤はしっとりとした果実味。決して、メジャーな造り手ではありませんが、ジャコモ・フェノッキオの最高峰はさすがに旨い。間違いありません。
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