Etna Rosso 2009 Terre Nere
シチリア州の赤 > Terre Nere(Marc de Grazia)
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エトナ・ロッソ 2009 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%/ミディアム》
どんどんとネレッレ・マスカレーゼが好きになる今日この頃‥。注目され始めたのは、アンドレア・フランケッティ氏がパッソピッシャーロを‥マルク・デ・グラツィア氏がテッレ・ネレを発表してから‥。その樹齢の高さ、その葡萄のポテンシャルを見抜いた‥もしくは商業ベースに乗せることの出来たのはシチリア以外の者達の手に依って‥となりましたが、この品種からこれほど素晴らしいワインが出来上がる‥ということを証明、未開の地がまだあったことを知らしめてくれた彼等に感謝‥かもしれませんね。
最近では、エトナ近郊でネレッロ・マスカレーゼからなるワインも相次いでリリースされており、先日、プラネタを訪問した方からは、プラネタもグアルディオーラ地区の畑を買ったそうな‥なんて話も聞きました。日本市場で紹介される生産者の作品も増えましたが、やっぱり西野嘉高的にはパッソピッシャーロとテッレ・ネレは外すことのできない生産者。いい畑を持ってる‥持てるのは‥早い者勝ちの世界。開拓者と名醸造家が同じであれば、イニシアチブを感じますね。
今回はテッレ・ネレの最もスタンダードなエトナ・ロッソのご紹介。昨年‥2008年も、そのコストパフォーマンスの高さで人気を博した一本。残念ながらシチリアに特化した‥(しかもエトナに特化はなおさら)ビンテージチャートが存在しないのですが、全体的には並年となる2008年のエトナはよかったですからね。今年は2009年のリリース‥今の所北の白ではハズレなし‥イタリア全土で素晴らしい作柄になったと言われる2009年‥エトナもそりゃ期待できますね。
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されている、このエトナ近辺は、フィレキセラに侵されていない、非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ、様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種は、もう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりました。
さて、テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなどほ、その畑の条件は様々だそうです。
テッレ・ネレでは、カリカンテ、カタラット、グレカニコ、インソリアをブレンドしたビアンコの他に、ネレッロ・マスカーレゼ主体のロゼ、そして5種類の赤ワインを醸しています。最上のワインは、「プレフィロキセラ ヴィニェート・ディ・ドン・ペッピーノ」で、次に、「ヴィーニャ・グアルディオーラ」「ヴィーニャ・カルデーラ」「ヴィーニャ・メッツォ」というクリュ違いのエトナ・ロッソが続きます。
そして、今回ご紹介するのは、最もスタンダードな「エトナ・ロッソ」なんですね。スタンダードクラスと言えど、その樹齢は60年〜80年というから驚きです。エトナ火山の北側斜面で、海抜650m〜900mのミネラル豊かな火山灰土壌で収穫されたネレッロ・マスカレーゼ98%に、ネレッロ・カプッチョ2%のブレンドで醸されます。
ステンレスタンクでの発酵後、ステンレスタンクで6ヶ月熟成され、225L・500L・2000Lと、様々なフランス産の樽で約5ヶ月の樽熟成後、2ヶ月の瓶熟成を経てリリースとなります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
エトナの赤は、やはりブルゴーニュ型が似合います。紋章ちっくなマークには、エトナの山と北斗新拳な北斗七星が描かれるアタタタ‥アタ!シンプルながら色合いも好感の持てるデザイン。バックラベルにイタリア語は相変わらず西野嘉高には解読できませんが、ネレッロ・マスカレーゼと、ネレッロ・モンテッラートと記載されており、後者はネレッロ・カプッチョを指すはずですが、どうなんでしょうか。表ラベルに記載のアルコール度数は13.5度で2008年と同じ。グラスはブルゴーニュ型一択です。
底まで見透かせる紫がかったルビー色。ラズベリー、アセロラ、スモモ、フランボワーズな紫‥ピンク‥赤の果実がチャーミングですね。邪魔な樽香も相変わらずなく、香りの段階では、2008年よりも‥果実香が濃く感じるかもしれません。
口に含みますと、まろやかな輪郭。マロラクティックなニュアンスで、ボディはミディアムですが、密度を感じますね。好きです‥こういうタイプ。香りにまろやかな甘味を感じますが、決して残糖っぽさではない。果実の熟度は2009年‥やはり良いですね。とてもまろやかなんですが、アセロラや、フランボワーズ的な赤い果実の酸味がダレさせません。2008年は、もっと硬質なミネラル感があったのですが、しっかりと熟した果実味が、それを溶け込ませている感じです。抜栓したてですが、旨味もあり、旨酸っぱさが美味しい。
渋味もキメ細やかで、スタンダードクラスならでは‥今すぐに楽しめる酒質も嬉しく、ネレッロ・マスカレーゼ好きのお客様には太鼓判でオススメできるワイン。2008年は、鉛‥トナー的なニュアンスもあったのですが、2009年には感じられません。味わいの輪郭にミネラリーな部分はあるのですが、優しいですね‥溶け込んでると言えます。
やっぱりテッレ・ネレはいい造り手だなぁ。果実の香味が綺麗‥というのは重要なんですよね‥(西野嘉高にとって‥)。果実から出来たお酒≒ワイン。もちろん、果実以外の香味も感じますが、すべて美味しそうな要素。2009年‥間違いなく旨い。
いいミディアムですね。満足度あるんですが、疲れません。
味わいにも甘味はありますが、ほんと程良い。いいバランスですねぇ。ついつい二杯目を注いでしまいます。アセロラガムやミネラルな含み香が増してきたかな‥一杯目よりもミネラルが出て来て、その分、口の中で大きき感じます。
二日目です。グラスはブルゴーニュ型。初日よりも香りが開いてますが、その香りの構成は初日同様。ラズベリー、フランボワーズ、スモモにアセロラ‥紫の花のヴェールがひらり‥そして、その中に柑橘の香り‥オレンジの皮っぽい香りも出て来ました。ちょっと紅茶葉。
口に含みますと、穏やかな膨らみ、ミネラルが溶け込んでるのもよくわかる。綺麗な酸っぱさ‥。樽が主張しないネレッロ・マスカレーゼのストレート果汁。スワリングすると、厚みがふっくらと増して‥いや、戻ってくる感覚。グラスの中でちょっとだけ時間をかけてあげるとグンと良くなる。
終始複雑な香味があり、スタンダードクラスとして侮れない。ブラインドで出されて、パッソピッシャーロのコントラーダのどこの畑だ?って聞かれたら、標高の高い方‥なんて答えてしまうはず。うーん、紅茶、新茶っぽい香りがまたいいですねぇ。堪らなくいい。どこかに溌剌さもあるんですが、落ち着いて飲めるワイン。ワイン単体でも(酸味を楽しむには)いいが、何か食べたくなるな。トマト味‥やっぱり欲しいですね。もしくは、脂身の上品な肉‥牛でも豚でもいいさ。
うん、やっぱり2009年は果実の熟度が2008年よりもやや高めに感じますね。綺麗な酸があり、豊満なタイプではありませんが、バランス良くてとても好き。舌触りもさらに良くなってきたなぁ。ブルゴーニュ型グラスがほんとよく似合うワインですね。
三日目です。グラスはブルゴーニュ型のまんま。香りは初日から終始開きっ放しかな。紫の花、麝香っぽい何か、うーん、スミレの花畑的ですが、サンジョベーゼのスミレとは違うかな。美味しいなぁ‥この三日目も好きな状態。コスパはいいですね。
味わいに継ぎ目がなく密…。崩れない構成感もあってしっかり美味しい。ネレッロ・マスカレーゼ‥いいな〜大好きだな〜。テッレ・ネレのこのワインは、ほんとネレッロ・マスカーレゼの個性をよく表現しながらも‥コスパ◎ですね!
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