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Zuani Vigne 2005 Zuani

イタリアの白ワイン > Zuani

	更新履歴 2009/06/13 販売価格 2,280円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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□ ツアーニ・ヴィーニェ 2005 ツアーニ
《イタリア／フリウリ／白／トカイ・フリウラーノ、ピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニョンブラン／辛口》


フリウリ州で、複数のアジェンダを持つマルコ・フェルーガの愛娘であるパトリツィア・フェルーガが、独立して立ち上げたアジェンダがこのツアーニです。当初7ha、現在でも8haの小規模なアジェンダですが、大規模な組織となると融通が利かなくなるんでしょうね‥ワイン生産者で育ちながらも、自身の理想を追い求め、新しいアジェンダでスタートするパイオニア精神は、見習いたいものです。

フリウリの東端、スロヴェニア国境沿いのオスラヴィアのちょっと北の、サン・フローリオ・デル・コッリオに位置します。実験的に赤ワインも醸造してみたりしてたそうですが、以前にパトリツィアにお会いした時も、とても売り物にはならないわ‥的な感じでしたね。そんなパトリツィア母ちゃんと供にアジェンダを切り盛りするのは息子のアントニオ君‥な、まさに家族経営ですね。

リリースしているのは白ワイン二種類のみで、いずれもシャルドネ、トカイフリウラーノ、ソーヴィニョン、ピノグリージョを25%混醸の、このツアーニ・ヴィーニェと、ツアーニ・ツアーニ。最初に紹介した際には、醸造方法の違い‥つまり、ツアーニ・ヴィーニェは、ステンレスタンクによる発酵と熟成、ツアーニ・ツアーニのは、バリックによる発酵と熟成の違いのみ‥とアナウンスしましたが、実際には、収穫される葡萄から違いがあるようです。ただし、セパージュ比率は一緒ね。

バリックでの発酵と熟成をほどこしたツアーニ・ツアーニも素晴らしいワインですが、このツアーニ・ヴィーニェが素晴らしい!!ステンレスタンクによる醸造らしいキレイな酒質‥フリウリですと、単一葡萄品種のワインの方が多いのですが、4種類もの葡萄品種の混醸は‥複雑ながら、葡萄品種の個性が幾重にも重なるハモリ系。案外ないのよね。しかもこの価格帯で‥となると。このワインも、長いこと扱ってますが‥毎年間違いなく美味しいですね♪



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




最初は、特殊なラベルデザインだなぁ‥と思ったものですが、すっかり慣れちゃいましたね。バックラベル表記のアルコール度数は13度。すでに2006年が現地ではリリースされている頃ですから、さすが飯田さん‥一年遅れての国内リリースは有り難い。コルクは4.5cmの並質のモノ、グラスはオヴァチュア‥今回はキンキンまでいかない程度の冷やし具合‥さぁ飲むぞ。

薄く、灰色がかったレモンイエロー。柑橘は、レモン果汁と、グレープフルーツの実を覆う袋、若いマンゴー、熟してないバナナのような、ちろっとトロピカル系の香りに、ソーヴィニョンかな‥を、思わせる薄緑のハーブ‥白い花の花びらと花粉‥清々しい香りりと‥奥底からむわんと迫る果実の香りが楽しいですね。さすがに4種の競演‥香りは複雑ですねぇ。

口に含みますと、厚みを感じますね。もちろん樽は使ってないので、純粋の果実の厚みですね。グレープフルーツの果汁よりも、ピンクグレープルーツの果汁の方が厚み‥を感じる感じ‥でもピンクじゃないのね。甘味もあるのですが、酸味が美味しい。まだフレッシュさを感じる酸味ではありますが、旨いですね。シトラスのような含み香、コクっと唾を誘発する美味しい酸味です。飲み込んでから鼻に抜ける香りも、なかなか力強く、グラスから立ち昇る香りと共通ですね。

余韻が長いですねぇ‥。温度が上がってくると甘味も強くなってくるんですが、嫌な甘さじゃないのがいいね。こんな感じの甘さは、料理の素材そのものの甘味と合うじゃないかな。甘く味付けした物ではなくってね‥。もちろんミネラルも感じますね。このミネラル感と、甘味の関係がとってもバランスがいいなぁ‥と関心。

やっぱツアーニは美味しいですね。

4種の葡萄品種の個性を確かめながら飲むと面白いですね。特に、温度や時間で表や奥で感じられる葡萄品種が違ったりもしますしね。しかし、そこまでワインに集中しなくとも、4種類もの葡萄品種を混醸しているにも関わらず、それぞれがそれぞれの不足分を補ってる感じ‥そして、幾重にも重なり合うハーモニーは、複雑なひとつの葡萄品種として捉えることも可能‥。単一葡萄品種のワインも好きですが、このツアーニを飲むと‥いつも、混醸モノも美味しいよな‥と思っちゃうから不思議ですね。