Roero Arneis 2020 Bruno Giacosa
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ロエロ・アルネイス 2019 ブルーノ・ジャコーザ
《イタリア/ピエモンテ/白/アルネイス/辛口》
本筋はブルーノ・ジャコーザの本拠地であるネイヴェ‥つまりバルバレスコの銘醸。祖父カルロ、父マリオ‥そして現当主であるブルーノと三世代に渡り、その名声を築きあげてきました。
現在、自社で所有する畑は約20ha。過半数は買いブドウでワインを醸していますが、これは祖父カルロも、父マリオもブドウの仲買人も仕事だった歴史があるんですね。とはいえ、カルロ氏は自社での醸造も初めていたんですね。第二次世界大戦の戦中や戦後は、ボトルワインの市場がなかったために瓶詰めのみで量り売りをしていた時期もあるそうですが、1961年‥1929年生まれのブルーノ氏の名前を冠した"ブルーノ・ジャコーザ"が誕生しました。うーん、なんて孫思いのじいちゃんだったのでしょう‥と思うが、この地方では祖父の名前を継ぐのはよくあることのようですね。
今なお、買いブドウも使用していますが、仲買人の家系な歴史は、どこの畑が優れているのか、誰が栽培しているブドウが優れているのか‥熟知しているんですね。そんなブルーノ・ジャコーザのワイン達…実は、ラベルには二種類の表記があるんですね。
・(Casa Vinicola) Bruno Giacosa
契約農家の畑から購入したブドウで醸されるワイン。
・Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa
自社で所有する畑から収穫されたブドウで醸されるワイン。
こう書くと、後者の方が‥というイメージありますよね。しかし、そこは長年買いブドウでの醸造の歴史を持つブルーノ・ジャコーザ‥すべてはネイヴェの醸造所で醸造されますし、買いブドウと自社ブドウでの醸造方法に差はありません。もちろん買いであれ、自社であれブルーノ・ジャコーザのクオリティーに差はありません。
ロエロ地区の15軒の古くからな馴染みの契約農家から買い付けるアルネイス種もジャコーザの品質基準をクリアした良質なもの。16度から17度に温度管理されたステンレスタンクで25日間の醸しと発酵後、タンク内で4ヶ月ほどの熟成が施され瓶詰。2013年、2014年13度、2015年と2016年は13.5度、2017年は14度でしたが、2018年、2019年は13.5度、この2020年は14度の表記となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのボルドー型瓶に白地のシンプルながら、ジャコーザらしいラベル。コルクもなかなかの質の5cmで抜かりなし。冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのユニバーサル型。14金なゴールド色。ちなみに温度は7,8度。白い花の香りにギュっと詰めたような酸を持つ柑橘香。和梨のジューシーな香りがあり、セージのようなハーブを感じますね。香りからは密度の高さや重心の低さを感じます。口に含みますと、舌先から、口内壁に新鮮な酸味を感じさせますが、中心にある果実味はやはり密度があり、低重心。決してガスを感じるわけではありませんが、それぐらいの沸き立つ酸味が溶け込む旨味がほんとジューシーでおいしい。香味に派手さはありませんが、とてもおいしいですね。14度というアルコールにぽってり感はありませんが、厚みとして表現されているように思います。終盤からほろりとした苦味があり、とても長い余韻。冷蔵庫キンキン温度からでも閉じ感はありませんね。うん、おいしい、おいしい。これに温度が上がってさらに旨味もでるといいと思う。ミネラルも厚みがあるんだね。ミネラルがヴェルヴェッティな感じ(しなやかで重め)。
一般的なロエロ・アルネイスとの違いは何か?ジャコーザだからという先入観がどこまで関与しているかのレベルによるが、ミネラルもあるが、ミネラル推しではない。かといって果実の香味が‥というわけでもないが非常に気高いバランスで、とても静かにた佇む高品質感が間違いなくありますね。あっち、こっちと尖った派手さはわかりやすいんだけれども、少し口数は少ないんだけれども、どっしりと、包容力のあるアルネイス。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのユニバーサル型。ちなみに6,6度です。外気が暖かくなりましたので、より冷えて感じてるかもしれません。液体の温度だけでは測れないものもありますね。洋梨や桃の白い果肉が主体、酸味に近い部分に柑橘と、初日とそう変わるわけではありません。飲み口に旨味が出てきましたね。ボディ感もあるある。密度があり、ほのかな苦味があり‥。アルネイスの最高峰は間違いありませんね。2019年はね、この旨味が少なめだったんだな。これぐらいのお値段なら、それなりのボディ感を感じさせる旨味や、ミネラルなどとのバランスでも、密度の高さ、深さを感じたいですからね(なかったわけではないが)。温度は低めですが、味わいに閉じは感じられませんね。分厚い分、これぐらいの温度でもオッケーです。どこか、ケルナーとか、セミヨン(ビアンコ・トリノーロ)に似てるかなあ‥そんなのを考えながら飲んでいます。ワイン単体でも十分に満足できる密度感がありますしね。もちろんお食事と合わせていただいてもオッケー。
三日目も冷蔵庫にちょっと前に入れました。グラスはシュピゲラウのユニバーサル型。ちなみに9,9度です。香りに甘みも出てきたように感じますが、終盤の苦味の輪郭も出てきましたね。中心に集まってはいますが、結構緩急があるというか、味わいや香りのレンジは広い。塩味のついたミックスナッツを肴に飲んでますが、塩分があるとワインの味も引き締まりますね。また、ナッツ類のオイリーさともマッチしています。もちろんミネラルもあるんですよ。いやあ、それにしても高貴なバランス。隙のなさは好きです。いいですね、価格に見合うアルネイスで間違いありません。
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