Saia 2014 Feudo Maccari
シチリア州の赤 > Feudo Maccari (Sette Ponti)
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※お一人様一本でお願いします。
サイア 2014 フェウド・マッカリ
《イタリア/シチリア/赤/ネロ・ダヴォラ100%/フルボディ》
サイアという名前はアラブ語が語源だそうです。雨水を集める灌漑用の水路こ意味だとか。海抜80m、ノート地区にある南向きの畑には樹齢10年から32年のネロ・ダヴォラが栽培されています。20日間の醸しと発酵は合計20日間、パンチダウンとポンピングオーバーが施されます。発酵後はバリックで10ヶ月から14ヶ月の樽熟成後瓶詰め。この2014年はガンベロロッソ誌トレビッキエリ、ワイン・アドヴォケイト誌93点となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
サイアを(1本通して)飲むのは久々ですね。輸入元試飲会では持参したオヴァチュアでの試飲でした。カジュアルなネロ・ダヴォラならオヴァチュアあたりの一般的なボルドー型グラスでいいと思うのですが、サイアあたりになるとヴィノムのボルドー型で飲みそうになりますが、試飲会ではブルゴーニュ型の方が合うかも?で、結果、ヴィノムのブルネッロ型になりました。個人的に、ボルドー型とブルゴニュ型のハイブリッドな立ち位置のグラスだからです。コルクはなかなかの4.5cm、日本仕様の(やめてくれ)バックラベルに記載のアルコール度数は13.5度となります。ネロ・ダヴォラらしいエッジの血のよな赤が暗黒へのグラデーション‥ディスクも艶やか、グラスの内側を垂れる脚もくっきりとしています。
この通年で樽使いが変わったな‥という印象を持っていましたが、それはポジティブな印象。ロースト香、ヴァニラ香は控えめ(ながら「ある」)で、あくまでも果実香が前。しっかりと密度感があり、過熟ではない凝縮感のあるベリーな果実香がたっぷりある。鉛筆系ナマリの風味も適度でそのエッジの血の伏線になる。ネロ・ダヴォラとしてモダンとも思うがそれはあくまでも洗練であり、土着品種の野暮ったさや田舎臭さを排除した結果の良質さであるのをこのワインを飲むといつも感じる。
今回の試飲会でも、比較的クラッシックなネロ・ダヴォラの生産者のそれと飲み比べをしたりしたのだが、うん、この洗練はなにもドを越したモダンではないのだ。
口に含みますと、輪郭はとてもやわらか、密度もしっかりあるが、硬くは感じない。もちろん、構成感に不足はないが、すでにある旨味と付随する甘味が主体で、繊細なタンニンがしっとりと溶け込んでいる。2013年は試飲止まりですが、明らかに2014年からのスタイルの違いを感じています。いや、なにもそれまでのスタイルを否定するわけではないが、これまでの構成感由来の仕立ての良いスーツから、もう少しカジュアルにな印象。ただ、そのカジュアルさはチープという意味ではない。ネロ・ダヴォラとしての洗練、上品さは変わらずだ。スパイス感やミネラルもやや控えめ、少しコク味ある甘味は変わらずかな。抜栓後一杯目から閉じ感なくおいしい。スミレもあればバラもある。
二杯目はヴィノムXLのピノ型です。こちらの方が、ややスパイシーさや、香ばしさを顕著に感じますね。これまでのサイアらしさがブルゴーニュ型グラスの方が顕著というのも不思議。赤い果実香もビンビンしてて、うん、ブルゴーニュ型グラスもいいかも。まったく閉じ感はなく、開いているのもいいですね。口に含んでも、やさしさある果実味、甘味を感じます。しっとりとしてて、旨味もしっかり‥うーん、ブルゴーニュ型グラスの方がやっぱいいのかも?余韻に華やかさと、少しヴァニラを感じますが長いですね。十分な長さです。うん、終盤に鉛な部分もあるし、こっちの方がネロ・ダヴォラの個性が出てるのかもしれませんね。にしても、ネロ・ダヴォラをなかなかブルゴーニュ型グラスでは飲まないと思うんだけど‥。グラスの中で旨甘味もでてきますね。とても洗練され、上品な旨味を持つネロ・ダヴォラ、野暮さのないのが嬉しいです。
二日目はヴィノムXLのピノ型です。樽だってしっかり効いてるし、果実味の凝縮度も高いし濃厚なんですけどね。そこがこれまでのモダンさ(=野暮ったくなさ)と違うんですよね。そこは、カルロ・フェリーニ味からの脱却とも言えるかもしれません。樽材、樽のロースト具合はそれまでとは明らかに違うし、旨味主体の構成感も、それまでもタンニン硬さによる構成感とはまた違うんだな。じゃあ、サイアらいさがガラっと変わったか?確かに変わったけれども、「洗練された濃さ」「野暮じゃないモダンさ」に変わりはない。
輪郭しっとりとやわらかで、すぐに密度の高い果実味になる。酸味も渋みももちろん豊富で、濡れた部分と乾いた部分のコントラストもいい。プラムや赤いベリー系の酸味が、黒いベリーやチェリーの濃厚な果実味を重苦しくさせない。濃さがおいしいですね。ネロ・ダヴォラらしい濃さが‥でも、ドを越すような濃さではない。
三日目もヴィノムXLのピノ型です。黒い皮のチェリーや、甘味をまとうスパイスに少しエキゾチックな感じもありますね。多産なネロ・ダヴォラのチープさはこのワインにはありません。しっとりと甘旨いスタイルは、まあ、あたしの好みですね。樽も必要最低限かつ効果的。
シチリアの赤となると魚でもおKなイメージもありますが、セミドライのチェリートマトやベッカフィーコのように衣に油的な油分はやっぱり欲しいですね。イワシでなくとも、これから脂ののったサンマもでるでしょうから、塩焼きではなく、ちょっと香草散らして、やっぱりあとはトマトと(おいしい)オリーブオイルがあれば‥なおよし。
2014年のサイア、もはやビンテージがいいから‥という理由ではありません。カルロ・フェリーニをディスるという意味ではなく、その呪縛から解き放たれたすばらしいネロ・ダヴォラだと思います。こうなるとトスカーナのそれもチェックしたいですね。
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