Chianti Classico 2004 Querciabella
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キャンティ・クラッシコ 2004 クエルチャベッラ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ95%、カベルネソーヴィニョン5%/ミディアム》
1972年、アメリカのイタリア系移民だったジュゼッペ・カスティリオーニ氏がグレーヴェ・イン・キャンティに150haの土地を購入。当初は葡萄畑は2ha程度だったようですが、現在は約75haの葡萄園を所有します。いつの日か故郷のイタリアに戻り、その象徴でもあるワイン造りを‥は、イタリアをルーツに持つ移民の子孫や、イタリア内外で事業を成功させた者達は一様に考えるものなのかもしれません。
1332本のみ生産された初めてのキャンティ・クラッシコは1974年ビンテージのこと。本格的に稼働したのが1997年からだそうです。1981年には当時VdTのカマルティーナを発表し、ジャコモ・タキスがエノロゴを勤めていました。現在はタキスからグイド・デ・サンティ氏が引き継いでいます。1988年からオーガニックでの栽培を始め、2000年からビオデナミでの栽培となっており、最近のクエルチャベッラはビオデナミ推しとなりますが、西野嘉高が毛嫌いするような不潔さは皆無ですのでご安心下さい。
海抜350m〜480mに位置する畑はガレストロの土壌。そこで収穫された葡萄は、手詰みの後、粒を潰さないように除茎され温度管理されたステンレススチールのヴァットでアルコール発酵とマロラクティック発酵が施されます。醸し期間はサンジョヴェーゼは12日間。カベルネソーヴィニョンは20日間。マロラクティック発酵が完了した後、サンジョヴェーゼは、新樽比率10%のフレンチオークのバリックで、カベルネソーヴィニョンは新樽比率80%のフレンチオークで約14ヶ月の熟成後ポジティブに樽が選別されブレンドされ瓶詰めされます。
この2004年と先日ご案内した2006年のラベルデザインは基本的に共通‥ながら、明らかな相違点がふたつ。ひとつはその瓶型だ。同じボルドー型瓶ではあるが、2004年はまるでトスカーナIGTの様な底の凹みと背の高さは約2cmだし、ずっしりとした重さもある。もうひとつの相違点は2004年のラベル‥向って左下に1974年から数えて2004年は30周年でっせ‥なマークが印刷されています。バックラベルに記載されているアルコール度数はアベレージの13.5度と共通。今の内に澱を確認しておく。2006年よりも確かに澱の量は多くはなっているが底の凹みを一周するほどではなく、結晶的な塊が数カ所‥という感じ。コルクは2009年の4.5cm、2006年は5cmでしたが‥この2004年は5.5cmになっています^^; グラスは同じくオヴァチュアで‥。エッジを確認してもまだまだ紫がかった赤味があり熟成らしい色調は見えない。香りにはヴァルサミコと‥バンドエイド香が混じる果実香があり、なるほど熟成を感じます。全体的な香りはよく開いており、厭らしいタバコ、枯れ葉、そこのベリーやスミレの甘味をまとう香りが複雑に交差‥うん、香りが複雑だなぁ。アルコールは甘味ではなく香りを開かせるための揮発作用。
口に含みますと、うぉおおおおおお舌先にとても良質な甘味が乗っかったかと思ったら‥舌の上から広がるようにさらに広がる。味わいは果実味主体、グラスから放たれる香りほどの熟成感はない。味も存分に開いていて間違いなく旨い。渋味、酸味共に‥確かに2006年と比較すればさらなる角取れ感を感じるし、旨味に軽やかさを感じる。
とてもまとまっていて馴染んでいる。もくもくと沸き上がる感はないが、バランス良く完成されていますね。本日のワインの肴は、頂き物のハモンイベリコの生ハム‥この脂身と、イベリコらしい赤味の濃い味との相乗効果‥超満足です!!抜栓したての一杯目からこの状態に驚きですね。二杯目、二日目が超楽しみ。
二杯目です。とにかく古酒は飲み急ぐわけではなく、そのスムースな飲み口からついついなもので、意識して空気を含ませ‥ゆっくりと飲む事にします。バックビンテージですし、スタンダードなキャンティ・クラッシコですし…三日目まで毒味する必要もなく、どうせスルスルと長くても二日目までなんだしね。
うーん、なかなか厭らしいグラスからの香りにも甘味が増してきましたよ。とにかく
甘くなる状態というのは、きっとどのお客様も好きなはずで、こんな状態はレンテン
ですら感じたことのない素晴らしい状態。2006年も潜在能力的にあと2年でこのような
状態になる可能性は…もちろんあるな。
二日目です。うーん、そうだわ‥この熟成香はサンジョヴェーゼだけによりものではないし、熟成香に関してはカベルネの要素が顕著かもしれない。初日よりも一層馴染んだ状態、まだ温度は低めだが、甘味ある香りが徐々に開いてきています。口に含みますと酸味がつゆだくだく‥とてもやらかいが、緩さはなく、どこかミネラルや酸による張り、緊張感がある。飽きない旨味も存分でもう何も言うことはない。まだまだ果実味もしっかりしてますし、渋味、酸味の質量からしてそうとう先が長そうですが、現時点で第一次飲み頃のひとつであるのは間違いありませんね。あああ、温度が上がってくると‥ほんっと厭らしい香りが上がってくるわぁ‥余韻も長くなるしねーぇ。
こりゃ参ったわ。
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