Tignanello 2015 Antinori

トスカーナ州の赤 > Antinori

更新履歴 2018/11/28
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ティニャネッロ 2015 アンティノリ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ80%、カベルネソーヴニョン15%、カベルネフラン5%/フルボディ》


アンティノリが所有し、最も重要なブドウ園がティニャネッロ・エステートですね。このブドウ園から、ティニャネッロはもちろん、ソライアや、マルケージ・ディ・アンティノリCCRが生まれます。ティニャネッロブドウ園は海抜350mから400mの56ha。ティニャネッロの名前は1970年の「キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ヴィネート・ティニャネッロ」に初めて名乗ることになります。アンティノリにとって初めてのクリュを名乗るCCRでサンジョヴェーゼを主体に、20%のカナイオーロと5%のトレッビアーノとマルヴァジアの白ブドウを混醸する当時のレギュレーションに法ったワインでした。そして翌年、キャンティ・クラッシコ(・リゼルヴァ)DOCGの名を捨て、サンジョヴェーゼ80%に、カベルネソーヴィニョンとカベルネフランを20%混醸するという、白ブドウを混醸せず、副原料に国際品種を使用し、バリックで熟成させるという「それまでを超えた」存在としてのヴィノ・ダ・ターボラ格のティニャネッロが「スーパートスカーナ」としてリリースされます。とはいえ、公式サイトの情報では1971年のVdTとしての初ビンテージと、1975年は、まだ少しの白ブドウが混醸されていたようですね。ただし、その間の1972年、1973年、1974年は生産されていません。現在のセパージュ比率は1976年から守られていることになります。

2008年には新しい醸造所が完成し、ティニャネッロの畑は24の区画に分け管理されます。収穫、醸造、熟成ともに、それぞれの区画毎に行われ最終的にブレンドされるようです。収穫されたブドウは、タンクでのアルコール発酵の後、バリックでのマロラクティック発酵を経て新樽、フランス産一年落ちのバリック併用で14ヶ月から16ヶ月の樽熟成の後、ようやく区画毎に醸造されたワインがブレンドされ鼻詰されます。12ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。この2015年は、ジェームス・サックリング98点、ワインスペクテイター97点、ワインアドヴォケイト96点の高い評価となります。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ティニャネッロのお馴染みのラベルですが、これはグラフィックやインテリアのデザイナーであるシルヴィオ・コッポラ氏によるもの。ラベル下部の太陽のマークはまさに日の丸でね。"TIGNZNELLO"の書体もカッコいいんだなこれが。ボトル肩部には紋章の凸モールドなんていつから?それだけ最近のビンテージのティニャネッロを飲んでなかった証拠かもしれません(汗)。コルクはなかなかの5cm、グラスはヴィノムのブルネッロ型、表記のアルコール度数はバックラベルがエノテカさんの日本仕様ですが14度の表記です。

カベルネ系20%混じりだからこその深さ、暗さもありますが、過度な紫のエッジを持つわけではない。サンジョヴェーゼ由来のスミレ、ブラックチェリー、スパイス、樽は派手ではないね。カベルネ系由来のベリー系の果実香もありますが、あくまでも20%です。タンニンを感じさせ、ほどよく硬質だあろうミネラルを連想させる。

まずは口に含みましょう。うーん、口の中を満たすボディ感は十分。輪郭こそやわらかだが、サンジョヴェーゼ由来の酸味に、カベルネ系のしっかりと構成感を感じさせる渋味も十分。基本はもちろんサンジョヴェーゼの香味であるが、飲み口は、カベルネが20%以上に感じる。ティニャネッロらしい構成感がいい。そして、まだ若く、熟れを期待する酒質もいい意味でさすがです。14度もあるとは思えないスムーズさも兼ねそなえる。

さすがに旨いっすね。

すでにティニャネッロらしい表情やバランスを感じますが、まだまだ一杯目だし、二日目以降、そして熟成後のポテンシャルは計り知れない。甘味も旨味も一杯目からある。まだ酸味や渋味に熟れを期待する要素があるし、構成と捉えられるある意味硬さがあるからこそ、将来を期待させる。若いワインの一杯目からやわらかいのは、ある意味不自然なこと。熟成して初めて「成る体」を、いきなり表現しようとすると無理生じる。それこそ、不自然なことではないか。ティニャネッロ2015年も今、完璧に旨いわけではない。不完全な状態の中でも、十分に満足感はあるのだけれども。だから、もちろん、今飲んでもおいしく飲める。そして、このワインには途方もなく先がある。

まだ一杯目ですがグラスの中でよくなりますね。あくまでもサンジョヴェーゼ主体のワイン。そう、キャンティ・クラッシコDOCGのレギュレーションおサンジョヴェーゼ80%以上ですからね。生産者や輸入元の資料では、ティニャネッロ・ブドウ園は56haもある。そこからティニャネッロやソライア、マルケージ・アンティノリのCCRを生産しているわけで、アンティノリの56haの規模となると、それなりの生産本数がある。ティニャネッロもソライアも投機対象ではないと考える。10年経てば1.5倍に、20年経てば2倍にはなるかもしれないが、いやいや、まだ1980年代でも年号によっては3倍にもならないかもしれない。それは生産本数が多いので、希少なワインよりもプレミア化するわけではないのかもしれないけれども、それは決してネガティブな話ではない。

これだけの高レベルのワインを(いい意味で)大量に、安定して生産できることをもっと評価されるべき。昨今なら「クラフトなんちゃら」など「手作り感」を連想させる単語に付加価値を見出すこともあるかもしれないが、乏しい設備や、勘に頼る、不安定さも楽しむのを否定はしないが、「獺祭」のように‥となると語弊ありまくるかもしれないが高品質なワインを安定的に沢山作るのってとっても大変なことなのよ‥も理解していただきたい。その最たる銘柄とまではいわないが、アンティノリのような大規模な生産者になると、だからこその安定感、おいしさがある。こんな話をわざわざ説明しなければならないこの時代があたしは嫌になるけれども。

あ、脱線しました。二杯目は一杯目よりもしっぽり、しっとりしてきました。あくまでもサンジョヴェーゼですが、やっぱりそのタンニンにカベルネ系を感じ、ポテンシャルもカベルネ系を含めて‥なのがティニャネッロなんですよね。

コンチェルトの2015年もすばらしかった。コンチェルトと比較すると、今飲むならコンチェルトの方がまとまってる。双方熟成ポテンシャルは高いんだけれども、ティニャネッロは伸び代が大きいかもしれない。まあ、どっちもおいしいんだけどね。サンジョヴェーゼ単体も大好きだけれども、メルロ混醸や、このティニャネッロやコンチェルトのようなカベルネ系混醸で、あくまでも、副原料から出しゃばり過ぎないのも好き。後発のスーパタスカンは、出しゃばるんだよな。ウケがいいのかもしれないが。

二日目もヴィノムのブルネッロ型。グラスはボルドー型でもいいと思う。密な果実香、只者ならぬサンジョヴェーゼなのはやっぱり20%のカベルネ系の恩恵。決してウルトラモダンなワインではなくなったが(そう、後発がそれを超えるモダンさをウリにするからね)、トスカーナのサンジョヴェーゼ主体のスーパータスカンとしての威厳や、落ち着きすら感じる。口に含むと、ほんと確かにサンジョヴェーゼなんだよな。フカフカとした密度、旨味も出てきたし、酸味がじゅんわりとしてジューシー、つゆだくだ。ただ、まだまだタンニンは濡れきらないハッキリとしたもので、そこのポテンシャルも感じる。

旨いねえ。正直、目新しさもないほど定番化したスーパートスカーナなわけですが、古臭さもない。イタリアワインは、モードがあるので、その時勢に応じたスタイルの変遷もあったかもしれないが、譲れない部分を譲ってこなかったのはこれを飲めば理解できる。ペルカルロやフォンタローロが国際品種達と比較して安価なのと同様に、ソライアよりも安価なまんまだし、それがいい、そこがいい。サンジョヴェーゼは、サンジョヴェーゼ好きが理解すればいいのである(語弊あり)。

それでも、二日目らしいまとまりがある。素直に旨いし、素直にサンジョヴェーゼ単一ではなく、カベルネの風味だってある。ただ、本来、カベルネ系を20%混醸することは、香味的にほぼ半々になり兼ねないののをあくまでもサンジョヴェーゼ主体で、カベルネを効かせつつ20%+αの役割に留める補助品種としての扱いに、トスカーナを代表するスーパータスカンである誇りを感じる。

三日目もヴィノムのブルネッロ型。赤と紫の果実に濡れたタンニンはカーボンちっく。飲み口のサンジョヴェーゼとカベルネ系の分配は初日同様で、全体的なまとまり、しっとりとしてきてとてもおいしい。コンチェルトの2015年よりも、よりタニックで、まだ荒さを感じるかもしれない。ティニャネッロは長熟ですからねえ。実は、造り、スタイルはちっとも変わってないんでしょうね。スーパータスカンってのは、若いうちは、少々荒くとも力強く、果実の香味が開き、品種特性がバチバチっと感じられる‥うん、いいです。忘れてた。

そう、しっとりとした部分もあるから、ガッシガシな堅さや、強さだけではないんです。だから今飲める。今飲めるのも、実はスーパートスカーナ。わざわざバリックで熟成させるのは‥ということでもある。

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