Chianti Classico 2018 San Giusto a Rentennano
トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano
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キャンティ・クラッシコ 2018 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/ミディアム》
CCに使用されるブドウはおおまかに三種の土壌区域に分けることができます。すべて石灰質土壌となりますが、その構成は異なります。ひとつめは、アジェンダから北(モンティ)方向への一番遠い区画で粘土質を主体とした土壌。ふたつめは地中の2メートルから5メートル砂と丸石を主体としたで、5メートルよりも深い地中は完全な白い粘土層の土壌。みっつめは、いわゆるキャンティ・クラッシコ地区らしいアルベレーゼ(石灰を多く含有する片岩)、ガレストロ(海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれ形成される年度片岩)土壌で、となります。
2018年の春は6月までかなり雨が多かったようです。9月中旬まではゆっくりとした気温の上昇でしたが、着実のブドウは成熟して行き、暖かくなってからは早いスピードでフェノール類が形成されて行きました。気候パターンとしては2016年に似ており、収穫も同じ時期で9月の20日から26日、10月の8日から11日の二回に分けて行われました。
最高27度に温度管理されたセメントタンクで13日間の醸しとアルコール発酵中は、暑いビンテージはフレッシュさを保つために、アルコール発酵二日目に、セメントタンクの上層部にブドウを敷き詰め、タンニンや酸の抽出スピードを遅くする技法を取り入れています(ヌフ・デュ・パフの生産者から学んだそうです)。アルコール発酵後はセメントタンクでのマロラクティック発酵、2年から4年使用したバリックと、500Lのトノー樽、3,000Lの大樽の併用で約11ヶ月の樽熟成。2020年の2月13日から19日、3月の12日から17日にかけて瓶詰めされました。フルボトルの生産本数は51,600本(公式サイトには51,982本の表記)で、表記のアルコール度数は2016年、2017年と同じく14,5度となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2020年9月)
お馴染みのラベルです。表記のアルコール度数は14,5度と、2016年、2017年と同じですね。コルクはなかなかの質の4,5cm、グラスはヴィノムのキャンティ型です。深みもある暗めのルビー色、艶やかな色合いで、向こうがギリ透ける感じはいつもと一緒。木樽からの木質な気質的な渋味に近い樽香もありますが、しっかりと熟度を感じるスミレと、黒い果皮のチェリーを中心にベリー系の香りもありますね。さすがにスタンダードなCCにリリースしたてだからといって閉じ感はありませんね。果実の甘味ある香りが主体ですが、決して過熟と思わせないのもレンテンらしいバランス。白いミネラルと、白い花が紫に染まる香りがあり、きっとワイン単体でもイケちゃうと想像します。
口に含みますと、舌先からするりと舌の腹を満たす果実味に心地よいリズムの渋味があり、余韻に向けて香ばしさを演出しています。若いからといって酸味もイガイガせず、しっかり膨大な果実味に濡れてますね。酒質はミディアムでは間違いありませんが、香味ともに萎縮することがないので、一回り大きく感じるかもしれません。ただし、密度的には真っ当なミディアムなんですけどね。2017年のようなメリハリというよりも、いい意味で輪郭から中心部にかけていろんな要素の継ぎ目を感じさせないなめらかさがあります。スミレのフラワリーさもありますが、果実の香味が前。うん、ワイン単体でも飲めちゃうね。2016年から3年連続で14,5度とスタンダードなCCとしては高めですが、それほどアルコール感が突出してバランスを崩すほどではない。ただ、ビンテージによる違いはやっぱりありますよね。もちろん、ベースは共通しますが。
2018年は少し重めの料理が欲しいなあ。肉味しっかり目のボロネーゼの方がナポリタンよりは相性が良さそう。ケチャップよりもデミグラスソース。そんな感じだな。ミラノ風かどうかは別として、ミートソースととろけるチーズのドリアなんかもいい。例年よりも、よりしっかり、濃さのある料理を思いつくが、そう、これはあくまでもミディアムだし、樽の要素だってドギツイわけでもない。味わいが深い‥そんな感じかな。(当然ですが)ショボさは皆無、飲み応えのある2018年ですね。
ほう。二杯目。別に一杯目が飲みにくかったわけではないが、二杯目、いい感じで馴染んで飲みやすい。デキャンタする必要はないんだけれども、イタリアワインには、イタリアワインの時間があるんだよね。注いで、口に含んでそこでの判断が全てじゃない。おいおい、焦るなよ‥ゆっくりたのしめよ‥それがイタリアワイン。だから二日目とか、三日目とか飲んでるわけで。もちろん、初日の一杯目は大事だけどね。せめて、ボトルやグラスでそれなりに時間経過ある二杯目は味わって欲しいし、それこそ、初日、一番おいしいトコかもしれない。
果実の香味もまとまってきて、最後に心地よく、少し香ばしさのある渋味がいいですね。このワインも、ビンテージによる個性の違いはあるけども、この数年は、選に漏れることもなく安定してますね。安定の「いつも通り」はポジティブに捉えたい。ほっこりとした小豆な豆っぽさも出てきますね。炊きたてのこしあん‥。
二日目もヴィノムのキャンティ型で。その小豆っぽさに、ベリーやチェリー系の果実を練りこんだこし餡の風味(どんなんやねん)。木質な気質も変わらずで、ここが渋味に紐付けされる要素のひとつ。大股びらきではないが、香りに萎縮感はなく開いてますね。スミレの紫に白い花がマイルド。飲めばやはり14,5度らしさはないなあ。渋味、酸味もしっかりしてて、果実やアルコール感が突出するわけではないバランスがとてもいい。初日の方が少しポッテリしており、この二日目はタイトさも出て来てすこぶる旨いし、本領発揮。
サラーっとした渋味が豊富な二日目はグンと食中酒になりますね。乾きとしっとり感の両立、初日ほど果実の香味が前ではないので、脂をこのタンニンや渋味で流したいですね。牛肉というよりは、豚ロース肉、バラ肉でもいいと思います。オリーブオイルと塩でシンプルに‥もいいですが、なんだんかんだと果実味も豊富なので、豚テキのようなソース味、ポークチャップのケチャッピー(≒トマト味)もさらにいいかもしれません。ちょっと、豚の脂のコテっとしたものが欲しくなります。
三日目もヴィノムのキャンティ型で。いい意味で初日からのパワフルな果実感が落ち着いてきました(まだまだ力強いけども)。酸味と渋味の輪郭がくっきりとしてきて、どこか(これまたいい意味で)素朴な、キャンティ・クラッシコらしさを感じ、まさに王道ですね。飲みやすいですね。日に日に14,5度というのを感じなくなる。いい意味で抜けてくるんですよね。三日目にもなれば、ただ、それは要素が減ったという感じじゃない。よりソリッド、ネイキッド、サンジョベーゼらしさがある。
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