Etna Rosso 2008 Terre Nere
シチリア州の赤 > Terre Nere(Marc de Grazia)
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エトナ・ロッソ 2008 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%/ミディアム》
ネレッロ・マスカレーゼ‥素晴らしい品種ですね。西野嘉高も大好物です。エトナの地で栽培されるその品種‥注目されたのは近年ですが、その樹齢を見れば‥相当な昔から栽培されている品種ながら…テヌータ・ディ・トリノーロのアンドレア・フランケッティ氏が、この地で、パッソピッシャーロを発表してから‥となるでしょうか‥。
そのパッソピッシャーロも2003年までのスタイルと、それ以降に分岐点がありますが、個人的にはどちらも好き。でも、より品種特性を表現しているのは、近年のそれ‥と感じます。
ピノ・ノワールに似たスタイルで、よりアロマティックな香りが特徴かな。ブルゴーニュ型グラスな似合う酒質で、前述のパッソピッシャーロや、今回ご紹介するテッレ・ネレ以外にも日本市場では、何種類かの生産者の作品が紹介されるようになったのは喜ばしいことです。
ただ、同じくシチリアを代表する土着赤葡萄品種であるネロ・ダヴォラと比較すればちょい価格お高め‥ながら、今回ご紹介するテッレ・ネッレのスタンダードなクラスは品種特性も良く表現されていながら、お手頃価格で楽しめるのは‥嬉しいですね♪
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されている、このエトナ近辺は、フィレキセラに侵されていない、非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ、様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種は、もう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりました。
さて、テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなどほ、その畑の条件は様々だそうです。
テッレ・ネレでは、カリカンテ、カタラット、グレカニコ、インソリアをブレンドしたビアンコの他に、ネレッロ・マスカーレゼ主体のロゼ、そして5種類の赤ワインを醸しています。最上のワインは、「プレフィロキセラ ヴィニェート・ディ・ドン・ペッピーノ」で、次に、「ヴィーニャ・グアルディオーラ」「ヴィーニャ・カルデーラ」「ヴィーニャ・メッツォ」というクリュ違いのエトナ・ロッソが続きます。
そして、今回ご紹介するのは、最もスタンダードな「エトナ・ロッソ」なんですね。スタンダードクラスと言えど、その樹齢は60年〜80年というから驚きです。エトナ火山の北側斜面で、海抜650m〜900mのミネラル豊かな火山灰土壌で収穫されたネレッロ・マスカレーゼ98%に、ネレッロ・カプッチョ2%のブレンドで醸されます。
ステンレスタンクでの発酵後、ステンレスタンクで6ヶ月熟成され、225L・500L・2000Lと、様々なフランス産の樽で約5ヶ月の樽熟成後、2ヶ月の瓶熟成を経てリリースとなります。
お手頃価格ながら、ネレッロ・マスカレーゼの果実の香味が忠実に表現されています。酸味、渋味ともに豊富ですから、ぜひ食事と合わせて下さいね♪
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボトルはブルゴーニュ型の黄緑色瓶。ラベルには、エトナの山の上に金色でなぜか北斗七星が‥うーむ、ケンシロウ。ラベルの紙質は良く、印字されているフォント、色も良いですね‥実はデザインされてる感じです。バックラベルには、テッレ・ネレに関する講釈がイタリア語で書かれ、最後にマルク・デ・グラツィアのサインが印刷されておりますが、何が書いてあるのかわかりません。(←あかんやん)ビンテージはバックラベルに、アルコール度数は表ラベルに表記され、この2008年は13.5度の表記となります。グラスはブルゴーニュ型一択。グラスに落ちる液体は、やや紫がかって見え、紫ビンクのエッジから、透明度のあるルビー色ですね。
スモモ、サクランボ、ラズベリー、アセロラ‥など、酸味のある赤い果実な香りがふんだん‥よく開いています。マルク・デ・グラツィアなもんで、樽のお化けのような液体かと思ってましたが、これがなかなか果実味もチャーミングで、必要以上の樽は皆無。溌剌とした果実香、うーん、アセロラな感じがポイントかもしれませんね。
口に含みますと、マロラクティックななめらかな舌触りを持つ輪郭に、程良いボディ。酸味はよく溶け込んでまして、ミネラルがキリっと感じられますね。香り同様の赤い酸味を持つ果実味に、ヒンヤリと硬質に感じるミネラルの部分が反射して感じられます。その反射に感じる部分は平面なんですが、舌には、ちゃんと曲線が当たり、その輪郭はやっぱり滑らかなんですね。
液体を飲み込むと、舌にタンニンを感じますね。この渋味の感覚は、なかなか久々です。口の中で、クッチャクッチャしちゃうタンニン。まだ熟れてはいませんが、イガイガと強く感じるわけではありません。
ちょっと注ぎ足し、スワリングします。トナーっぽい鉛香…うん、味わいにも、そんな鉛、鉄分を感じますね。しばらくすると、トナー香は目立たなくなります。
ボディとしてはミディアムですが、しっかりと密度を感じますね。その密度を構成する主要要素にタンニン。脇を固めるミネラルと酸味‥そんな感じかな。豊富なタンニンは、スタンダードなラインながら、崩れる気配は感じさせません。なかなか構成感のある酒質は好みです。
まだ固さを感じますが、初日からそれを楽しめばいいし、二日目以降を期待させますね。
二日目です。香りが‥なんとも、ネレッロ・マスカレーゼですね♪初日の様々なベリー類に、ならでわ‥の、エキゾチックな柑橘の香り‥煮出した紅茶のタンニンに、アセロラのジャムを浮かべ、ミントの葉を一枚ひらり‥。
口に含みますと、その膨らみは初日の113%。中盤からの膨らみが増したような感じですね。飲み干した後は、初日同様に渋味が残りますが、テッレ・ネレのスタイルなんでしょうね。
よく、ネレッロ・マスカレーゼらしさを醸していますね。パッソピッシャーロと比較すれば、凝縮度は軽めに感じますが、樽が控えめな分、よりネレッロ・マスカレーゼの果実味が前面に出てる‥とも言えます。
初日よりも、穏やかながら豊富な酸味もよく感じとれますね。余韻には、渋味が香る‥そんな感じ、やはりこの渋味は紅茶の煮出した感じに似てる。決してエグ味ではないんですけどね‥これが、またテッレ・ネッレの個性なんでしょうね。
さて‥本日のワインの肴は、ベーコン(ブロック)の切り落としを、ドライなチェリートマトのオイル漬けのオイルで、脂が溶ける程度に(軽めに)炒めて、最後にチェリートマトも、温める程度に炒めてトッピングしてみましたが‥
これが最強に合うわ♪
いやん♪俺、天才‥。
テッレ・ネレのこの豊富な渋味と酸味は、やっぱり脂分を流してくれるし、ワインが甘く感じる‥。また、このベーコン‥塩効き過ぎてなくて旨いわ‥これはオカンの仕入れのセンスやね‥ほんま、どこから食材調達してくるのか‥教えてくれへんのが‥困る。
うーん、グンと甘味を感じるなぁ。ワイン単体では、その渋味(と酸味)を、やや強めに感じていましたが、やっぱりイタリアワインは食中酒‥完璧なマリアージュなど求めなくてもいいですが、渋味を強く感じるワインには、脂分‥いいですね♪
三日目です。うーん、甘味倍増。ボディも倍増してます。初日、二日目と渋味を感じた中盤からの状態は、完全に果実が覆い尽くしてる感じですね。うーん、美味しい♪
いや、初日や二日目も十分美味しいですが、この三日目はポンと、全ての要素がまとまりつつ膨らんでますね。ぜひ三日目まで引っ張って欲しいものですが、よくよく考えたら‥2,180円なんですね♪これはコスパ良いですね♪
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