Vernaccia di San Gimignano Tradizionale 2007 Montenidoli
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ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ・トラディツィオナーレ 2007 モンテニドーリ
《イタリア/トスカーナ/白/ヴェルナッチャ/辛口》
ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ。
あまりいいイメージないんですよね。「デパートでトスカーナ銘醸紅白セット」なんて、無理矢理‥キャンティとセットにするために、トスカーナの白‥ならば‥という感じ。昔のキャンティが、ショボ・スッパかったのと同様に、ヴェルナッチャも‥なんだか、ショボ・スッパなイメージ。日本市場でも、あまり見かけなくなったもんです。
名前がジミ(地味)なのか…?
スーパートスカーナの生産者の白は‥最近はちょっとね‥価格も合わないし、ならばアルト・アディジェや、フリウリの白の方が‥。しかし、白は赤よりも、土着品種を色々試したくなるもんで‥ヴェルナッチャ‥ならば、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノで優れたもの‥探してたんですよぉ。
さて‥ヴェルナッチャなる土着品種。中川原まゆみ著の「土着品種で知るイタリアワイン」では、サルディーニャ州のヴェルナッチャ・ディ・オスタリーノと、このトスカーナのヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノが紹介されていますね。ヴェルナッチャ・ネーラという黒葡萄もあるようで、ややこしいので、ヤメとく。
いずれにせよ‥西野嘉高同様‥ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノにあまりいいイメージを持ってなかったお客様も‥ヴェルナッチャらしさもありつつも、ちゃんとイイ白ワインに仕上がってる‥このヴェルナッチャ‥これからの季節は猛烈にオススメですよ♪
実はジミ(滋味)がある‥。
トスカーナ州の内陸部‥フィレンツェとシエナの間で、キャンティ・クラッシコゾーンよりも、ティレニア海側に位置するのが、サン・ジミニャーノ地区ですね。そんなサン・ジミニャーノ地区で、1965年に創業したのが、このモンテニドーリ。当主は、エリザベッタ・ファジョーリ女史で、かのルイジ・ヴェロネッリ氏は‥「エリザベッタはサン・ジミニャーノに隠棲し、大地と共にある。彼女のワインに出会ったならワイン造りの数千年の文化が持っている静謐な力であなたに感動を与える事だろう」と語っています。この言葉は、モンテニドーリの公式サイトのトップにも添えられており、やっぱり、ルイジ・ヴェロネッリ氏の影響って偉大だなぁ‥と実感しながらも、近年のヴェロネッリ氏では、モンテニドーリが掲載されていないのは残念ですね。
さて、このモンテニドーリですが、トスカーナの生産者らしくオリーブオイルや、キャンティ・コッリ・セネージなどの赤も生産しています。白はトレッビアーノや、マルヴァジアを使ったものもありますが‥やっぱり主役は、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノDOCGですね。ちなみに、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノがDOCGに昇格したのは1993年です。
三種類のヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノを醸していますが、今回ご紹介するのは、その名も「トラディツィオナーレ」なトラディショナルなスタンダードな逸品。
標高300m〜400mの畑には、モンテニドーリの特徴である、比較的樹齢の高いヴェルナッチャが栽培されており、このスタンダードなトラディジオナーレでも平均樹齢25年のヴェルナッチャが使用されます。栽培さえている斜面は南〜南東に向いており、石灰と粘土質の土壌。haあたり5500本の株密度となります。収穫された葡萄は、長めの期間‥スキンコンタクトが行われ香味を引き出し、ステンレスタンクでの発酵は18度に温度管理され、約14日間と、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノの伝統的な、比較的ながめの発酵期間。自然酵母での発酵の後、マロラクティック発酵が施されます。
モンテニドーリの特徴は、しっかりとマロラクティック発酵も施しながらも、きっちりと酸を感じさせるんですよね。これは、樹齢の古い樹がもたらす好影響と言われています。熟成もステンレスタンクで約6ヶ月。瓶詰後、約12ヶ月の瓶熟成が施されます。
ちょっと忘れかけてた品種、DOCGですが、これがなかなかヤリよるわい♪
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
一般的なボルドータイプの瓶型。ボトルネックには黄緑色のDOCGシール。ラベルは縦長で、オリーブの葉的な深緑。フォント使いもトラディショナルで、必要最小限なシンプルさも感じますが、よくまとまってます。何の面白みもないラベルデザインですが好感は持てますね。表ラベルに表記のアルコール度数は13度‥グラスはオヴァチュア一択です。コルクは(予想外)に良質の5cmで、長さもヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノにしては‥って偏見でしたね。
ヴェルナッチャって、これくらい色出てたっけ?(だから偏見だと‥)な、14金なゴールドで、綺麗なハリのある透明度がなかなかいいですね。香りはマロラクティック発酵を施した白らしい、まろやかな出具合で、リンゴの密や、黄桃、よく熟した柑橘。アプリコットの音階はやや低めに感じます。全体的に、よく熟したフルーツを感じる香りが主体で、なめらかさが甘さに感じる香り。
黄色く染まった白い花、黄色の果実に隠れる‥どこか緑のハーブ‥カテキン入り。
口に含みますと、なかなかの膨らみ‥決して発泡しているわけではありませんが、舌を刺激するフレッシュな酸味が、そう感じさせます。その刺激ではじけるように‥セージのようなハーブの香りが放たれる‥うーん、個性的でいいですねー♪
酸味は過不足のないレベルですが、熟れた果実香で低めに感じるか‥と思いつつ、含み香のハーブ達が、酸味を引き立ててくれる感じ。そのハーブ香の余韻が長いですね。
白い花粉、白胡椒…石灰なミネラルな味。口に含むまでは‥そう思わせない熟度のある香りですが、口に含めば、硬質でドライ。
魚‥生じゃないなぁ。ハーブ類を効かせたアクアパッツァとか‥。豚肉、塩・胡椒だけでなく、ローズマリーとか‥やっぱりハーブ類を効かせたロースト。ミネラル感が岩塩とも相性良さそうですね♪
あー喰いたい。
軽く、オリーブオイル的。うんうん、瓶も緑だし、ラベルも緑だし。緑だねーっ!!
ソーヴィニョンブランとは、また違う‥緑の表現。
ヴェルナッチャ‥いいかも♪
(猫のおしっこ臭は皆無だし‥)
2.5杯目ですが、グラスに注いだ際は、ホント、甘味を感じるなめらかさで、口に含んでからのハーブ満載が想像できないほど‥なんですが‥。
いいなぁ。野菜とか‥ミネラルを感じる野菜とか‥。
美味しいなぁ‥コレ。
二日目です♪ちょっと初日よりも色が濃くなった‥かも。(たぶん気のせい‥)初日同様の黄色い果実香に、ちょっとだけアルコール感‥薄めたパッシートのような感じ。口に含みますと、飲み口にもアルコール感‥でも、決して強過ぎるわけではなく、いい感じのボディ二割増し‥ですね♪中盤にかけて黄色い果実味のボリュームが増し、ハーブ満載が目立たなくなったかな‥
実は、初日よりも温度高めで飲んでるから‥なんですね‥きっと‥(約14度ぐらい)。
これは、これで美味しいですね。二日目でも抜けはありません。酸味のレベルも問題なし。
やっぱり含み香と味‥の余韻‥長く感じますね。
ギンギンに冷やしても、やや高めの温度でも‥ワインがバランスを崩すことなく、それぞれの温度帯の個性がうまく出てくるワイン。色んな要素が、ある‥ってことだな。こういうワインはいいワインです。もちろん美味しい。
ヴェルナッチャ‥侮れませんな‥これは。
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