Langhe Rosso Cremes 2004 Gaja
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ランゲ・ロッソ・クレメス 2004 ガヤ
《イタリア/ピエモンテ/ドルチェット、ピノ・ノワール/フルボディ》
いまさらガヤの説明は致しませんが、このクレメスは元々はドルチェット・ダルバを名乗っていたワインを起源とするはずです。残念ながら現在は正規輸入元さんであるエノテカさんは日本市場に導入しておりませんが、ガヤでは造り続けられている銘柄。
現行ビンテージは2014年でセパージュ比率はドルチェット50%、ピノ・ノワール50%との情報で、ピノ・ノワールの比率が高くなってきました(樹齢などが影響するのかな)。
ガヤのことですから、単一のように見えて何かが混醸されていることは不思議ではありませんので、当時のドルチェット・ダルバDOCも、単一品種の規定ですが混醸していた可能性もありますし、混醸を機にドルチェット・ダルバDOCの名を捨てた可能性もありますね。別にバローロDOCGなんて名乗らなくてもいいんですけど‥そんな姿勢ですから、ドルチェット・ダルバDOCならなおさらですね。
また、以前からクレメスはドルチェットを主体にピノ・ノワールが少量混醸との情報がありましたが、2014年のように半々にまでピノ・ノワールの比率が高まったのはいつ頃かは不明。最初はこの2004年あたりなら、もう少しドルチェットの比率が高かったと思うのですけどね。
残念ながらガヤは公式サイトもなく、正確な情報がございませんが、この2004年はドルチェットを主体に(←過半数を超える)ピノ・ノワールの混醸(20%から40%)と考えています(飲んだ感じでは30%程度かなあ‥わからん)。
ラベルデザインは、かつて「イ・ファギーニ・ドーロ」というセカンドブランド名だったキジの絵でお馴染みですね。ガヤにとってはセカンドラインや、国際品種(ダルマジには使われていません)、バルバレスコではないモノ(旧バローロにも使われていません)に使われることの多い意匠となります。一部ボトルに染み汚れがありますが気にしない、気にしない。
真っ黒のキャップシールの頭に白文字の"GAJA"の凸モールドはまさにガヤらしい。キキャップシールの状態も良く、液面も十分な高さをキープしていますよ。色調はまだまだしっかりと赤黒さがありますね。これはドルチェットの色が強いのかもしれません。瓶底には小さめのインスタントコーヒー状の澱が遊ぶ程度で、現行比10年を思うと少な目の澱、状態もいいですね。ちなみに表記のアルコール度数は13.5度。
コルクはさすがの5.5cm。西野嘉高の開けたボトルは中程まで染みもありますが質も高いですね。お尻は深い紫色で、キラキラと酒石が‥ああ、久々やわ。健全に熟成した証でもあります。グラスはヴィノムのボルドー型。エッジに紫は感じない。非常に濃く深い色調で先を見透かすことはできません。キャップシールは回るボトルと回らないボトル混在ですが、いずれも液漏れはないと判断しています。無作為での出荷となりますのでご指定は頂けません。
古樽などで軽く(長期間ではないという意味)で樽熟成されているのかな。基本はやはりドルチェットの香りですね。熟したブルベリーや褐色の皮を持つ完熟チェリーの果皮と果肉。とても凝縮した重みある香り。一杯目の開きは七分、熟成香的なものは希薄、まだまだ果実香が主体でどっぷり。
樽香に溶け込む紫の要素はパナップ・ブルーベリー味的でもあるが、とてもやわらかい果実にコーティングされたスパイス香もある。確かにドルチェット、しかし一般的なドルチェットのような若さという意味での青さや、軽めに仕上げられた‥という意図はない。しっかりとドルチェットですら完熟させていると感じる。
口に含みますと、口の中を満たす液体に重みあるミネラルも感じる。まだ輪郭に硬さもあるし、現行比10年とは思えない。しっかりと熟度を感じる果実味ですが、キレイな酸味ありますねえ。ここはピノ的なのかもしれません。
思ったよりも甘味は控えめ。この真っ黒さはもうガヤだわ。ガヤ。
少し鉱物的な要素もある。そしてグングンとスパイスが湧き出て来た。まったくヌケがないですね。ガヤの赤ワインの中では一番お安いワインとなりますすが、庶民的な品種でもある(語弊あり)ドルチェットを、まさにガヤの作品として表現できていますね。これは旨いです。
少し時間が経過すると、とてもミネラルもしなやかになり、甘味が出て来ましたね。ただし、砂糖や蜜のような甘味ではありません。ブドウ果汁本来の甘味のようなやさしくも控えめな甘味。表立ってピノ・ノワールを感じることはありませんが、酸や構成の部分、エレガントに終息する部分はピノかなぁ‥と想像する程度です。とてもバランスが良くいい飲み頃ですね。
ああ、二杯目は穏やかな旨味と甘味が共演しますね。果実味もずいぶんと開いて感じます。うん、基本ドルチェットですね‥しかも良質の。余韻、終盤に向けてピノ的なもの‥感じます(こじつけ)。
確かに濃さを感じますが、エレガントさがありますね。ドルチェットって粗野で野蛮というネガティブさを感じるほど若々しい感じが似合う品種ですが、しっかりと造られたドルチェットはなんと旨いことか。
白ならアルテニ・ディ・ブラッシカがソーヴィニョンブラン、ガイア・エ・レイや、ロッシ・バスがシャルドネ。ダルマジはカベルネソーヴィニョンだし、シト・モレスコにはメルロも混醸されていますから、ガヤがピノ・ノワールを栽培、醸造しているのは不思議ではないのですが、ドルチェットとの混醸に至る経緯や、単一で詰めない理由など‥ああ、聞いてみたいなあ。
ほんと旨い。飲み頃のひとつですね。
二日目もヴィノムのボルドー。餡子のような甘味があります。ヴァニラの風味もしますから甘味処…クリームあんみつの様相。いや、そんなに甘味が迫るわけではないのですがね。餡子の紫は、赤ワインに近いですね。十分に深い密度、なめらかだなあ。旨味がしっとり。酸味と渋味の角が取れ、それなりの厚みを感じる別珍ながら重苦しくはない。酸味がほんと旨味を牽引してるし、終盤をもたつかせない。いいワインだなあ。
実は、すっかりドルチェット&ピノ・ノワールなんてのは忘れている。こう思うと確かにドルチェットではあるが、もうガヤ味なんだよねえ。飲み口に甘味はあるが、しっかりと酸っぱくない酸味があり、ドライに終息する。
三日目、最後の一杯もヴィノムのボルドー型。一番底はやはり澱混じりで濁りますので寸止めで。甘い鉛筆、甘いヴァルサミコ、完全に開いてますねえ。香りからピノは感じません‥いや、新世界の樽熟ピノ的な何かがないわけでもない。
しかし、飲めばとてもエレガントになる。時間を追うごとにに。まったく重苦しさがないし、口に含んだ印象には確かにピノっぽさがある。
うわああ旨い。
もうヤダ‥ガヤ。
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