Brunello di Montalcino 2011 Caparzo
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2011 カパルッツォ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
モンタルチーノ中心部の北側、アルテジーノの南側にアジェンダを構えるのが、このテヌータ・カパルッツォ。1970年の設立で、古代の地図に書かれていた“Ca'Pazzo”(イタリア語で「夢中になる」)という地名が語源。海抜は約220mに位置し南から南東向きの畑を持ちます。ブルネッロの畑が9ha、カベルネソーヴィニョンの畑の2.5ha、シャルドネや、ソーヴィニョンブラン、トラミネールなどの白品種を植える3ha、ロッソ・ディ・モンタルチーノ用の3haと、サンジョベーゼを1haに、モスカデッロを1.5ha所有します。IGTのワインも醸していますが、もちろんブルネッロ・ディ・モンタルチーノが主軸。アンナータとリゼルヴァ、単一クリュとなるラ・カーサのブドウ園は海抜275mに位置するカパルッツォご自慢のクリュ。その隣のアルテジーノが醸す"モンテソーリ(光の丘)"と同じ斜面にあるそうです。
今回ご紹介するのは、緑ラベルでお馴染みのアンナータ(スタンダードなブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)。アンターナにはカパルッツォが所有するモンタルチーノ地区に持つ様々な条件を持つ4つの畑からのブドウが使用されます。
「カパルッツォ」海抜220m、砂と粘土質の持つ北部の8ha畑。
「ラ・カドゥータ」海抜300m、大きな岩、アレナス片岩の土壌の南西部の7haの畑。
「イル・カッセーロ」海抜270m、砂質を中心に堆積岩の混じる土壌で南部に位置する6haの畑。
「サン・ピエローカセッレ」海抜250m、砂と粘土の混ざる土壌で東部の2haの畑。
収穫されたブドウは28度から30度に温度管理されたステンレスタンクでアルコール発酵が行われますが、最初の二日間で、熟していない種子を除去しながら発酵が施されます。これはカパルッツォの新しい発酵タンクで可能になったとのこと。一週間のアルコール発酵の後、10日から15日間のマセラシオン。期間中はデレスタージュ、ポンプオーバーが施され香味を抽出します。澱引きの後、20度から24度でマロラクティック発酵が行われ大樽で最低24ヶ月の樽熟成後瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
そのラ・カーサは生成色地ですが、このアンナータは緑色地なグリーンラベル。ネック部分が少し長めですね。とはいえ、コルクは良い質のものですが、ITLIAって書いてあるだけで、せめて生産者の名前やブルネッロの刻印は欲しいですね。グラスはヴィノムのブルネッロ型一択、バックラベルに表記のアルコール度数は14度となります。色調はザ・ブルネッロというサンジョヴェーゼの色。香りもめっちゃいい。木質な気質のスギ系の樽香がほんのりさわやかで、キャンティではなく、ブルネッロらしいスミレや果実香は超真っ当に、開いておりますね。香りからしtげ艶っぽく、渋味と旨味を感じさせますね。おっと、これは超お買い得ではないでしょうか。現行は今年2017年がリリースの年周りだったかな、6年の追熟成かつ、このお値段は、ヤ・バ・イ。
口に含みますと、うん、熟成香がするわけではありませんが、初日の一杯目としては、確かに6年の追熟成を感じる、まとまりと、旨味、なめらかさがイキナリある。やはり香りの中に、さわやかな樽香もありますね。果実味は非常にクリアでピュア。汚れがなくすんなりと飲める好バランス。近年、どうしてもブルネッロも高くなってきましたが、十二分なバックビンテージ、優良年、この状態にして、この価格は奇跡的。
口先から旨味を感じ、ああ、確かに熟成感は少しあるね。それこそ最新ビンテージの二日目や三日目的なものを初日の一杯目から感じている。イガイガや、トゲトゲしさは皆無で、まろやかにまとまっています。とはいえ、まだまだ熟成ポテンシャルを感じさせるのもすばらしい。ついつい、クリュものを珍重しますが、アンナータでこの状態でサン・キュッ・パーとかお買い得感しかない。チェリー系果実が基本だけれども、いい感じでこなれたプラムの風味もとてもいい。
二杯目、すこし鉄分を感じるミネラルもあり複雑さが増しますね。果実味はさらに深く、まろかやかになり極上。これはヤバいでしょ。めちゃくちゃ美味しいブルネッロ。艶やかな旨味もあるボリュームというよりも表面張力的な厚みもとてもいい。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。甘味ある香りはあくまでもピュア。二日目だけれども、初日から馴染みやまとまりがあり、それが継続されている感じ。これは、バックビンテージならではかもしれない。旨味穏やかでピュアな果実味、ちゃんとフルボディな密度があり、とてもよい。いやあ、とてもよいぞこれは。これはいいものだ(マ・クベ)。
舌に乗っかる果実味のピュアさ、その厚み、ボディがとてもいい。ほどよく表面張力、張りもありながらも、信玄餅のようにぷるんとしてる。いい意味でスパイス感が少なめなのは、なおさら果実のピュアさを高めているとも言えるな。とはいえ、樽香にはカパルッツォらしい、少しローストしたような樽香があるんだけれども、そのロースト具合がしっとりとしてて、乾いていないのでイガイガしてないし、樽香も穏やか。
三日目もヴィノムのブルネッロ型。樽と果実味がぬるぬると融合した香りもいいですね。三日目らしく旨味は最高潮で、少しまったりとした粘性も感じます。それにしても果実味はクリア。汚れがないのがとてもいい。重すぎないフルボディで、ほんと「程よさ」が際立ってますね。アンナータとして理想的、6年差となれば、古酒と言っても差し支えないけれども、この6年ほどのバックビンテージな恩恵をヒシヒシ。第一次飲み頃で、ピークの上り坂八合目、いや、七合目かな。アンナータの役割としてのまだ若いうちからのおいしさも持続。
赤身なんだけど、牛脂で焼くと良質な脂の風味ってつくじゃない、そういうのもいい。なめらかなタンニンがあり、脂も流してくれるんだけれども、あまり脂ノリノリである必要もない。それよりも肉の赤身の旨味のしっかりしたお肉が食べたい(食べたいだけかよ)。ビフカツ、さらりとしたデミソースとかもいいかもしれませんね。
それにしても余韻もすごくながい。果実味や旨味もほどよく強く、長く続きます。飲み頃のバックビンテージがこの価格はヤバイ、ヤバイです!
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