Rosso di Montalcino Sogni e Follia 2016 Podere Le Ripi

トスカーナ州の赤 > Montalcino

更新履歴 2022/11/17
販売価格

5,980円(税込)

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ロッソ・ディ・モンタルチーノ・ソーニ・エ・フォッリア 2016 ポデーレ・レ・リーピ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》

創業は1998年ですから若い生産者としても過言ではないかもしれません。イタリアの大手コーヒーメーカーでもある「イリー社」の長男、フランチェスコ・イリー氏が当主となります。現在はコーヒー関連の経営からは退いており、ワイナリー経営はイタリア人とて行き着く夢なのかもしれません。ただ、イリーと言えばマストロヤンニも傘下だったかと思いますし、実際アジェンダはマストロヤンニのお隣ですが、このポデーレ・レ・リーピに関してはイリー社からは独立した存在のようです。マストロヤンニを持ちながらも、あそこの場所ええんちゃうか?と目をつけてたのかもしれませんね。

既存のワイナリーを買収したのではなさそうで、千九百九十八年までは羊飼いの放牧の土地を開拓したようです。放牧の地は汚染されていない理想的な環境。乾燥した痩せた土壌で、信じられないほど多くの樹木、低木、様々は花が一年中さいているとちだったそう。それを開拓してブドウ畑にしちゃうのもどうかと思いますが、更地からだからこそビオデナミでスタートできたのかもしれません。現在求められているサステナブルなどにも配慮したブドウ栽培や醸造を行っているそうです。

ポデーレ・レ・リーピの特徴はその高い植樹率です。例えば、同じく高い植樹率と言われるテヌータ・ディ・トリノーロですらhaあたり10,000本となりますが、ポデーレ・レ・リーピの最上のワインである「ボンサイ」はhaあたり62,500本と、その6倍以上の高密植でサンジョヴェーゼを栽培しています。よってブドウ樹の間隔は僅か40センチで人が歩くことも制限されるそう。アルベッロ仕立てを真っ直ぐに伸ばした低い仕立てにしてあり、ブドウ樹は生き残ることに必死となり、地中から様々な要素を取り入れ、まるで古い樹齢のブドウ樹のような活動となるそうです。一本のブドウ樹からひと房が200gほどの小さな房を1から3房しか実らせることができない樹となりますが、そのブドウの凝縮度は想像を超えるポテンシャルを持ちます。この独特な景色の畑の仕立て方を、日本の盆栽を想像することから「BONSAI」と呼び、リーピ最高峰のワイン名にもなっています。このRDMはスクレッド・コルドンの仕立て、haあたり4,800本の株密度となります。

モンタルチーノの丘は南北での個性の違いもありますが、東西でも個性が異なります。リーピは北西エリアと南東エリアの二か所に畑を所有しています。北西エリアは日中も日光にさらされることが少ない場所で、午後から夕方までやわらかな日差しがある場所。よってやや冷涼で、降水量も比較的多い。花崗岩などの岩とシルト、砂が混じる堆積土壌でフレッシュで淡いワインを作るエリアとなる、暑いビンテージでもエレガントに仕上がります。また周りは森に囲まれており、畑が少ないのも特徴的。一方の南東エリアはカステルヌーヴォ・デッラ・バーテ地区で名だたる生産者が畑を持つ場所。朝から夕方まで日照に恵まれ、非常に乾燥するエリア。海底隆起に由来すれう石灰を多く含む白い粘土室土壌で、色素とタンニンの濃いワインを生み出し、塩味すら感じるミネラルが顕著となりますが、エレガントで余韻の長い味わいが特徴。

2015年は初ビンテージ。モンタルチーノの北西エリアの畑からのブドウが使用されます。シストと石灰岩主体の土壌で栽培されるサンジョヴェーゼは2016年の9月後半から10月の初旬に収穫されセメントタンクで20日間の醸しとアルコール発酵、大樽で30ヶ月の樽熟成後瓶詰め。この2016年は24,000本生産されました。

【補足】

ソムリエ氏達との話で、よくよく考えるとマストロヤンニがイリーを傘下にした方が、ポッジオ・レ・リーピをフランチェスコ・イリーが興したよりも後ではないか?という話となり、調べてみましたところ、イリーがマストロヤンニを傘下にしたのおは2008年とのこと。ポッジオ・レ・リーピをフランチェスコ・イリーが興したのが1998年ですから、10年後のことなんですね。ということは、カステルヌオーヴォ・デッラバーテの地区で、ポッジオ・レ・リーピを興したフランチェスコが、ここらへんはやっぱりええのお、え、隣の老舗、マストロヤンニが売りに出てるって?それは買うかなあかん‥でも、自由にやるのはこっち、マストロヤンニは投資でっせ。そんな感じだったのかもしれません(知らんけど)。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

特徴的なラベル。横長の長方形に少し被るように縦長の長方形が下に重なるT字型になるかな。下の長方形の部分にワイン名や年号他モロモロが記載され、上の横長の長方形部分は、銘柄によって紋章ちっくだったり、写実的な画であったり、このRDMと、最もスタンダードなIGT、三種類あるBDMの真ん中のクラスは文字列が記載されています。差し色のちょっとだけショッキングなピンクも鮮やかですが、どこか無国籍、いい意味でモンタルチーノらしくも、イタリアワインらしくもないかもしれません。そうそう、このRDMには、紋章はありませんが、オオカミか、シベリアンハスキーか?の顔がひとつあるのが愛らしい。コルクはもうひと頑張りの4,5cm、表記のアルコール度数は13,5度となります。シュピゲラウのディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ型のつもり)です。

色調にはエッジにオレンジが少し挿しますね。実は日本市場ではリゼルヴァとこのRDMが2016年、他のBDMは2017年とRDMにしては遅れています。本来なら…と、言いたいところですが、RDMですが大樽で30ヶ月の樽熟成です。その後瓶熟成もあるとすれば、もうBDMのスペックですね。樽熟成、瓶熟成の長さを思うと、RDM・リゼルヴァと表記したい‥だからこそオレンジも挿すのだと思われます。

少しコテっとしたフルーツの甘味な香りは、スモモ、イチゴ、クランベリーの熟度を感じます。不潔な香りはなく非常に純度も高く、うっとりと‥印象に残る香り。大樽ですが、少しバリックのようにも感じる樽香は、スラヴォニアではなく、フランス産か?と思う部分に個性も感じますね。樽香の一部に乾いたタンニンと被る部分があります。

口に含みますと、うーん、これまた想像を超えるシリアスさがありますね。ニッキ、シナモンのヒント、飲み口にも乾きのあるタンニン、少し塩味も感じるミネラル、ビシっと鞭を打たれたような酸味が決まる。13,5度、なるほど。しっくりくる。旨味はあるんだけれども、まだ一杯目でもあり、そんなタンニンや酸味の隙間から覗く感じ。まだ、起きてない‥という表現がしっくりくるのかもしれない。

なんだろうな‥この感じ‥(ニュータイプです)。これまでの旨甘味系ではないし、王道でもない(語弊ありあり)。まさかイリーだからって、ローストが強いわけでもない(ここ笑うとこです)。これが超高密植のなせる技なのか?なんだろう、この隙のない奥深さ。でも、繊細かつ大胆。うん、静かなんだけれども、しみじみで瞑想させてくれるのかと思うと、まだ、タンニンもバシっと決まってる。強すぎないがヤワ‥やわらかいタイプではない。まだ発展途上であるのも確か。それは2016年というビンテージもそう思わせるのかもしれない。

これは二杯目、二日目大事ですね。

二杯目。ほっくりとした小豆の風味。一杯目と比較すれば、香味にまとまりは感じますが、味わいには、まだまだビシっと鞭を打つような酸味(ドギツイわけではない、酸味の輪郭がクッキリしてる感じです)、タンニン、そしてミネラルがありますね。ミネラルは硬すぎることはありませんが、全体的なヤワさはありません。

実はね、なんかスンゴイ感じはあるんですが、まだ完成形じゃない。ユニコーン・ガンダムで例えると(おい!)NT-Dが発動して赤ピンクになりかけなんですね。この後、赤ピンクになってガキーンと決めポーズをするまだ先に、緑の光を放つまでのポテンシャルを感じるのです。いやあ繊細だなあ。二杯目にしてようやくやわらかさも感じるんだけれども、芯を感じるんですよね‥シン・サンジョヴェーゼ(庵野)。その芯があるから構成感もあるし、ヤワじゃないんですわ。

もちろんRDMですから単一品種ですが、一本気なドーンという顔もありますが、繊細な複雑味もある。これが14度、いや、14,5度なら迫力で「どーだー!うまいやろー!」で押し切るスタイルなのかもしれないが、これはそうではない。こう書くと、新規というか、幅広いワイン好きんお客様を蹴落とす感じになっちゃうが、それなりにイタリアワインを、そっれないりのトスカーナのワインを、それなりに、良いサンジョヴェーゼを飲みこなしてきたお客様こそ、このワインの良さを理解しやすいかもしれません。そう、こう書くとダメなんですが、そもそもイタリアであろうが、他の国であろうが、サンジョヴェーゼであろうが、他の品種であろうが、「よいワイン」の基準が、あたしのセンスと共通できれいれば、これは極上のワイン。いや、共有できてないくてもいいんですけどね。

二日目もシュピゲラウのディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ型のつもり)です。初日同様の果実香ですが、少し甘さと、樽は馴染んできました。さっそく口に含みますと旨味がドクドクと湧き出てますね。でも、タンニンや酸味にタイトさ、シビアさがあってメリハリがあります。ギュっと、キュっと引き締まり構成感がありますので、やわらかな旨味な果実味もぼんやりとはしていません。うん、初日はポテンシャルとし、熟成後にさらに渋味と酸味は丸くなるという印象でしたし、今もそれは変わりませんが、これが、このワインのスタイルなんだと思いますね。余韻も非常に長いし、そもそもRDMであることはすっかりと忘れさせられます。13,5度であるのもとてもいい。リゼルヴァを含めて三種類あるブルネッロも14度から14,5度であるようだ(年号によって変わると思うが)。グラスの中で開いてきます。スミレとスモモに樽の風味、華やかなんだけど芳香剤のような香りではない。その外への香りが、タンニンと酸味にひっぱられるように深さにもやってくる。渋味がいいね。乾いた風のように吹き抜けていく感じ。でもカサカサじゃないんだ。酸味は鞭打つようではあるが、決して厳しいものではなく、一定のリズムを保つリード役でもある。

三日目はスルーして、四日目です。シュピゲラウのディフィニッションのボルドー型(ブルゴーニュ型のつもり)です。四日目らしい酸化熟成を感じますが、これは樽はオープントップかなあ。そういう感じもしますね。RDMですが、30ヶ月という長期熟成も手伝うのかもしれません。なんだろう、この爽やかなスモモ、イチゴの風味。穏やかな樽、甘過ぎない果実味。さらにグンと深みが増してますね。でもやっぱり、酸味、そしてタンニンの不足感がない。その要素がキッチリ出てて輪郭になってる。そうメリハリ。味わいに酸化が進んだことはほぼ感じることはなく、丸みと馴染みですね。うんまい。そういう感じ。バランスいいですね。婚前一体‥もとい、渾然一体としたバランスでというよろりも、果実香、果実味、酸味や渋味にミネラル、各要素を感じさせつつそれがうまいことハマってるんだな。非常にレベルが高い‥今のうちに経験すべきワイン!

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