Boca Campo delle Piane 1989 Antonio Cerri / Le Maridiana

ピエモンテ州の赤

更新履歴 2012/01/20
販売価格

7,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ボーカ カンポ・デッレ・ピアーネ 1989 アントニオ・チェッリ/ラ・マリディアーナ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》


ボーカDOC(Boca DOC)は、ピエモンテ州はノヴァーラ県の極小さな地域。ヴェロネッリ誌2012年度版でボーカ地区の生産者を探しますと、アイ・ヴァッローニ(3.5ha)と、レ・ピアーネ(7ha)の二社のみが掲載されています。実際には、もう少し生産者はいるはずですが、これを見てもいかに小さな…マイナーDOCかがわかりますね。

DOC法では、1969年に制定されたDOCで、ネッビオーロ(スパンナ)を45%〜70%、ヴェスポリーナを20%〜40%、ボナルダ・ネヴァレーゼ20%までという規定。最低アルコール度数は12度、最低熟成期間は36ヶ月で、内木樽による熟成は24ヶ月と規定されています。ガッティナーラやゲンメの北隣となり、コッリーネ・ノヴァレージDOCに内包されているのが、このボーカDOCとなります。この地域には前述のガッティナーラやゲンメを始め、小さなDOCが密集している地域となります。

よくわかんないっすよねぇ‥うんうん、俺もよーわからんわ。

これだけのマイナーDOCとなれば、ほとんど輸入もされておらず、やはりテラヴェールさんが輸入するレ・ピアーネあたりしか思い付きません。で、そのレ・ピアーネの当主であるクリストフ・キュンズリ氏は元々は輸入に携わる仕事に従事していたそうです。しかし、ピエモンテやネッビオーロの個性が失いつつあることに危機感を感じ、1950年や1951年には、全くワインを生産できないほどの雹害にあい、タダでさえ衰退しており、一時期はその生産者が7社まで減少していたボーカDOCの再建に乗り出します。そのためにボーカに何度も通ったいた生産者がボーカ随一と言われていたアントニオ・チェッリだったんですね。彼のワインほあバローロにもひけを取らないと比喩されていたほどながら、病でワイン造りを断念、その跡を継いだ形で、ボーカの生産者となった経緯がございます。その後、キュンズリ氏は、特殊なマジョリーナ仕立て(2-3本の樹を棚作りにし、人が輪になって手を繋いでいるような様子に枝を仕立てる)や畑仕事も当時の手法を忠実に守っています。

ボーカDOCは、ピエモンテのワイン産地の北限に位置し、標高は500mを越えます。南風と盆地状に切り出された様な格好の特殊な地形によりオリーブの木やヤシが育つような温暖な気候でもある。アルプスから乾いた風が湿気を払い、昼夜の寒暖差が際立って激しい。その寒暖差は時として前述のように雹害をもたらすこともあるのだが‥。

アントニオ・チェッリ氏が自ら瓶詰めができなかったのが1995年‥その年から現当主のクリストフ・キュンズリ氏が継いだ形となるようっですが、アントニオ・チェッリ氏の名声を証明として、輸入元テラヴェールの資料には、イゾレ・エ・オレーナのパオロ・デ・マルキ氏の「どんな偉大なバローロよりも偉大なる個性を持っている」というコメントを引用しています(イゾレ・エ・オレーナはテラヴェールの輸入ではなくジェロボームの輸入)。実は、パオロ・デ・マルキ氏の出身はピエモンテなんですね。日本にも輸入されていますが、トスカーナでの成功後、実家のあるピエモンテはレッソーナDOCのワインをリリースしております。西野嘉高が訪問した際も、レッソーナDOCはテイスティングさせてもらいましたが、美味しいんですが、うーんさすがに売り難い‥^^;そこがマイナーDOCの問題点でもあり、本来はそのようなDOCも掘り下げて紹介せねばならないんですけどね‥。

つまり、レ・ピアーネのクリストフ・キュンズリ氏が、このアントニオ・チェッリを継いだのは1995年。その際に栗の大樽で眠っていた1984年、1985年、1987年のボーカを瓶詰め。1999年には1989年、1990年、1991年を瓶詰めし、アントニオ・チェッリの遺産を残す事になりました。そんな貴重なボーカの古酒が今回‥特別に日本に割当てられました。ビンテージは1984年、1985年、1987年、1989年、1990年、1991年の6ビンテージ。いずれも各60本のみだったようですすが、西野嘉高は1985年と1989年という80年代を代表する素晴らしい2ビンテージを少量だけですが確保しました。

1985年は1995年に瓶詰めされたわけですから樽で7-8年は熟成され、瓶で15年を超える熟成が施されています。1989年は1999年に瓶詰めですから、やはり樽で7-8年熟成され、瓶で10数年の熟成が施されています。現在、テラヴェールさんが販売しているレ・ピアーネのボーカは2002年と2004年、いずれも5775円(税込)の希望小売価格となります。今回の古酒はもちろん蔵出し‥。アントニオ・チェッリ氏が醸していた二度とないボーカの素晴らしい年号、古酒の価格設定が10290円(税込)は破格‥もちろん、まさか定価は頂きません‥

僕かぁ(ボーカ)好きだなぁ。


さて‥ラベルに堂々と記載されている"CAMPO DELLE PIANE(カンポ・デッレ・ピアーネ)"とは、畑の真ん中にある小屋の周りの総称だそうで、アントニオ・チェッリ氏の代のボーカにも、この名前が付けられていたそうです。Inmottiliato‥な瓶詰め業者の表記は"Az.Agr La Maridiana(アジェンダ・アグリコーラ・ラ・マリディアーナ)"と記載されています。こちらは、アントニオ・チェッリ氏の生産者としての名前なんですね。今回は、その名前ではなく、アントニオ・チェッリとして紹介しております。

さて、状態は‥もちろん蔵出しということで安心感はさらに増しますね。液面は揃って高い位置‥1995年と1999年の瓶詰めと‥瓶詰め後から10年超は経過しておりますので澱は結構な量が出ています。固まっていれば、とても澄んだ、透明度の高い‥いい意味で薄さがキレイなネッビオーロな色合い。澱が舞うボトルもありますので、飲まれる前にはしっかりと澱を沈め、静かにサーブ願います。もちろん、キャップシールはすべてのボトルでくるくると回り、液漏れはありません。さすがの蔵出し‥瓶越しに見てとれる液体に何ら心配はありませんね。白地のラベルは寄れ、捲れ、汚れがあるボトルもありますが、気にしない、気にしない。


【輸入元のテイスティング】
素晴らしいヴィンテージと言われる。オレンジがかったガーネット色。魅惑的で熟成の甘味を感じさせる。チョコレート、ラム、アーモンド、蒸し栗のニュアンスからなめし皮まで。口中でもワインは強く主張し、余韻は非常に長い。鼻膣はワインに長く支配される。90年とは違うのはアフターにエレガンスよりも力強さ強引なまでの余韻の長さを感じる点。早めの抜栓とデキャンティングは必須。

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