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Rose for Jesper 2013 Riecine

イタリアのロゼワイン

	更新履歴 2015/10/04 販売価格 2,580円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ロゼ・フォー・ジェスパー 2013 リエチネ
《イタリア／トスカーナ／ロゼ／サンジョヴェーゼ100%／辛口》


ガイオーレ・イン・キャンティ地区。1971年にイタリア人の妻パルミラを持つイギリス人のジョン・ダンクリーが避暑地としてバディア・ア・コルティブォーノの近くにある1.5haほどのブドウ園がついた修道院近くの別荘を購入。使い古された醸造設備を補修と、ブドウの植え替えを行い本格的にブドウ栽培とワイン生産を始めます。

初めてのキャンティ・クラッシコは1973年ビンテージで1975年にリリースされました。ジョン・ダンクリー氏はDOC法では認められながらも決してカベルネ・ソーヴィニョンを栽培するつもりはなかったらしく、「バロン・フィリップ・ド・ロートシルトがサンジョヴェーゼを植える時こそ、私はカベルネ・ソーヴィニョンを栽培し始めるでしょう」だなんて名言も残しています。

リエチネのワインは80年代にも高い評価がされました。ラ・ジオイアはサンジョヴェーゼからなるスーパータスカンとしてご存知の方も多いでしょう。現在当主であるショーンは、1988年にリエチネに訪れジョン・ダンクリーに出会っています。1990年までは他の生産者の元で醸造を行っていましたが、1991年にジョン・ダンクリーから畑や醸造設備を引き継いだショーンがオーナーとして再出発をしますが、1996年に経営状態が悪化し出資者を募ります。翌年にはニューヨーク在住のガリバーマンの出資により再建、1998年には元々セラーだった場所に醸造所を移設し経営を再建後はショーンが当主となっています。

2012年には設備も一新、セラーも拡充されました。新しく清潔な醸造所に、流行りの（語弊あり）卵形セメントタンク。もちろん栽培だってビオに移行している途中かと思われます。それが今‥なんですよね。ブドウ栽培だって醸造だって、少なからずトレンドがあるものです。

現在は合計15haの畑を持ち、ロゼ、キャンティ・クラッシコ、サンジョヴェーゼ100%のIGTはラ・ジオイアとその名もリエチネの二種類を生産しています。サバスティアーノと呼ばれるトレッビアーノとマルヴァジアからなるパッシート（ヴィンサントではなさそうです）も醸しています。また実験的にImprovvisazione（即興）というシリーズでピノ・ノワールとメルロも醸しているようですね。

海抜400mから500m、ライムストーンと粘土が混じる土壌。キャンティ・クラッシコなどのセニエではなく平均樹齢15年ほどの若木がロゼに使用されるようです。収穫もそれよりも早めで2013年の9月初旬。区画ごとに房選りで収穫後、選果台でも選別されたサンジョヴェーゼは、伝統的な足踏みで圧搾されされ、直ちに醸しとアルコール発酵が行われモストは卵形のセメントタンクに移されます。卵形のセメントタンクで8ヶ月の熟成後、2004年の4月上旬に瓶詰めされます。

飲んでみました。

少し淡い、少しブラッシュっぽい感じのピンク色。ロゼらしい赤い果実の香りと、白仕立て（ヴィニフィカート・イン・ビアンコ）っぽい金属的なミネラルのタッチがありますね。なめらかな輪郭を持ち、旨味も感じられますね。キレイな酸味が行き届き、そういう部分は白ワイン的にスッキリ感もある。

サンジョヴェーゼだなあ‥を実感できる果実感がやっぱりあんたも好きねえ。やはりトマト味との相性は良さそう。サンクスのハムサンド（なんでサンクスやねん）にも良さそうですね。個人的にはケンタッキー・フライド・チキンあたりはロゼか、あの脂分を思うとスプマンテなんかもいい（ならロゼ・スプマンテもいいわけだ）。

つまり、あまりお料理は選びませんね。ロゼらしいニュートラルな部分は幅広い食材、調味料にいいですよね。醤油を使うとどうても赤となりがちだけれども、醤油濃くなければ、ロゼだって拾ってくれる。

二杯目、三杯目にブレもヌケもありません。ミネラリーさと酸による構成も十分。逸脱しない真っ当なロゼ。やはりユルさを感じるロゼはイヤなんですよね。やわらかさとユルさの境を曖昧にしちゃダメなんです。

二日目はしっかりと納まっ感あるバランス。淡いピンクのミネラルの塊に、サンジョヴェーゼな赤い果実のフレーヴァ。いいミディアムですねえ。

サンジョヴェーゼなロゼのご紹介も多い弊社、きっと皆さんも好みの味‥のはず！