Blanc des Rosis 2020 Schiopetto
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ブラン・デ・ロシス 2020 スキオペット
《イタリア/フリウリ/白/フリウラーノ50%、ピノグリージョ20%、ソーヴィニョン20%、ピノビアンコ10%/辛口》
ひと昔前まではマリオ・スキオペットと呼んでましたが代替わりとともにスキオペットとなったようです。とはいえ、フリウリの白ワインの立役者であるのは先代のマリオ・スキオペットそのひとですね。60年代から70年代にかけイタリアワインの近代化に取り組む生産者の一員として尽力し、故ルイジ・ヴェロネッリ氏とヨーロッパやアメリカを旅しては、ワインの関する様々は経験と学びを持ち帰ります。フランスの栽培理念と、ドイツの高い醸造技術の導入はその門下であったシルヴィオ・イエルマンやグラヴナーを排出しました。現当主はエミリオ・ロートロ。マリオ・スキオペットの精神を受け継ぎ上質なワイン造りと続けています。
現在所有するブドウ園は主に4箇所。カプリヴァ(18ha)、ゼグラ(2,5ha)、プラディス(2ha)、オレイス8ha)で様々な品種を栽培しています。他のフリウリの生産者達同様に、品種別の白ワイン、赤ワイン、そしてマリオ・スキオペットラインと、ポンピエーレラインというクラス分けもあり、多様なワインを生産しています。
今回ご案内するブラン・デ・ロシスは、エントリークラスとなるポンピエーレラインの中でも唯一の混醸で1986年が初ビンテージと実はそれなりに歴史のあるワイン。平均樹齢は20年から25年。16度に温度管理されたステンレスタンクで約10日から12日間のアルコール発酵と、ステンレスタンクでの8ヶ月の熟成後瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
アルザスかドイツか‥そんなスラリとしたボトル形状(ああ、梱包が‥)。このポンピエーレラインは、赤いはしご車(消防車)に樽が乗っかってるという何か意図があるんだろうけれども、そこまでは調べてなくってすみません系のデザインは愛らしいが、反面、●●派のラベルっぽいのがちと心配(心配してない←試飲済)。コルクもディアムじゃないが、そんな感じの4,5cmで、はしご車(消防車)のようなものが描かれています。冷蔵庫キンキン温度、グラスは、シュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型です。思いの外、色味は黄色がしっかりしていますね。香りの第一印象は柑橘、そんな黄色味の強い柑橘ながらオレンジではない。アプリコットというよりは、熟したビワのような果実香に、ふんわりと漂う緑のハーブ。ブラン・デ・ロシスは、白いバラという意味だそうですが、牛乳の香りはしません(すみません、ローカルで)。確かに、ネッビオーロのような赤いバラではなく、白い花、それがバラかどうかは別としてを感じますね。甘味ある香りはレモンピールのコンポートのヒントか、グレープフルーツの砂糖がけか。密度のある白い果肉の果汁もあります。これだから混醸はやめられない。
口に含みますと、フリウラーノのオイリーさからなる骨格は重心が低く柔軟。非常に質の高い柑橘の酸味がありそんなオイリーさをクドくさせないのもいい。書きそびれましたが、これが表記のアルコール度数12,5度にはビックリ。13,5度でも不思議ではないボリュームがありますね。それぞれの品種の地頭の良さ、素性の良さをヒシヒシ。エントリークラスの‥しかも、混醸ならばさらに一番スソモノと呼ばれかねないながら、このお値段だと躊躇されるかもしれませんが、単一よりも混醸の魅力‥簡単に感じてもらえる酒質、素晴らしいです。グラス内側にぷちぷちする程ではありませんが、新鮮さがあり、ほんのりとある苦味もいいですね。余韻も長いですね。混醸らしい「つかみどころのなさ」は「オールマイティ」であることを具現化しています。ヴィエ・ディ・ロマンスならフロールス・ディ・ウィス、ツアーニなんかも混醸でしたよね。そういう感じありますよ。
少し温度が上がってくると洋梨系にハーブという組み合わせが前に来ますね。旨味も出てきます。これも混醸のいいポイントですよ。温度や時間経過で刻々と表情が変わる‥でも、どのタイミングでもそれなりのバランスが取れているからいいですね。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型です。香りがいいですね。冷蔵庫キンキン温度でも複雑な香りは簡単に感じ取れる。柑橘系と白い果肉系のバランスがいい。どっちもちゃんとある。そして酸味の質が高い。酸はしっかりと存在するので、そう感じないかもしれませんが、度数12,5度でこのボディ感は拍手。温度を上げるとさらにボリュームもあるしね。アルコールに頼らないボディ感はまさに果実の塊なんですよ。そんな中にも二日目でもまだフレッシュさも感じますね。緑の要素は希薄ですが、苦味もあって、これが豊富な果実味をダレさせない。ふくよかさがあるんだけど、引き締まるところはちゃんと引き締まる。クリーム系のパスタに最後レモンひと搾り、ほどほどのバターも使ったムニエルに最後レモンひと搾りなど、それなりになめらかミルキーをベースに最後レモンで引き締める感じがいいかなあ。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型です。(もちろん)ヴィエ・ディ・ロマンスらしさはないが、フロールスに似た部分もありますね。やっぱり骨格というか、軸がフリウラーノがそう思わせるのかもしれません。相変わらずなめらかなボディがありますね。でも度数は低いのでとても飲みやすい重み。案外、ワイン単体でも楽しめるし、いいですね。お値段もエントリークラスとはいえ、フリウリの重鎮スキオペットの作品ですね。アルコールの高さに頼らないこの飲み応え、満足感ありますよ!
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