Nebbiolo d'Alba 2015 Francesco Rinaldi
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ネッビオーロ・ダルバ 2015 フランチェスコ・リナルディ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
1870年、現オーナーのひとりであるピエラ・リナルディの祖父であるジョヴァンニ・リナルディがバローロ村を訪れた際、丘の上に建ち、ブドウ園を持つ農家に魅了され購入に至ります。ジョヴァンニの4人の息子のうちのひとりであるミケーレ・リナルディの貢献でリナルディのワインはイタリア全土で知れ渡るようになりましたが、1922年からは、もっとも若い息子であるフランチェスコ・リナルディを名乗るようになりました。フランチェスコはカンヌビや、ブルナテなど銘畑を買い増しさらにその名声を高めます。フランチェスコの息子であるルチアーノとミケーレが1960年代から、そして1990年代からパオラとピエラ・リナルディの代となります。
現在はカンヌビに2.4ha、ブルナテに2haのクリュを持ち、その他にバローロ村にはサルマッサとヴィナーネを、ラ・モッラにはロッケ・デル・アヌンツィアータを、カスティリオーネ・ファレットにはコダーナに合計3haの畑を持ち、スタンダードな混醸バローロにそのブドウが使用されています。
今回ご紹介するのはネッビオーロ・ダルバ。ヴェルドゥーノにある畑からのネッビオーロが使用されます。伝統的な製法で、温度管理されたステンレス製のタンクでの醸しとアルコール発酵は20日から30日間。澱引きされスラヴォニア産の中樽で最低12ヶ月の樽熟成後瓶詰めされます。平均年産は4,000本程度と決して多くはありません。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ALBEISAの共通瓶。Francesco Rinaldi & Figliの文字が波打つのもリナルディらしいですね。ビンテージは肩部分の三日月型シールというのもいい。飾り気のないいい意味で地味なラベル。キャップシールも波打ち、コルクはディアムの4.5cmはとても嬉しい。他の州と比較するとピエモンテはディアム社製のコルクの導入は遅れてる(語弊あり)んじゃないかと思う。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型、表記のアルコール度数は14.5度です。
適切なネッビオーロの色調。濃過ぎることもないし、オレンジも射す、でも明る過ぎず(≒薄過ぎず)、深みもある。香りは開いてますね。バラ、アルコール感も手伝う甘味のある果実香、軽くレザー、紅茶葉、若くしっとりしているのに、どこか乾いた茶葉系をネッビオーロに感じますね。果実香は非常に純度が高い。濃さではなく密度を感じる香り。
まずは飲んでみよう。輪郭非常にまろやか。軽々しくはないが、重々しくもない、ほんのりと甘味がある果実味がとてもおいしい。酸味、渋味ともに抜栓したての一杯目ながら熟れていて、イガイガや凸凹することもない。とても飲みやすい密度、濃さがある。濃さって、書くけど、濃厚という意味ではない。
上手いこと樽もかかってるんだなあ。決して樽香、樽味を意識させることはないが、このすでに空気含んだ感ある果実味のまろやかさは樽熟成ならでは。
なんだよ、イキナリ旨いじゃないか(ステーキ風で)。
スパイスというよりも腐葉土っぽいアクセント、でも野暮ったくはないし、おいしい香り。この全体を通してのまろやか感、それは「当たり障りのない」アリキタリなものではなく「洗練された」完成度の高さ由来。
旨いんじゃないのお、旨いじゃないのお、イキナリまろやかに飲めるし、これは使えるんじゃないのお。
リナルディのネッビオーロ・ダルバってこんなにおいしかったの!?これまで経験してなかったことに後悔シキリ。少し、ネレッロ・マスカレーゼに似たようにも感じる。これをネガティブに捉えないで欲しい。もちろん、ネッビオーロはネッビオーロなんだけれどもね。
二杯目はヴィノムXLのオレゴンピノにしてみましょう。アルコールも14.5度ですしね。ほう、二杯目である以上に、スパイス感や、青さではないハーブ系の香りも混じりより複雑に感じますね。ややアルコール感もブルゴーニュ型よりも控えめと言えるかもしれません。
まろやかさや、イキナリなめらか感は変わらず。まあ、どっちのグラスでもいいかなな。それほど顕著な差ではないと思います。
深甘い‥うん、なかなかいい表現だと思います。もちろん甘味は過剰なものではありません。甘味があるかどうかで、モダンかコテンか、デントウテキかだなんて判断するなんてナンセンスなことはしませんが、古臭くないのは確かですね。
グラスの中で甘旨さがじゅくじゅく湧き出ます。ネッビオーロ・ダルバやランゲ・ネッビオーロクラスは樽熟成されてたり、されてなかったり生産者によって意図はまちまちですがこのフランチェスコ・リナルディの12ヶ月の樽熟成はゆったりとした酸化からもたらされるまろやかさがいい。でも、樽香をヒケラカスわけではない。
二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。アルコールに乗った甘味のある果実香がなかなかエロい。微かにミンティな部分、線の細いスパイス、樽のニュアンスはあるんだけれども、果実が圧倒的に前で、それを包み込み、馴染んでますね。口に含みますと、二日目ならではのなめらかさは舌先から。モダンという意味ではなく現代的に洗練された造り、過剰ではないがブドウ熟度がストレート。
2016年のグレシィのランゲ・ネッビオーロはステン仕上げだったので複雑な要素はいいみでまだ落ち着かず、それぞれの個性を発揮し合う開きでしたが、12ヶ月の樽熟成による落ち着き、まとまり、馴染んだネッビオーロもまた格別。
旨味が余韻まで残りますね。大きな赤や黒い果実の流れが余韻として終息するあたりにスーっとハーブや、紅茶などの葉系の香りが通るのもネッビオーロらしい。あくまでも果実の香味が主体なんだけれども、グラスの中でタバコや、皮の風味、ネッビオーロらしさが見え隠れしますね。十分に複雑さもありますね。旨味だけじゃない。ここは最近の西野嘉高のポイントかもしれません。
三日目もヴィノムのブルゴーニュ型。これでいいと思います。バラやスミレが芳香、ツラれるような果実香の開きもとてもいい。14.5度のアルコールもあり、少し詰めた果実の香りが少しエキスぃですが嫌じゃない。さらに甘味が出てきましたね。樽は変わらず「ある」がフルーツが前。さらになめらかに、さらにエロく粘性を感じさせるかのような含み香、十分に旨味と甘味もあるが、どこか爽やかさある緑茶葉とネッビオーロらしい枯れにもにた紅茶葉、そこからのタンニン、行き渡る酸味もいい。
香りはエキスィですが、飲めばスムーズであることがご理解頂ける。まとまりながらも十分な複雑さと余韻があり、古臭くないネッビオーロ。
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