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Roero Riserva Roche d'Ampsej 2014 Matteo Correggia

ピエモンテ州の赤 > Matteo Correggia

→ マッテオ・コレッジャ

	更新履歴 2020/12/04 通常特価 7,590円(税込) 販売価格 3,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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2020年12月4日17時半更新：初回販売分36本が完売しましたので、追加割当の24本を追加UPしました。以降の追加の可否は7日以降確認後となる予定です（いや、在宅なら明日連絡つくのかな）。
2020年12月5日10時更新：追加分の24本が完売しました。輸入元担当さんと連絡がつきましたので24本追加させていただきますが、これで最終追加となります。なお、バルベーラ・ダルバ・マルンの2016年を昨晩から毒味しているのですが、これがおそろしく旨いです。こちらは火曜日以降の入荷とご案内を予定しております。取り置き期間もありますので、まずはダンピセをキープ、マルンをお待ちを（備考欄に指示が必要となります）。

ロエロ・リゼルヴァ・ロッケ・ダンピセ 2014 マッテオ・コレッジア
《イタリア／ピエモンテ／赤／ネッビオーロ／フルボディ》

ロエロ地方‥アルバから10kmほど北上したカナーレ地区にアジェンダを構えるマッテオ・コレッジアの設立は1935年。当初は様々な果実栽培や畜産業を営んでいました。当時のロエロ地方は、平地部分で栽培されていたこのアルネイス種からなる白ワインの生産が主でしたが、カナーレ地区最西端で、南向きの一枚畑を購入後、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹し、品質の高いブドウを生産し始めました。

最初は、ロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレなどに醸造前のブドウの段階で売り渡していましたが、当時若かったマッテオはロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレに可愛がられており、1976年、彼らとともにブルゴーニュに視察に行ったのがきっかけに、1987年からは自社醸造、瓶詰めを始めます。。マッテオはブルゴーニュが「軽さ、エレガンス」と「複雑さ、フィネス」を兼ね備え持つことに驚き、ロエロとの共通点を感じ自信を深めたそうです。その後、エリオ・アルターレなどの助言を得ながらロエロの、マッテオ・コレッジアのスタイルを築き上げてきたのです。

しかし、2001年‥畑での作業中に不慮の事故でマッテオが帰らぬ人となりました。それ以降は婦人であるオルネッラ女史を中心に、マッテオの意思を引き継ぎ、そのスタイルを維持していますが、2012年からはアルバの醸造学校で学んだ息子ジョヴァンニが栽培や醸造に関わることになり、新しくスタートを切ったと言っても過言ではありません。

ランゲ地方とロエロ地方‥いずれの土壌も豊富な石灰分を保有しますが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなります。ロエロは東に行くほど表面の砂質が多くなる傾向にあるそうです。特に、マッテオ・コレッジアが位置するカナーレ地区の西端は、石灰岩と砂質が豊富で6層にもなる複雑な地層となり、表土の砂質には大量の貝殻が混じり5cm下には粘土層も存在する…それはマッテオ・コレッジアのワインに個性として表れます。

2012年から醸造にも携わり、父の意志を継ぎながらも自分の‥という息子であるジョヴァンニ・コレッジアの思想が徐々に具現化されており、これまでのマッテオ・コレッジアとはすでに違うスタイルになったようにも思います。ジョヴァンニも樽熟成も用いりますが、バリックから大樽に、樽熟成の期間も短めにしているようです。また最近はアンフォラにも挑戦しているようで、それも果実味を表現するために、樽の風味をあまりつけたくないという思いからかのようです。これまでを否定するのものではありませんが、最近の作品は、非常に果実味がピュアかつクリア。樽香も穏やかで、濃さ推しではない。とても親しみやすく好感の持てるワインに仕上がっています。

そんなロエロの名手、マッテオ・コレッジアのフラッグシップな赤がこのロッケ・ダンピセイ。ロエロ・ロッソ・リゼルヴァを名乗ります。ロッケ・ダンピセイの単一畑は、東から南西向き、海抜280mから315mに位置します。表土は60%以上が砂質ながら地下5mよりも下は黄土層。さらにその下に岩盤。国立公園内にあるクリュ。収穫されたブドウは80%はステンレスタンクで9日間の醸し発酵を20%は6hlのトノー樽で30日間の醸し発酵、いずれも18ヶ月の樽熟成の後、アッサンブラージュされて瓶詰め。瓶詰め後24ヶ月以上の瓶熟成を経てからリリースとなります。

飲んでみました。

2013年からラベルデザインが新しくなりましたね。もちろん、これまでの畑と太陽のモチーフも使用されていますし、基本、ブラックラベルではありますが、（これも他のワインと共通ですが）下部に多色使いの画の一片もあり少し賑やかになりましたかね。とはいえ、マッテオ・コレッジア最高峰のネッビオーロである威厳は感じさせますよ。Roche d'Ampsejの文字と太陽は発色のよい赤で、同じ色のキャップシールとともに真っ黒に真紅が鮮やかですね。2013年は毒味をしておりませんので、2012年と同様にヴィノムＸＬのピノ型でスタートしましょう。コルクはなかなかの質の5cm、バックラベルに表記のアルコール度数は14度と、2012年の14,5度よりも0,5度低い表示。ちなみに表ラベルに表記の生産本数は6,634本。

色調はネッビオーロらしいエッジにオレンジが見え隠れする（隠れはしない）もの。深み、暗さもありますが、クリアでかろうじて向こうが透けて見えるネッビオーロらしさを逸脱することのないいい色ですね。香りもガチのネッビオーロですやん（当たり前やけど）。甘味を帯びた果実の香りとお紅茶、少しスパイスもあるし、シガー系のしっとりとした枯葉の香り（紅茶とシンクロする部分ね）。ロッケ・ダンピセは、少しモダンな印象もあるんだけれども（アルコールの高さも手伝うし）、この2014年は少しクラッシックなネッビオーロに近い印象がありますね。香りからアルコール感の違和感はまったくないし、ロエロらしいバラの香りもあるんだけれども、どちらかというとランゲのネッビオーロと俺ぐらいになるとブラインドでもわからない（あかんやんん）。

口に含みますと、ほう、無理のない旨味がありますね。決して重さを感じさせるほどのフルボディではありませんが、しっかりと、そしてしっとりと密度がありヌケやスキはありません。穏やかな旨味があり、ほんのりと果実の甘味を感じさせ、溶け込んだ渋味のサラっとしたタンニン、旨味と連動した酸味があり、今すでにおいしい。最後に抜けるハーブ。いやあ、2012年はもっとロエロっぽさ、きっとバラっぽさを感じてたんだけれども、どちらかというと華やかさよりも味。吟醸ではなく山廃純米の趣がある。非常に飲みやすいですね。そして甘過ぎない。そりゃあ比較すれば、バラの風味もあるので、ロエロかなあと思うかなあ、思わないかなあ（どっちだよ）。

うん、同じオフでも2012年とはまた違うんだよね（当然ですが）。この2014年の方が今すぐに飲めるし、今おいしいとも言える。実はね、某イタリア料理店でマストロヤンニのブルネッロ・ディ・モンタルチーノの2014年が出てきましてね‥心の中では（ふんっ、2014年かよ）と思ったり、思わなかったり（どっちだよ）、これが香りはバキバキに開いてるし、今すぐ飲んでおいしいし‥と、オフならではの良さを感じたんですよね。今飲むにしても、熟成させるにしても、基本、優良年のワインを扱うスタンスですが、今のむなら‥そして、オフならではのお値段なら、オフも使いようなんですなあ。十分おいしいですし、この価格ならなおさら今使うにはいいですねー。

スタンダードなロエロ・ロッソとは確実にクラス上を感じさせる密度感がありますね。ここは当然だし、さすがです。ほんのりと紅茶に赤い果実が溶け、甘旨味があるのがいいですね。無理のない酒質とはまさにこれ。

二日目もヴィノムＸＬのピノ型で飲んでみましょう。二日目はよりロエロらしいバラの香り、ローズヒップティー、紅茶葉がいいですね。香りもしっかりと開いていますが、このエレガントな趣は、お父さんの時代ではなく、ジョヴァンニくんの時代を感じさせます。この数年で全体的にキレイになってきてますからね。飲み口に、おいしい渋味が出てきました。サラっとしてますし、酸味がググっと引き締めてくれるし。甘味はあるんだけれども控えめ、甘味に近い旨味があって補い合う感じ。密度感に不足はまったくありませんね。アルコール度数14度も適切で、非常にバランスが取れています。今飲んでほんとにおいしいネッビオーロに仕上がってますね。余韻も長いし、無理のない酒質のワインを評価するあたしには、とてもいいですね。