Chianti Classico Riserva Le Baroncole 2021 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

チョメチョメ先行案内対象ワイン(SGR)

更新履歴 2024/11/04
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5,980円(税込)

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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・レ・バロンコーレ 2021 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ97%、カナイオーロ3%/フルボディ》

CCRであるレ・バロンコーレに使用されるブドウはおおまかに三種の土壌区域に分けることができます。すべて石灰質土壌となりますが、その構成は異なります。ひとつめは、アジェンダから北(モンティ)方向への一番遠い区画で粘土質を主体とした土壌。ふたつめは地中の2メートルから5メートル砂と丸石を主体としたで、5メートルよりも深い地中は完全な白い粘土層の土壌。みっつめは、いわゆるキャンティ・クラッシコ地区らしいアルベレーゼ(石灰を多く含有する片岩)、ガレストロ(海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれ形成される年度片岩)土壌で、となります。

2021年は10月4日から15日にかけて収穫されました。収穫されたブドウは15日間のアルコール発酵とマセラシオンのあと、5,000リットルの大樽と、新樽比率20%の225リットルのフランス産のバリックで20ヶ月の樽熟成後2024年の1月30日と31日に瓶詰め。この2021年はフルボトル15,740本。ちなみにアルコール度数は15度。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのラベルデザイン。コルクは良質の5cm。表記のアルコール度数は15度で2000年と同じ。グラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。色調が例年よりも特段に深いわけではない。エッジは鮮やかな赤。抜栓直後であることと、少し温度が低めなので、やや大人しく感じるが樽香は一年経過の2000年の方がやや派手(語弊あり)に感じたのは、2021年の現時点が樽香よりもフルーツが優ってるからかもしれません。スミレに被るような樽香は健在ですが、ヴァニラが強いわけではありません。キャンティ・クラッシコらしい石灰の冷ややかさのある土壌を感じるのはペルカルロ(トスカーナIGT)とは違うところ。少し詰めたような果実香があり密度感を感じるが、グラス内壁を垂れる脚にエキスや、アルコールの高さはそう見えません。口に含みますと、輪郭の滑らかさとやさしさ、密度があるけど重々しくない弾力がありますね。継ぎ目を感じさせることなく旨味に溢れふんわりとしながらも、重さと軽やかさ絶妙なバランスのまま余韻に繋がります。

なるほど。CCの2021年の良さとはまた方向性が違う良さがある。(あ、いつもよりも濃く感じる‥)という類のインパクトではなく、(あ、いつもよりもまとまってる‥もう‥)そんな感じ。バロンコーレらしい、少し香ばしい香りも非常にスタイリッシュ。いつもなら、もう少し凸った要素のひとつなんだけれども、これも継ぎ目がない。15度、アルコールの高さは感じるけれども、水溶性‥というか、アルコールの溶け込みもいいし、でも、主張がないわけでもない。非常に酸味とタンニンは豊富なんだけれど、いずれもじゅわーっと果実味に溶け込んでいます。気付いたら飲み込んでるんだけれども、ひと息、ふーんと鼻から抜ける香りに余韻の長さを感じますね。

実は、きっと‥と思ってたほどのボリュームは感じていない。ただ、勘違いして欲しくないのは例年よりもボリュームに欠けるという意味ではない。アルコールだって15度もあるしね。装飾の部分、例えば樽香とか、全体的にスタイリッシュに、端正にまとまったバランスは、そう大きく感じさせないし、大きさで迫らない。いや、樽香はあるんですよ。CCと比較すれば尚更だし、二杯目以降はもう少し顕著かもしれません。

2015年以降は、各品種の醸造段階で果汁を抜き取られ(セニエ)、その果汁がロゼになる。抜かれたモストは、果皮との比率が高まり、よりそれらの抽出というか影響と恩恵を受けるわけですね。あまりそれに囚われていては、ビンテージの違いもあやふやになるんだけれども(ロゼ自体、安定してきたのは2019年あたりからかもしれないし)、樹齢のことを考えると、一番影響を受けているのはCCで間違いない。

猪とか、鴨の煮込み。パスタにしてもいいし、バゲットでもいい。たっぷりのチーズや、トマト系は煮込みに溶け込ませたいですね。ローストしたなにかしらの肉をおいしいオリーブオイルと塩でもいいんだけれど。ローストビーフではものたりないように思う。

二日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。心の中ではブルゴーニュ型(的)グラスでもいいのでは?とちょっと思ってます。初日よりも香りの開きを感じますが、レンテンらしいお下品な開き方ではない。中心になるのはスミレとチェリー系果実香に変わりはありませんが、2021年のおだやかな樽香は好印象。ベルベットというよりも透明度のあるシルキーな輪郭、やわらかな旨甘味が深い。渋味にも甘味があり、非常に飲みやすい。2021年、もっとパワフルという意味での優良ビンテージらしさがあると思ってましたが、バランス良く完成度の高いという意味での優良ビンテージですね。

ロゼや、樹齢の進みの恩恵を一番受けているのはスタンダードなCC。ただ、このCCRが恩恵を受けていないわけではなく、CCの方が目立ったんだな。ヒエラルキーは守られており、CCのあくまでカジュアルでもっと新鮮で酸も感じるスタイルとは違い、渋味や酸味、果実の香味、すべての要素に洗練を感じ、より樽熟成を感じるのはCCR。CCよりも濃いのがCCRとはまた違うんだが飲み比べれば、そのスタイルやスタンスの違いは明らか。もちろん、IGTのペルカルロとは全然違う(が、レンテン味は共通)。フェルシナで例えるところのCCRランチャとフォンタッローロ的スタンスの違いかな。違う理由はフェルシナとはまったく違うんだけれども。レンテンナーノは、CCGSを醸してない。スペック的には名乗れそうなものなんだけど‥。そう、ヴィン・サン・ジュストにしてもそう。あれはヴィンサントではないのだ。いくつか満たしてない条件があるが(アルコール度数とかね)、満たすための規格に寄せるつもりはないのがレンテンナーノ。そして、CCRの要件も満たした中で最高のものを作るのがレンテンだし、CCGSまでを求めてないんですよね。レンテンのリゼルヴァクラスはこのバロンコーレであり、これで十分。

樽の風味はクリーミーなのでそこにヴァニラを想像するんだけれども2021年はクリーミーさがヴァニラを上回ってる感じ。これは2021年の雑味のなさによるもの。ただ、地酒、滋味という意味でのキャンティ・クラッシコはもう少し雑味とうか、若さゆえの粗さがあってもいい。それだけ2021年はまとまってる。磨き込まれたような感じ。

少し身構えて飲み始めたんだけれども、これだけスタイリッシュなバランスとは思ってなかった。決して肩透かしを食らったわけではないが、良いビンテージっていうのは何も濃く感じるとか、強いとか、それだけじゃないのを再認識。

三日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。甘味のあるアルコールと、果実香。詰めたようなチェリー香に酸はさほど結びつかないんだけれど、アセロラのような少し爽やかで酸を感じさせる赤い果実のヒントあり。赤と青のベリー。飲み口はしっとりと甘味のある果実味が舌先から舌を覆うんだけれども、アルコールはまったく強くはない。スルスルと伝うように喉まで通る。旨味もあるし、酸味もじゅわじゅわするし、こりゃあ四日目まで引っ張れる。

四日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。渋味や、柑橘系の酸味がクッキリとしてきましたが、いやあ、ぜんぜんバランスは崩れないですね。アカラサマな強さは感じさせないものの、芯がキッチリしてるそういうワインです。こういうタイプは熟成させたいですね。ちょっと避けておこう。うん、バランスの良いワインはなかなか褒めにくいのはここまでお読みいただくとおわかりかと思いますが、「飲みやすい」とか「バランスが良い」は最高の褒め言葉でもあります。

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