Brunello di Montalcino Riserva 2015 Pian delle Querci
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ 2015 ピアン・デッレ・クエルチ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
元々は牛の飼育や農業が生業だったシエナ出身のピンティ氏が1975年にモンタルチーノ村の北側のシエナにほど近い畑を購入。ワイン好きの趣味が高じて…を地で行くピンティ氏と家族で営む小さな造り手です。所有する土地は50haですが、ブドウ畑は8,5ha。その内、BDM認定畑が6ha、RDM認定畑が2ha、サンタンティモDOC認定畑が0,5haとなります。その他に小麦、スペルト小麦の畑を所有しています。
南東向きの250mから300mの畑。1997年にダブル・コルドーネ・スペロナートの仕立てで植樹されたサンジョヴェーゼが栽培されています。1975年に畑を購入とあり、1991年から自社瓶詰めを始めている模様。華々しい高評価がウリの生産者ではありまんが、質実剛健で真面目、素直な造り手です。ネッロに仕上がっております。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのちっとも洒落てないラベルデザインは、モンタルチーノの土産物屋で売ってる地ワインっぽさがありますね。コルクはまあまあの4,5cm、RDMと同じなんですね。リゼルヴァだし、せめて5cm欲しいなあ。グラスはヴィノムのブルネッロ型一択、表記のアルコール度数は14,5度となります。もちろん、RDM2019年との同時毒味ですが、RDM2019が先行、ではBDMR2015年はどんな色か‥より淡い、注いでいる途中はピノノワールかと思わせました。グラスに入れるとブルネッロだなという感覚になりますが、色の深さは確実にREM2019の方が上。ただ、みなさんもご存知の通り色の濃さが「身の濃さ」ではありませんし、なにも濃いからいいという価値ではありませんね。さすがにBDMRにもなると樽香もキレイに効いてます。少し杉のような爽やかな樽香と、スミレや、エレガントなチェリー系の果実香が負けじ劣らずでとてもいい。エッジもピアン・デッレ・クエルチらしいオレンジは、リゼルヴァという酸化期間の長さをしっかりと感じ取れるもの。しっかりと熟成されてからリリースされるリゼルヴァは逆に、リリースしたての今飲み頃ともいえるかもしれません。もちろん熟成耐性もありますけどね。
口に含みますと、非常にエレガントです。若い頃の(RDM2019のような)力強さではなく、しっとしとした果実味と旨味が、舌や口の中全体に浸透するように馴染み、旨味が甘味に感じられる‥そんな感じ。まあ、しっとりしてるわ。舌先からやさしいというよりも、しっとりとしてる。酸味の溶け込み具合や、渋味にも甘味があり、キメ細やかさを思うと、このクラスの違い、熟成期間の違い、最終的な価格差はヒシヒシと感じます。それにしても、このBDRMが4,980円はちょっと安すぎですけどね。いい意味で酸化傾向であるのも理解していただけると思います。それは古酒っぽさ‥と似てるようで、そこまででもないようで‥そんな感じ。グラスの中でも進度は、RDMよりも早いとも言えますね。でも、そんなに急いで飲む必要もありません。ゆったりと熟成されたリゼルヴァ、ゆったりと飲んでください。ただし、モノにもよりますが、過度なスワリングはご遠慮を。ちゃんと熟成、酸化させた状態でリリースされてますからね。グラスに入れてからの酸化を急ぐ必要はないのです。
この2015年の前は‥2010年なんですね。その毒味を読み返すと、その個性は少し違うように思います。この2015年の方がよりしっとりと女性的な感じ(こういう書き方って今はあかんのやろか)。構成感はもちろんあるんだけれども、厳格という感じではなく、あくまでもしっとりと、艶っぽい。
RDMと比較すると、RDMの方が強いので、BDMRの方がブラインドで出されたら逆に答えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは、奥深い旨味、いい意味での酸化傾向(熟成感)、継ぎ目のなさ、まあ、やぱりしっとりかん最高!そんな感じですね。ボディ単体で比較したら、RDMの方がある意味満足度の高いお客様もいらっしゃるかもしれませんが、このBDMR2015年、めっちゃ旨いです。なぜそんな心配をするかというと、2015年らしいバランスがあるんですよ。あまりにもバランスがいいので、いい意味ですーっと浸透しちゃうから。
二杯目です。エレガントがゆえに、土っぽさ、土壌のミネラルっていうんかな、小学生の頃の(木造じゃない)冷んやりとした床に、運動場の土の匂い(なんやねんそれ)。うわあ、まとまってる、渾然一体となる旨味の波動砲。上質の墨汁のような伸びの良さは擦れない。こういうのよ、こういうの。でも、ワイン単体でしっとりと飲むに適してるような気もしてる。いや、こういう上質なワインを脇役にして、おいしい料理と会話を楽しめるようになりたいものです(52歳、初夏)。うん、ほんとリゼルヴァらしいんだよね、この熟成感、そう、大樽熟成感なんだよな。そういうのが素直に表現されている、素直に表現できるのもピアン・デッレ・クエルチ。非常に余韻が長いですね。華やかさと枯れの両立かな。香りもしっとりとしているから、より長い。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。やはり色調は2019年のRDMよりも淡いですね。こういうところが面白い。RDMよりもアンナータ、アンナータよりもリゼルヴァと価格も格も(語弊あり)上がりますが、決して濃くなるわけではないんですよ。ふーん、うっとりするような樽香を伴うエレガントなスミレ、バラの香り。飲み口は、初日同様に、大樽での長期熟成を感じさせる、熟成感を伴いながらもピュアな果実の香味があり、旨味主体。アルコールはRDM2019年と同じ14,5度ですが、アルコールも熟れを感じますね。ストレスのない旨味と深み。うまいですね。初日よりもグンと一段、二段の深味があり、熟成感があるとはいえ、古酒的ではない。うーん、リゼルヴァだわあ。これはアンナータの2015年も販売中なので、これを飲み比べるのもいいと思う。
いやあ、うまい。この力の抜けた(果実味はヌケてません)浸透感たるや。ほんわりとやわかい厚みはあるんですよ。でも、口の中を満たしたあと、スーつと浸透して余韻になる感じ。
うーん、ニュアンスをどう捉えるかによるけれども、いわゆる「リザーブワイン」、特別なブドウ(高樹齢とか、特別な畑とか)で醸されたワインでもあるかもしれないけれども、純粋に「リゼルヴァワイン」なんですよね。熟成期間の長さ‥これは樽内でも、瓶内でも‥ですが、このワインは後者なんですよね。
三日目もヴィノムのブルネッロ型です。ついつい、古酒でもない限り、ライトに翳して澱の状態を見ることもなかったのですが、最後の一杯、最後の最後に結晶連鎖系の澱がありました。なるほど。詳細なテクニカル情報がないのが残念ですが、リゼルヴァですが樽熟成期間だけではなく、それなりに瓶熟成期間も長い証拠ですね。まあ、2022年の今、2015年なんですから、当然ですけれども。RDMが解放的な開きだとすると、BDMRはしっとりと、やさしく、粘性のある開き方ですね。解放的ではありませんが、まったく閉じ感、ストレスはありません。さらに集中して旨味主体。穏やかな甘味もあり、やっぱり浸透系だなあ‥細胞に吸収されていく。
逆に初日が一番熟成感のある香りがあったかもしれませんね。還元香なんでしょうね。味わいはもちろん、リゼルヴァらしい角取れを感じるまろやかさがあります。それにしてもこのしっとりとした旨甘味はとてもいいですね。
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